24歳女性。専業主婦。
心優しいがやや体の弱い夫と結婚した結果、季節の変わり目にある三連休の八割以上を、風邪をひいた夫の看病に費やす生活を送っています。
趣味は読書とインターネットで、少しでも夫の体を健康にするために情報を収集中。
旦那が入院したときの辛いエピソード1.夫の普段と違う体調不良に気付けなかった
私の夫が入院したのは、昨年の春のことです。
もともと季節の変わり目になると体調を崩しやすい夫。
そのため、最初に「熱があるかもしれない」と言われたときには、近所のかかりつけの内科に行き、いつも通りの処方箋をもらいました。
医師の方も、「単なる風邪だろう」との診断。
ですが、普段よりも少し扁桃腺が腫れていたため、「念のため」と血液検査をしてくれたのを覚えています。
血液検査の結果が出るまでには1週間ほどかかるということで、夫と「検査の結果が出る前に治っちゃうね」と笑っていたのです。
しかし、実際には夫の熱はいつまでも下がらず、扁桃腺はどんどん大きく腫れていきました。
通常扁桃腺が腫れるというと、左右どちらもが同じように腫れるそうです。
しかし、夫の場合は片方だけが大きく腫れて、片側だけがおたふく風邪のように。
「どうしてだろう?」と不思議に思ったのですが、かかりつけの病院で「単なる風邪」という診断をもらっていました。
なので、あまり気にせずに、いつも通りの簡単な看病しかしなかったのです。
その後、あまりにも症状が長く続くので、夫はひとりで近所の少し大きな総合病院に診察を受けに行きました。
すると、夫が家を出てから2時間ほど経ったころに私の携帯に着信があり「今から入院することになったから着替えを持ってきてくれ」と言われたのです。
私はとにかく驚いて、慌てて夫の洗面用具と着替えを持って総合病院に駆けつけました。
単なる風邪のはずがなぜ?と、頭のなかは混乱でいっぱい。
身内が入院するのもはじめての経験で、入院病棟に入るだけでとても緊張したのを覚えています。
すでにベッドの上に寝かされている夫。
主治医の先生の話によると、夫の病状は扁桃腺の腫れではなく、唾液のたまる場所に菌が入り込み炎症を起こす病気だったということです。
しかも、夫の症状はその病気のなかでもかなりひどく、さまざまな科の先生が夫の症状を「見学」に訪れるほどのものでした。
私は妻として、夫の体調がこんなにも悪化していたことにまったく気付けなかったことをとても恥ずかしく思いました。
「風邪」という診断を受けていたので、もちろん最低限の看病を自宅で行っていたつもりです。
しかし、あとから思い返せば夫の病状には普段の風邪とは違う点がいくつもありました。
もちろん夫や病院の先生方は私を責めたりはしませんでしたが、私はとにかく恥ずかしくて辛くて、自分のことを情けなく仕方がなかったです。
旦那が入院したときの辛いエピソード2.入院費用が思っていたよりもはるかに高かった
夫は、病院側の都合によって1人用の個室に入院することになりました。
看護師さんが「今はこの部屋しか空いていないので」と言っていたので、私は正直なところ「少しラッキーだな」と思ったのを覚えています。
知らない人といきなり同室になるのは夫にとっても負担が大きいこと。
また、私もお見舞いで長時間病院にいることが難しくなるだろうと思ったためです。
結果的には、個室での入院生活(夫の入院は1週間ほどでした)は大変に快適なものでした。
個室にはシャワーやトイレも完備されていて、生活にほとんど不便はなかったように思います。
ですが、辛かったのは退院時の清算のとき。
なんと、夫の1人用の個室は滞在1日30,000円という超高額な個室だったのです。
しかも、「1泊」30,000円ではなく、「1日」30,000円というのがポイント。
たとえば、夜の11時に入院して、翌朝の5時に退院したとしても、個室料金は2日分取られるというシステムなんだそう。
どうやらどこの病院でも個室の料金はそういったシステムになっているみたいです。
ですが、私は自分を含め、身内が入院をした経験がなかったものですから、そんなことも知る由もありません。
夫とふたり、退院時に出された請求書を見て思わず目を見張りました。
正直、1週間分の個室料金は頑張れば支払えない額ではなかったかもしれません。
ですが、「この部屋しか空いていない」と言って私たちに選択権を与えなかった病院側。
それなのにもかかわらず、「個室料金を請求するのはおかしいのでは?」と疑問に思いました。
その後は、病院の会計の方と話し合いに話し合いを重ねた私たち。
最終的には私たちの言い分が認められて、個室料金は免除という形になりました。
しかし、1週間もお世話になった病院に、最後にその支払いを渋って出ていくのは正直かなり心苦しかったです。
とはいえ200,000円以上の支払いをいきなり請求されるのも辛いですから、こればかりは仕方がなかったことだと思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
夫が入院すると、妻は精神的にも経済的にも苦しいことが分かっていただけたのではないかと思います。
ある程度大人なら自分の健康は自分で守るものですが、やはり妻としては夫の健康も守りたいのが正直なところ。
普段から夫の変化を見逃さずに、私たちのような惨事にならないことを祈ります。