30歳男性の普通の会社員。休日はフットサルをエンジョイしたり、独身なので合コンへの参加などをしている。会社員としては決して優秀でなく、期待されていない。
昔から友だちは少ないし、なかなかできない寂しい人生を送ってきた。
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辛かったエピソード1.学校で寝たふりをして過ごす
友だちがいないと一番辛いのは、休み時間です。
みんな休み時間になると、ワイワイしているのですが、友だちのいない私はそんなことできません。
だからといって、教室の自分の席で「ボーっ」として過ごすのも、周りの目が気になってできません。
そこで一番よくしていたのは、机に頭をつけて寝たふりをするということです。
すんなり寝られたらいいのですが、私はなかなか座ったまま寝られないタイプです。
しかも、緊張やプレッシャーもありますからね。
もし万が一、眠ってしまい休み時間が終わっても起きられなかったら、恥ずかしいです。
友だちがいる、イケてるグループの人ならそんなの全然かまわないのでしょう。
そうでない私は、眠れるわけがありません。
なので、いつも寝たふりをしていました。
そこで困るのが、起きるときのリアクションですよね。
本当に眠っていたのだと、周りに思われたいですからね。
寝たふりをしているなんて思われると、とても恥ずかしいです。
いつも自然なリアクションで起きるように、演技をがんばっていました。
いつも寝たふりをして、周りの楽しそうな声だけを聞いているのが、とてもつらかったです。
辛かったエピソード2.同級生が乗らない電車に乗る
私は電車通学をしていたのですが、友だちがいないので、とにかく同級生が乗る電車にだけは乗りたくありませんでした。
「あいつひとりで帰っている」なんて思われるのが、とても恥ずかしかったのです。
周りの同級生は、友だちと話しながら電車に乗っているのに、自分はひとり。
なので、同じ空間にいるのがとてもつらかったです。
同じ電車に乗らない、一番いい方法は早い電車に乗ることです。
帰宅部の私は、とにかく早く帰っていました。
終礼時間は、だいたいどのクラスも一緒です。
高校の最寄駅は、10分くらい歩いたところにあります。
みんなそこまで歩いて行きます。
私は、終礼後すぐに帰宅の途につき、しかも小走りで帰っていました。
終礼時間から10分くらいの時間に電車が来るのですが、それに乗るとほとんど同級生が乗ることはありません。
それに乗れたときは大変うれしく、気持ちよく電車に乗れました。
そして4時半くらいには家に帰り、ダラダラして過ごすのが一番の楽しみでした。
辛かったエピソード3.携帯電話でメールしている雰囲気を出す
これは、したことあるって人も多いと思います。
休み時間に友だちがいないから、することなくて、とりあえず携帯電話をいじります。
イケてる人たちならメールする相手がいるでしょうが、私にはいませんでした。
なので、携帯電話をいじるとしても、することがなく困っていました。
友達がいない私としては、「学校外に友だちがいる」と思われたくてしかたありませんでした。
この学校に友だちがいなくても、自分で自分に納得できますし。
友だちがいると思われたいがために、携帯電話でメールしているふりをしていました。
宛先はだれもいないのに、文字を入力してメールをしているふりをしたことさえあります。
今思えば、逆に恥ずかしいです。
辛かったエピソード4.卒業式で写真係
高校最後の卒業式がおわり、教室に帰るとイケてる人たちはみんなカメラを持ってきています。
私に、カメラを持ってくる発想はありませんでした。
イケてる人たちは、友だち同士で写真を撮ります。
このとき、写真を撮ってくれる人が必要ですよね。
そこで、白羽の矢がたったのが私です。
私は、どんどんカメラを渡されては写真を撮らされます。
女子同士の写真、男女が交じって撮る写真、集団の写真を撮らされます。
しかし、そのあとで「私と一緒に撮ろう」なんていう人はいません。
私は、空元気で「ハイチーズ」なんてのをなんども言っていました。
なぜ空元気にしていたかというと、うしろで母親が見ていたからです。
写真係の、だれとも写真を撮らない、可哀想な子どもですからせめてかけ声くらい元気にし、笑顔をつくっていました。
ひとりだけ、違う意味で泣きそうになって卒業した思い出があります。
「その日が最後でよかったなと思うし、同窓会なんか二度と行くか」と思いました。
案の定、同窓会には誘われてもなくて、行われているのかさえわかりません。
まとめ
今、こうやって振り返ってみるとつらい気持ちになったし、「よくそんななか耐えてたなぁ」なんて思えてきました。
青春時代はイケてる生活を送っていたなら、とても楽しいでしょうが、そうでない人はとてもつらかったです。
大人になると、自由度って増しますからいいもんだと思います。