不注意で50万円もなくした!お金をなくしたエピソード3編

頭を抱える男性

35歳男性。栃木県出身。

栃木県の中学校教諭を経て、現在は東京都内のIT企業に勤務。

うつ病を患っているときに、障害者雇用でアルバイト勤務をしていた会社で、10歳年上の男性社員と知り合いました。

 

自分が現在勤務しているIT企業への、正社員としての就職が決まったときに、彼と再会。

そのとき、札幌市での、不動産賃貸ビジネスへの出資を持ちかけられた。

私はその話に乗って、500,000円を出資したが、彼とは連絡が取れなくなり、事実上500,000円がパーに。

 

趣味は、ロードサイクリングと読書と株式投資。

 

 

お金なくしたエピソード1.アルバイト先で知り合った人間から、会社を興そうと話を持ちかけられた

話をする男性

 

私は栃木県の人口5万人程度の町で、中学校の教諭をしていました。

ですが、うつ病の発症などが理由で退職し、環境を変えるために家族で東京に出てきたのです。

 

30歳を過ぎてから、うつ病の症状が治まりはじめたころのこと。

神経内科の主治医から、「そろそろ、少しずつ働いても大丈夫ですよ」と言われるまでに症状が回復。

 

私は複数の職場で、短期のアルバイトをやりました。

そのアルバイト先で、私は自分より10歳年上の男性と知り合ったのです。

 

一時期ある会社で、障害者雇用枠で、事務職のアルバイトをしていた私。

会社が開催する説明会の案内状を、1枚ずつコツコツと折っては、封筒に封入する作業をしていました。

 

そのときに、たまたま隣の席に座っていた人が、この人。

彼は私にたまに親切に声をかけてくれて、精神障害者である私のことを「気持ち悪い」とも思わなかったようで……。

一緒に、お昼を食べに行ってくれたこともあります。

 

あるとき彼は、「実は俺も、うつ病なんだ」と言いました。

私は驚いて「えっ、そうなんですか」と反応してしまい、とっさにその場を取り繕うとしたのです。

「けど、正社員として、バリバリ仕事されてるじゃないですか」と。

 

しかし彼は「いやあ、もう精神的にまいっていてね。たまに薬も飲んでるし、早くリタイアしたいんだよね」などと言います。

それからというもの、彼はよく私に愚痴を言うようになったのです。

 

お金なくしたエピソード2.札幌市で不動産賃貸業を開始する話に乗ってしまった

不動産投資

 

私が障害者雇用枠で、事務職のアルバイトをしていた期間は約6ヶ月。

ですが、その10歳年上の人とは、アルバイトを辞めてからも、メールで連絡を取り続けていました。

 

そして、私がうつ病の症状がかなりおさまり、無事に現在勤務している、IT企業への正社員としての就職が決定。

そのときは、真っ先に、この知人にもメールで連絡をしました。

 

彼はすぐに「おめでとう!」と返事をくれて、はじめて2人で居酒屋で酒を飲むことに。

知り合ったアルバイト先では、私がうつ病を患っているということもあり、一緒にお酒を飲む機会はまったくなかったのです。

 

知人と久しぶりに再会。

しかし、彼の服装は安っぽいジーンズと、シワシワとなっている長袖シャツ姿で、ひげも剃っていませんでした。

「いったいどうしたんですか?」と尋ねると、会社を辞めたのだそうです。

 

すでに彼は40歳過ぎ。

「実はビジネスをはじめようと思っているんだ」と、彼は私に打ち明けるのでした。

 

私は興味を持って、「どんなビジネスをはじめるんですか?」と彼に尋ねたのです。

すると彼は、「北海道の札幌市で、不動産賃貸業をはじめようと思っている。今俺の知り合いの人間と2人で、準備をはじめている」と言いました。

 

私は素朴な疑問を抱いたので、彼にこう尋ねたのです。

「不動産ビジネスというと億単位の資金が必要ですよね。そんなお金あるんですか?」と。

 

すると、彼は自信たっぷりにこう言いました。

「もちろん銀行とか信用金庫から借りるんだよ」

「俺のような不動産ビジネスの初心者でも、政府系金融機関から創業融資という形で、数千万円は借りられるんだよ」と。

 

そして、まるで勝ち誇ったかのように、続けて説明しはじめたのです。

「いいかい。札幌市のワンルームマンションというのは、1,000,000円や2,000,000円でたくさん売りに出ているんだよ」

「それらの物件をまとめて買い取って、賃貸に出せば、年間の運用利回りは10%を軽く超えるんだ」と。

 

私は、内心「実現するのなら、なかなかおいしい話だな」と思うようになっていきました。

そして、たぶん彼は私の様子が変化してきたのを、見逃さなかったのだと思います。

「君も少しだけ、俺たちの会社に出資しないか?」と誘ってきたのです。

 

「もちろん出せる範囲のお金で十分なんだよ。それに出資したからといって、会社の役員になってもらおうなんて考えてないよ」

「会社の責任はちゃんと、俺が持つ」

 

その話を聞いて、私は「少し考えさせてください。妻にも相談しないといけませんから」と返答。

その日はお開きとなりました。

 

 

お金なくしたエピソード3.資本金として500,000円を振り込んだら、二度と戻ってこなかった

後悔している男性

 

妻に、札幌市での不動産賃貸ビジネスの話をしてみました。

すると妻は、「儲かりそうだね」と言って、ずいぶん乗り気。

しかし、手もとにあるお金は500,000円しかありません。

 

妻は「500,000円出せば、倍になって戻ってくるよ」と言いました。

私は知人にメールして、「出資したお金は何年で回収できそうですか?」と質問。

すると、すぐに「10年の予定です」と返事がきました。

 

そこで私は、「500,000円なら出資できます」と彼にメールしたのです。

すると彼からは、「法人名義で北海道の信用金庫につくられた口座番号に500,000円を振り込んで欲しい」とメールがきました。

 

代表取締役は知人の名前となっていたので、すっかり安心した私。

翌日、銀行に出向いて500,000円を振り込みを行ったのです。

 

そして彼に「振り込みました!」とメールをしました。

その後、彼からは厚紙に印刷された「株券」が自宅に郵送されてきて、彼との連絡はそれっきり、途絶えてしまったのです。

 

連絡が取れなくなったとき、私は「騙された」と気がつきました。

そして、私は彼の自宅住所さえ知らないことに、我ながら「愚かだ」と気がついたのです。

 

また、会社の登記簿を法務局で取り寄せましたが、住所は北海道の札幌市にあり、レンタルオフィス内に設けられているようでした。

そのとき、私は就職が決まったばかり。

もう余裕のある資金はありません。

 

ですから、札幌へ行くわけにもいかず、資本金の回収に動くことができないまま、今日にいたっています。

 

まとめ

私は知人に騙されて、500,000円をなくしました。

いま思えば、出資するにあたって、出資契約書など書面を交わすべきでしたね。

それに、ビジネスの進捗状況や金融機関からの借り入れ交渉についても、書面でチェックすべきでした。

 

私は教諭しか、まともな職業経験がありませんでしたから、民間のビジネスについて無知だったのです。