32歳女性、主婦。
父親がすぐに怒鳴る人だったので、父親を思い出すような男性は苦手です。
父親とは間逆の、「物にあたらない」、「まったく怒鳴らない」、「おとなしい」、そんな男性を探して結婚。
結婚を機に、親とは距離を置いて、生活している。
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父親を許せない理由1.勝手に個室に変更しておいて、入院費を1円も払ってくれなかった
私が社会人になりたてのころ、ある病が原因で入院することになりました。
入院当初は、入院がどれぐらい長引くかもわからず、辛く不安な日々を送ります。
ある日、父が食事制限がある私のもとへ、パンが山盛りに入った袋を持って、やってきました。
自分は食べられないので、「あとでパンを誰かにあげよう」と考えていたら、父がこう言ってきたのです。
「せっかく買ってきてやったんだから、今、食え」と。
拒否したら暴れだしそうな雰囲気だったので、仕方なくパンを食べると、父は満足そうでしたね。
そして「部屋が狭い。ここはババアばっかりで、環境が悪い」と、いきなり怒り出した父。
当時6人部屋だったのですが、部屋にいるのは、ほとんどおばあちゃんでした。
私が1人だけ若かったのもあり、同室のおばあちゃんたちは、なにかと気にかけてくれて、とてもいい人たちでしたね。
私は、おばあちゃんたちに聞こえるのに、平気でそんなことを言う父のことが、恥ずかしくて仕方ありませんでした。
そのあと、父はいきなり立ちあがり、どこかへ行ってしまいます。
「帰ったのか」と思っていたら、しばらくして、看護師さんと書類を持ってやってきました。
その書類は、部屋を個室に代わる手続きの物で……。
父は看護師さんの前で、こう言いました。
「少しでもいい環境で、娘には静養してもらいたいから、お金はいくらかかっても、娘の体には代えられません」
「体にいいことは、なんだってしてやってください」と。
私が、「個室にするだけのお金ないよ」と言います。
すると、父は「親が払うと言ってるんだから、おまえはそんな心配をするな」と言い、個室への手続きを終えてしまったのです。
看護師さんには、「娘思いのいいお父さんですね」と言われたことを覚えています。
そして、退院することになったある日、私のもとには、何十万円もの請求書がやってきたのです。
それを父に渡すと「ゆっくり休めただろ? 頑張って払えよ」と言われました。
私が、「お父さんが、個室にしたんでしょ?」と詰め寄ります。
しかし、「いい部屋で寝泊りしてたのは、おまえだろ」と、まったく相手にしてもらえません。
高額医療控除が受けれましたが、事前に手続きをしていなかった私。
なので、とりあえず一度は、すべてのお金を病院に支払うしかなく、体調が悪いなか、お金の工面をすることになり、とても辛い思いをしました。
そもそも、6人部屋で、なんの問題もなかったのです。
1円も払わないのに、勝手に個室に切り替えた父のことが許せません。
父親を許せない理由2.お金の取立てがあったら、娘を置いて逃げる
入院費がすぐに全納できなかった私は、診察が終わったあと、病院の会議室のようなところへ呼び出されました。
そこで、「○月○日までに支払う」と、書面に書くように言われたのです。
しかし、その日時までに、お金が工面できる自信はありませんでした。
正直に「お金がないので、その日まではムリです」と伝えたところ、「家族の方を呼んでください」と言われます。
ちょうどその日は、父が病院の近くに用事があったので、帰りは私を自宅まで乗せて行ってくれることになっていました。
病院の近くに、父がいたことを知っていた私。
なので、お金のことは言わずに、「治療のことで、先生がお父さんを呼んでくれって」と言い、呼び出したのです。
しかし、お金の話だと気付いた父は、「仕事の電話がかかってきた」と嘘を付きました。
そして、その後も病院には戻ってくることはなかったです。
その様子を見た病院の人に、哀れむような顔で、こう言われました。
「家族にも頼れないみたいだし、あなたも大変だけれど、お金は払ってね」と。
駅から遠い病院で、バスの本数も少なかったのに、私を置いてそのまま帰ってしまった父。
体調が悪いなか、歩くことになり、とても辛かったです。
父親を許せない理由3.都合が悪くなると、怒鳴る、暴れる
入院費の支払いがなかなかできないので、通院のたびに病院ではいろいろ言われて、本当に辛かったです。
あまりにも腹が立った私は、父に「1円も払わないのに、なぜ個室にしたのか」と言いました。
すると、「おまえのことを思ってしてやったのに、なんで感謝できない」と、怒鳴りだします。
「お金払ってくれたら、感謝したけど」と、私が言ったら突然、父が激怒。
「金のことばっかり言うやつは、ロクな人間じゃない。だから入院することにもなる」
そう言いながら、物を投げて、暴れだしたのです。
ガタイのいい父が暴れだすと、私の手には負えません。
なので、別の部屋に逃げて、父に入院費の負担をしてもらうことは諦めました。
結局、病院には分割の支払いで、入院費を払うことに。
物を売ったり、クレジットカードを使って、なんとか入院費を全額納めることができました。
本当に、1円も払ってくれなかった父。
そのうえ、自分の都合が悪くなると、物を投げたり、怒鳴ることで勝手に解決したことにする父が許せなかったですね。
まとめ
父のことを許せないエピソードは、まだまだあります。
ですが、やはり自分が病床のときにされたことは、とくに印象強く残っていますね。
体調が悪いときに、お金の悩みを抱えた辛さは、一生忘れません。
それからは、「父親はあてにならない」ことがよくわかったので、まったく父に期待しなくなり、精神的に楽になりました。