妊娠したけど看護師の夜勤を続け出産したエピソード3編

夜の病院

42歳、女、看護師。

現在は子育てをしているので、夜勤のない訪問看護に勤務中です。

 

本当は「夜勤をバリバリこなす自分ってかっこいい!」と思っています。

それに、医師や患者の愚痴を言ったり、夜勤のあと、そのまま飲みに繰り出すことが大好きで、今も夢見る今日このごろ。

 

 

妊娠したけど夜勤を続けたエピソード1.妊娠を伝えるタイミングを逃したこと!

頭を抱える女性

 

私が妊娠したのは、34歳のとき。

結婚は、31歳でしたけれど、「夫婦の生活を楽しみたい」という気持ちがあって、すぐに子どもをつくることは避けていました。

 

実際,子どもができるまでの三年間、どれほどの人に「子どもはまだなの?」と言われたか分かりません。

しかし私は、あえて子どもをつくることを避けていたので、「まだまだです」と、堂々と答えていました。

自分の年齢をたいして考えもせずに。

 

そして夫婦の生活にも満足し、「そろそろ子どもでも……」と思ったのが、34歳のとき。

しかし、年齢的には決して、早いほうではありません。

 

それでも、高齢出産にはならない年齢。

ですが、「自分が果たして、ちゃんと妊娠をすることができるか」ということも不安材料の一つでした。

そのため、周囲の親や友人はもちろん、職場にも、妊活をしはじめたことは内緒にしていたのです。

 

そして、妊活をはじめて、無事6ヶ月で妊娠をしました。

それでも妊娠は、確実とは言えません。

 

周りの情報から、妊娠を喜んだのも、つかの間。

「赤ちゃんの心音が聞こえなかった」ということもあることは知っていました。

 

また、切迫なども危険もあります。

なので、「安定期に入るまでは、なにがあるのかわからない」という思いが強くあった私。

そのため慎重を期して、いつ報告するべきかを迷っているうちに、私は上司に妊娠の報告をする機会を逃してしまったのです。

 

ところで、私の仕事は看護師。

病棟勤務なので、当然シフト制で、夜勤をこなしていました。

2交代制なので、月の夜勤は4~5回ほどです。

 

勤務の希望は、2か月前くらいから、みんな出しはじめます。

そのため自分が急に「妊娠をした、夜勤を免除してほしい」というと、シフトをつくる上司は大変困るでしょう。

 

その理由もあり、なかなか妊娠を言い出せず……。

結局妊娠を隠したまま、夜勤をこなすことになってしまったのです。

 

妊娠したけど夜勤を続けたエピソード2.つわりがはじまってからの夜勤は、吐き気との闘いだったこと

吐き気

 

皆には内緒で夜勤を続けていましたが、幸いにも出血など切迫の兆しもなく、乗り切ることができました。

後のエコー検査ではじめてわかりましたが、私の子宮頚管の長さは十分な状態。

なので、切迫になるほどの危険性がなかったのだと言えます。

 

しかし、一番仕事をしていてつらかったことは、つわりです。

私のつわりは、空腹になると気持ち悪くなるタイプ。

そのため、なるべく空腹にならないように、飴玉をなめたり、飲み物を飲んだりして、気を付けていました。

 

夜勤のときには、二人勤務だったので、おたがいに忙しく、病棟の各部屋に散らばっています。

そのため、飴玉をなめたりしても、気づかれなかったです。

 

実際には、病棟で吐いたことはありません。

しかし、いつも気持ち悪さと戦っている状態で、つらかったことを覚えています。

 

 

妊娠したけど夜勤を続けたエピソード3.安定期に入ってやって上司に報告し、夜勤を徐々に免除してもらうことができたこと

泣いている乳児

 

安定期に入り、「もうそろそろ、報告をしても、早産することはないだろう」と思い、私は約20週のころに上司に報告。

上司は、「まったく気づかなかった」と驚いたほど。

 

私も「ここまでよく、みんなに気づかれずにいたな」と、自分で自分をほめたい気分でした。

しかし上司は、こう言ってきたのです。

「勤務はもうすでに決まったあとですし、メンバーをみても、すべての夜勤を免除することは難しい」と。

 

そのため、妊娠を報告した月には、夜勤を2回。

その後1回、そして夜勤免除としてもらったのです。

 

看護師という仕事は、万年人材不足と言われている職種。

夜勤をするし、患者さんを抱えたりするし、排泄の介助なども行います。

「3K」ともいわれる仕事です。

 

そのため、病棟の看護師はいつも不足している状態。

一人入職しては、一人辞めることもよくあります。

また女性の多い職場なので、妊娠や育休で看護師が休んでいることも結構あるのです。

 

それを考えると、やはり急に夜勤を免除してもらうということは難しかったのだと思います。

夜勤のメンバーを見ると、新人と自分が組んでいることもあったので、そこを新人と2年目、3年目で夜勤を組ませるわけにはいきません。

そのため、私も上司の気持ちを考えると、「夜勤をすぐに全部免除してほしい」とは言い出しにくかったです。

 

ただ、夜勤は続けていましたが、看護助手や介護福祉士が気を使ってくれました。

おむつ交換を一緒にしてくれたり、体位交換を手伝ってくれたり……など。

また、重労働はなるべく避けるように配慮してくれたこともあり、夜勤は無事に最後まで終えることができました。

 

その後は、無事に臨月に入り、産休に。

自然分娩を希望していましたが、前期破水、微弱陣痛などいろいろなことがあり、結局帝王切開で無事女の子を出産。

 

「夜勤をしながらもよく頑張った」と思うし、「何事もなくて良かったなあ」と思った瞬間ですね。

 

まとめ

やはり職業上、妊娠しても夜勤をすぐに免除してもらうということができず、仕方なく続けることもあると思います。

また、なかなか妊娠を言い出せずに、夜勤をせざるを得ないことも……。

それでもときがきたら、やはり言わなくてはいけないこともあるでしょう。

 

そんなときに、私のこの話を参考にしてもらえたら嬉しいです。