29歳、男性、会社員。
高校卒業後、ロサンゼルスに2年間留学する。
金がなかったため、コリアタウンより南に位置する街に住みはじめます。
そのため、ロサンゼルスでも治安があまりよくなく、財布を取られたりなどの経験をしました。
趣味は、映画を見たり、音楽を聴いたりすること。
見出し
アメリカの治安の悪さを実感したエピソード1.謎のヘリコプターがあらわれる!
以前、ロサンゼルスに2年間留学をしていたのですが、そのときに怖い経験をしました。
一軒家を複数人で借り生活をする、「ハウスシェア」というものをやっていた私。
ある日の夜11時ごろのこと。
車に、学校の書類を忘れたことに気づきました。
家から駐車場まで200m離れているので、「面倒くさい」と思いつつも、駐車場まで行ったのです。
私の住んでいる地域は治安が悪くて、よくヘリコプターが飛んでいましたが、その日はとくにうるさかったのですね。
気にせず車から書類を取り、パッと車から出た瞬間、なぜか昼間のように明るかったのです。
もちろん、夜なので先ほどまでは全然暗かったのですが、周りが真っ白で非常に明るい状態。
ふと上を見ると、ヘリコプターが思いっきりライトを私へ照らしていたのです。
一瞬、「え?」と思ったのですが、もちろん、なにもやっていません。
しかし、とっさになぜか家まで走ってしまい、ヘリコプターも大きく旋回して、私を追っかけてきました。
なんとか家のなかに入り、自分の部屋に行きます。
ですが、ヘリコプターは家の周りをグルグル旋回しながら、ライトを照らしているのです。
ブラインドからライトが差し込んでいたので、まるで映画のように感じましたね。
さすがに怖くなった私は、当時付き合っていた彼女に電話して、なんとか気を紛らわそうと、話をしていました。
アメリカの治安の悪さを実感したエピソード2.SWATが突入してくる!
しかし、1時間たっても、ヘリコプターはライトを照らし続けています。
そのとき、ふと外からガヤガヤ人の声が聞こえるので、「何事か」と思い、窓から見てみると……。
なんと、警察官が大人数で、家の周りを囲んでいたのです。
相当怖くなり、ベットにもぐりました。
ですが、今度は別の窓から、数名の話声が……。
そーっと覗いてみると、ショットガンのような銃を持った男性が4名ほどいて、背中には「SWAT」と記載。
また、番犬も2匹連れて、私の家に入っていきます。
ちょうど私の部屋は、入り口からすぐの部屋です。
なので、早速私の部屋のドアノブを掴み、ガチャガチャと開けようとしています。
さすがに鍵をかけていたので、あきません。
「このままベットに潜り込んだほうがいいのか」、「それともドアを開けたほうがいいのか」。
とても迷いましたが、開けたときに銃を向けられるのも非常に嫌なので、なにもせず、ベットでじっとしていたのです。
そうすると、今度は次の部屋に進んでいき、2階まであがっていきました。
天井から、ドタドタと足音が聞こえます。
それに、なぜか私の部屋のドアの前で、ボソボソなにかを言っている男の人の声が聞こえてくるのです。
「おそらく、SWATの人であろう」
そう思っていましたが、ドアを開けるのも、正直怖かった私。
なので、そのままベットに寝ながら、当時付き合っている彼女へ電話していました。
そうすると、2階からまたドタドタと降りる音が聞こえてきて……。
そのままSWATの人たちは、家から出ていってしまったのです。
ヘリコプターもなぜか2台家の周りを旋回しておりましたが、そこから約30分ほど経つと、ヘリコプターもすでにおらず。
家の周りを囲んでいた、大勢の警察官もいなくなっていました。
アメリカの治安の悪さを実感したエピソード3.ヘリコプターとSWATがいた理由
「結局、あれはなんだったんだろう」と思って、その日は就寝。
そして、朝起きて共同で使っているキッチンに行くと、同居している人たちが朝食をとっていました。
なので、私は一緒にテーブルに座り、朝食を食べることに。
そのとき昨日の話題になったのですが、「なぜ、あんなにも警察官やヘリコプター、SWATまできていたか」と質問したのです。
すると、そのうちの1人が警察官から話を聞いたらしく、昨日のできごとを教えてくれました。
実は近くの地域で拳銃を打って、3名を殺害した犯人が、私が住んでいるアパートに逃げてきたそうです。
私は気づかなかったのですが、ヘリコプターがくる15分ほど前に、ちょうど家の近くで急ブレーキをする音が聞こえたようで……。
そのあと、ヘリコプターがきたとのこと。
その車は、犯人が逃亡していた車だったらしく、家の近くで車を乗り捨て、アパート内に逃げ込んだのです。
それをヘリコプターが追っかけていて、それで、ちょうど車に書類を取りにきた私を犯人だと思ったのでしょうね。
実際は、本当に私の住んでいるアパートのなかにいたらしく、SWATが取り押さえたとのこと。
2階に住んでいた別の部屋の住人がトイレに行こうとしたとき、SWATと会ったらしく、4名と番犬全員で、2階にあがってきてたそうなのです。
その話を聞いているときに、私は気が気付きました。
「SWATが2階に行ったとき、私の部屋の前でブツブツ言っていた人は、おそらくSWATではなく、犯人だったのでは?」と。
もし駐車場に行ったときにバッタリ会っていたり、SWATが2階に行ったときに、ドアを開けていたら……。
「きっと、犯人に私も殺されていただろう」
そう思い、恐怖を感じましたね。
まとめ
住人に聞いたところ、無事に犯人は逮捕されたとのことです。
今でも、あのときのことを考えると、正直ゾッとしてしまいます。
それ以来、留学しているときは、いろいろな人にこの話をしている私。
しかし、アメリカにずっと住んでいる人ですら、「そういう経験はない」と言います。
「やっぱり留学などは、治安のいい地域に住むべきだ」と思いましたね。
アメリカに留学しようとしている子に会ったときは、「お金が高くても、治安のいいところへ住んだほうがいいよ」と、伝えている私です。