50歳、男性。
会社員として、働いています。
20代から、約20年勤めていたホテルのレストランで、彼女と出会う。
当時、妻とは別居中で、ましてや自分よりも一回り以上若い高校生と、恋愛をするとは思ってもいませんでした。
あとにも先にも、ありえない経験です。
今は、仕事中心に、普通に生きています。
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未成年との恋愛し交際したエピソード1.出会い
私が務めるホテルのレストランは、正社員の割合よりも、アルバイトや派遣社員のほうが多いです。
私はホールマネージャーという立場もあり、採用面接なども行っていました。
派遣社員の場合には、派遣元の会社とのやりとりで採用は決まりますが、一般のアルバイトの場合には、直接面接を行うのです。
短期のアルバイトで、高校生以上であれば、採用も行っていた私のレストラン。
その年の7月の中旬に、夏休み限定で募集を出していたところ、数名の高校生が応募してきました。
レストランの配膳という仕事がら、明るく清潔感があり、ハキハキした応募者を採用する傾向があります。
当たり前といえば、当たり前ですが、採用したA子は天性のものなのか、育った環境が原因なのか、分かりません。
ですが、とても高校1年生とは思えないほど、物怖じしない話し方でした。
私のなかでは即決採用でしたが、ほかにも応募が。
なので、とりあえず予定していた面接をこなし、翌週には採用の連絡をしました。
学校の夏休みに入ったら、すぐにでも仕事に入れるとのこと。
なので、相談の結果、8月いっぱいまでのシフトを決定。
1日5時間くらい入ってもらうことになりました。
予想通り配膳の仕事をテキパキこなし、お客様やほかの社員からの評判も良好。
気付けば、あっという間に、契約期間の8月末に。
最終日に、たまたま帰りが一緒になり、駅までの15分を2人で歩いて帰ったことがありました。
そのとき、なにか心に残るものを感じたものです。
未成年との恋愛し交際したエピソード2.再会
冬休みや春休みになると、高校生のアルバイトを募集します。
ですが、そのときはA子のことを気にとどめることもなく、まったく別のアルバイトを採用しました。
そして、あれから一年が経ち、夏休み直前のアルバイトの募集に、またA子が応募してきたのです。
ほかの応募者と同じように、ひと通りの面接を行い、数日後には採用の連絡。
すると、彼女は、昨年と同じように、すぐにでも仕事に入れるとのことでした。
一緒のシフトに入った日は、ものすごく忙しい日で、スタッフ全員息つく暇もなく、走り回るほど。
やっと一区切りついたとき、休憩室でコーヒーを飲んでいると、A子も休憩しに入ってきました。
彼女のほうから「ここに座っていいですか」と寄ってきて、同じテーブルで向き合うことに。
去年のアルバイトの最終日に、私が駅まで送ったことを覚えていた彼女。
そのことを屈託のない笑顔で話してきます。
私にとっては、たとえ15分だけでも、10代の女の子と一緒に歩けたことは、夢のような時間。
なので、いい思い出のひとつでしたが、彼女がそのことを覚えているなどとは、考えもしなかったことなのです。
そんなA子のことが、年甲斐もなく気になり出して、毎日の仕事にも張りが出てくるように。
シフトの関係で会えない日には、「心配で、仕方ない」といった感じでした。
8月に入り、帰りが一緒になったある日、思い切って食事に誘った私。
もちろん時間も遅いし、高校生ということもあり、駅前で簡単なパスタ料理を食べて、解散しました。
ですが、本当はもっと長い時間を過ごしたい気持ちで、いっぱいだった私です。
未成年との恋愛し交際したエピソード3.付き合う
その食事がきっかけになり、交換しておいたメールアドレスに、お礼のメールが入りました。
あまりメールなどしない私も、返信するようになり、気がつくと毎日10回以上、メールのやり取りが欠かせないように。
普段、メールの習慣のほとんどない私には、少し負担ではありました。
ですが、彼女からのメールの内容が、たわいのないものであればあれほど、親近感を覚え、可愛くて愛しく思えるようになってきたのです。
よくよく考えると、私は、彼女の年齢のダブルスコアーなんですね。
17才の高校生と、35才の女房と別居中のただのおじさん。
でも、なんだか慕ってくれて、一緒にいる時間には、年の差なんてまったく意識していません。
でも、「彼氏ぐらい、いるだろう」と、思っていた私。
彼氏がいると考えると、嫉妬心が沸き起こって仕方ありません。
「この手のつけられない状態に、決着をつけなければ」と思い、デートに誘うことにしました。
さすがに、面と向かってはバツが悪いので、ここぞとばかりにメールを利用。
メールでデートを誘ってから、3日後の休みの日に、車で横浜に行くことにしました。
茨城県の地方都市からですから、片道3時間くらいはかかるので、朝7時に集合し、私の愛車で横浜へ。
不思議なくらい彼女は無防備で、また人懐っこく、コンビニで買ってきた缶コヒーなどを開けて、飲ませてくれました。
雰囲気だけは、恋人のようです。
1日の時間を共有するということは、これだけ距離を縮めるものなんですね。
悪い女のように、しなだれかかってくることはなく、私の思いを受け止めている様子にもとれます。
1日を遊び終えて、戻って送る車のなかで、「少し疲れただろう」と思い、私は「眠っていいよ」と言ったのです。
すると、彼女はこう言いました。
「もったいないから、起きてていいですか」と。
この言葉に、とどめを刺された私。
地元のインターを出ると、ラブホテルが数件あり、その前を通りながら、私は彼女にこう言います。
「きょうは、ここに連れ込もうと思うんだけど、嫌ならやめとくよ」と。
そういうと、下を向いて恥ずかしそうに「よろしくお願いします」と、つぶやくではありませんか。
もちろん、突撃です。
ホテルに入り、先にお風呂に入るように促しました。
お風呂から出てきたら、そのまま、また服を着ているのです。
「どうした」と聞いたら、「はじめてなので、どうしていたらいいのか、わからない」というのです。
「それでも、体を預けてこようと決心しているんだ」
そう思うと、愛しくて「大事にしなければ」と、つくづく思いました。
その後、私の経験では考えられないほどの時間をかけ、言葉を語り、彼女は少し涙を流しつつ、男女の関係になったのです。
未成年との恋愛し交際したエピソード4.別れたあと
ドキドキした時間を過ごして、回を重ねると、おたがい大胆に。
17才が、この腕のなかで揺れ動くさまは、すべてを失っても構わないと思うほど、愛おしさが湧きあがって、止まることはありませんでした。
そうこうしていると、別居中の女房から連絡が。
「今の中途半端な状況をどうするのか、話がしたい」と、いきなり現実に。
それも、悪いほうに引き戻されてしまったのです。
そこでの無駄な時間を過ごしてしまい、A子の夏休みも終わりに近づき、バイトも終了。
その結果、顔を合わせることもなくなりました。
別居中の女房とのゴタゴタのときに、メール連絡も間隔が空いてしまい、接点が少なくなります。
「彼女なりに、私の状況を知って、自然消滅の方向を選んだのだろうか」
それにしては、できすぎた高校二年生であり、私のつかみどころのない心を置きっぱなしにする彼女。
あらわれては消えていった、天使のような存在でしたね。
高校を卒業後、「東京のホテルに就職した」とだけ聞きました。
まとめ
私の人生のなかで、少年のように輝けた一瞬だったと思います。
ドキドキでワクワクで、愛おしく、大事にしたくて、二度と味わうことのない天使がくれた、甘酸っぱい時間でした。