35歳男性。
栃木県での中学校教諭を経て、現在は東京都内のIT企業に勤務。
中国人の妻とお見合い結婚をし、子どもをひとり授かった。
しかし、外国人の妻とは日々の生活習慣の相違がはなはだしく、今では妻に対して、嫌悪感を抱いている。
このため、何度か妻との離婚を考えたことがあります。
しかし、自分がうつ病を発症したときに世話になった恩義や、シングルファーザーとしては生きていけない現実。
それに離婚調停が長期間にわたる可能性があることを考慮すると、「離婚することはできない」と考えている。
趣味は、ロードサイクリングと読書と株式投資。
見出し
好きでもない妻と離婚しない理由1.うつ病のときに助けてもらった
私は、栃木県で中学校の教諭をしているときに、中国へのお見合いツアーに参加して、現在の妻と知り合い、結婚しました。
ですから、妻は中国人です。
お見合いツアーで知り合いましたから、妻の性格や、日々の生活ぶりは、一緒に生活するまでは知りません。
このため、結婚して当初は「なんなんだ、こいつは」と、思うことが何度もありました。
たとえば、結婚当初、妻にはトイレの鍵を閉める習慣がありません。
私や家族がトイレに入ろうとして扉を開けると、妻がスカートと下着をおろして、便器にまたがっているのです。
最悪なときには、扉をあけたときに、ちょうど妻が用を足していたこともありました。
「おまえは、トイレの鍵くらい閉めろよ!」
何度も注意して、10回くらい注意して、やっと鍵をかけるようになってくれましたが……。
また、日々の生活ぶりも、かなり雑な妻。
キッチンで家事をしているときには、何枚も皿を落としては、割られてしまいました。
「もう少し丁寧に、皿を扱えないのか?」と注意します。
すると、妻も「落としたくて、落としてるんじゃない!」と口ごたえしてくるのです。
「これは文化の違いなのだろうか」と悩んでしまい、新婚早々、妻を嫌いになった私。
しかし、その一方では妻に助けられたこともあったのです。
それは、私が中学校の教諭時代に、うつ病を発症してしまったときのことでした。
結婚してから、6ヶ月以上経過したころのことです。
朝、目覚まし時計が鳴っても、気分が重くて起きあがれない状態に。
そして、中学校を休むことが増えていきました。
そのころには、妻とは新婚ラブラブどころか、家庭内別居のような冷たい関係の状態となっていたのです。
ですが、妻が私の体調を気遣うようになってくれました。
そして毎朝、私の目覚まし時計が鳴るたびに、私の枕もとにやってきてくれる妻。
その際、「今日は行けそう?」とか「身体は大丈夫?」などと、心配してくれるように。
結局、数ヶ月後、私は中学校の教諭を退職せざるをえませんでした。
うつ病の症状は悪化する一方です。
神経内科のクリニックに通院していましたが、通院する日以外は自室に閉じこもる毎日。
気分が重くて、体が動かないのです。
私は自力ではトイレに行くこともできなくなり、妻が私をトイレまで連れて行ってくれました。
そして、トイレのドアを閉め切らないで、私の様子をじっと見守ってくれていたのです。
このような経緯もあり、妻に対しては恩義を感じています。
「恩を受けた人間を、切り捨ててしまうのは、人の道に反しているのではないか」と考えてしまうのです。
好きでもない妻と離婚しない理由2.子どもが小さいので、シングルファーザーになるわけにいかない
私のうつ病の症状が深刻な状態を脱して、私たち夫婦は栃木県を離れて、東京に引っ越しました。
「生活環境を変えることも、うつ病の症状を改善させるにはいい方法」と、示唆されたからです。
そして、おかげさまで、私は東京のIT企業に正社員として採用され、フルタイムで働けるように。
収入が安定的に入るようになり、私たち夫婦の関係も落ち着いてきて、子どもも生まれました。
しかし、私の健康状態が軌道に乗ってくると、再び、妻の日ごろの生活態度が気に入らなくなってきたのです。
賃貸マンションの狭い部屋のなかで、大声で会話しますし、外出時には路上に唾を吐きます。
私が「止めろよ」と注意しても、妻は「ペッ」と唾を吐くのです。
東京での生活が安定してきて、私のサラリーマン人生も、順調に滑り出しはじめたころのこと。
妻に対して、再び嫌悪感が湧き出てきました。
しかし、いまは幼い子どもがいます。
すでに保育園にも通わせており、子育てしていくには妻の存在が欠かせません。
仮に離婚したら、シングルファーザーとして、子育てをやっていく自信がない私。
この理由で、私は離婚に踏み切ることはできないのです。
好きでもない妻と離婚しない理由3.離婚要求すれば、慰謝料請求などで、数年間トラブルが続くと予想される
仮に、妻に対して離婚請求をした場合、離婚手続きに数ヶ月から数年間、時間を費やす可能性があります。
そう思うと、憂鬱な気持ちになってしまうのです。
妻は、とても欲の強い女でもあります。
ときには、「自分の物は自分の物、他人の物も自分の物」という、振る舞いさえするのです。
このため、私の側から離婚請求をすれば、妻は私に対して、高額な慰謝料を請求してくる可能性があります。
それに、離婚調停に数年間かかるかもしれません。
それは私にとって、大きな精神的負担です。
うつ病の症状が、再び深刻になりかねません。
再び私が寝たきりになったら、子どもの養育を栃木にいる老親に頼むしか、方法がないのです。
私の健康状態が悪化する可能性が高いことを考えると、とても離婚はできません。
まとめ
結婚は民法上の契約です。
離婚をしたいのならば、裁判所を通して、離婚調停を行うのが一般的。
私の場合は妻が中国人ですから、私から離婚請求をした場合は、妻の帰国費用などを含めて、高額な慰謝料を支払う必要があると思われます。
このため、好き嫌いの感情だけで、結婚や離婚は決断できないと思っているのです。