20歳女性。大学生。
大学入学直後に、お金もちの男性と出会い、夏には交際をはじめる。
しかし、彼の金銭感覚に疑問を抱き、生きている世界の違いが我慢できず、冬に別れを告げました。
その後は、自分と似たような金銭感覚の男性と交際を開始。
見出し
金持ちの彼氏と付き合ったエピソード1.出会い
私が過去に付き合った男性のなかに、それはもうお金持ちな男性がいました。
彼との出会いは、大学に入ってすぐの新入生歓迎イベント。
彼は一つ上の学年の先輩で、軽音系のサークルに所属していました。
その軽音系サークルに興味があったので、私はそのイベントに参加することにしたのです。
イベントの内容は、「みんなで自己紹介をし合ったあとに、食事を楽しむ」という、一般的なものでした。
なかなか周りに馴染めない私に、優しく声をかけてくれたのがその先輩。
サークルのことも分かりやすく教えてくれ、私が周りに馴染めるように、周囲にも声をかけてくれたのです。
そんな彼の優しさが、大学に入学してばかりで、緊張していたあのころの私に、とても安心感を与えてくれました。
食事も終わり、集金の時間になったときのこと。
新入生は500円を支払うことに決まっていたのですが、私が財布を取り出すと、女性の先輩に止められました。
「新入生は500円って話だったけど、あれはなし。新入生の分は全部、あの先輩が払ってくれるから」と、言われたのです。
そのお金を払ってくれるというのが、私に優しくしてくれた先輩でした。
財布から10,000円出すと、「集金よろしく」と言って、片づけをはじめた先輩。
そのときの新入生は20人だったので、本当に全員分の値段です。
私は、「まさか、あの先輩一人で20人分払うわけないし、事前に用意されていた冗談のようなコントだろう」と思いました。
「最初に先輩がほかの先輩から集金をしていて、彼を目立たせるために、そう仕組んだんだろう」と考えたのです。
しかし、それが本当に先輩のお金だと知ったのが、イベントの帰り。
女性の先輩に「サプライズでタダになるなんて、びっくりしました。ありがとうございます」と、礼を伝えた私。
すると、女性の先輩にこう言われたのです。
「払ったのは本当にあいつ一人だから、礼を言うならそっちに言ってくれ」と。
その顔は、冗談を言っている顔ではありませんでした。
私は「そんなことがあるなんて、彼はいじめられているのでは」と思いましたが、そんな雰囲気もありません。
彼がお金持ちであることを知らない私には、謎が深まるばかりでした。
金持ちの彼氏と付き合ったエピソード2.親密に
新入生歓迎イベントの新入生のお金を、彼が本当に払ってくれたという話を聞いた私。
そのため、帰り道に話すきっかけがつかめなかったので、帰宅後に思い切って、連絡をしてみたのです。
「先ほどは、ありがとうございました。ごちそうさまでした」というような感じで、シンプルな文章だったと思います。
それから彼と、毎日連絡をとるように。
彼はアルバイトもしていないようで連絡もとりやすく、勉強のことや音楽のことで、直接二人で会う機会も増えました。
音楽というと、私も彼もギターを担当していたのですが、彼は本当に何本ものギターを持っていましたね。
私がサークルを通じて見ただけでも、5本はあったと思います。
しかも、どれもプレミアものです。100,000円は軽く超えています。
「それでいて、アルバイトをしていないということは、相当なお金持ちなんだろうな」と、私はうすうす気づきはじめていました。
楽器の話やバンドの話で盛りあがったり、勉強を教えてもらったりしているうちに、彼にだんだん惹かれていった私。
彼も私を気に入ってくれたらしく、夏休み前には彼との交際がはじまったのです。
金持ちの彼氏と付き合ったエピソード3.交際
交際がはじまってすぐに、夏休みに入りました。
家がそこまで裕福でなかった私は、平日はバイト三昧。
それは彼に伝えてあったのですが、平日に彼からくる連絡の数の多さに、驚きました。
ですが、「私がバイトをしているけど、彼はしていないから仕方がない。寂しい思いをさせてしまって、申し訳ない」と、当時思っていたのです。
休日は彼とのデートにあてました。
なんと食事は、全部おごり。
私もバイトをしていて稼ぎがあるのに、彼のお金は、親が稼いだお金。
なんだか、彼の両親におごられているようで、変な気持ちになりました。
そして、買い物デートの際の彼の金遣いに、驚きを隠せなかった私。
私が「少し欲しい」と思って見ていただけでも、「欲しい? 買おうか?」なんて言ってくるのです。
あまりそういうことに慣れていなかったので、いつも断っていました。
ですが、次のデートにはそれをプレゼントしてくれたりと、とにかく多くのサプライズを準備してくれた彼。
普通の女の子なら、喜ぶことなのかもしれません。
ですが、私には「親のお金でなにをしているんだろう」という疑問が浮かんでいました。
付き合っていくうちに分かったのですが、彼のお父さんはとある企業の経営者で、とにかくお金持ち。
さらに彼はその跡を継ぐことが決定しており、将来も補償されているとのこと。
たまに「会社の人と食事をした」という話や、「会社の研修で、海外に連れていかれた」という話をしていました。
私のなかではだんだん、彼の存在が遠く感じるようになっていったのです。
金持ちの彼氏と付き合ったエピソード4.別れ
彼との交際期間が半年を迎えようとしたとき、私は彼に別れを告げました。
周りの友人には「もったいない!」と、たくさんの人に止められましたね。
しかし、私には彼との金銭感覚の差や生きている世界の違いに、耐えることが難しくて、しょうがなかったのです。
たしかに、彼とのお付き合いは楽しかったのですが、自分がいつも惨めでした。
彼は別れを告げても、すぐは納得してくれませんでしたが、なんとか分かってくれたのです。
金持ちの彼氏と付き合ったエピソード5.その後
その後は、自分と同じくらいの家庭の人と、お付き合いをしました。
おごってくれることはなく、いつも割り勘。
しかし、お金持ちの彼と付き合っていたときのような、惨めな気持ちはありません。
むしろ、自然体でいられました。
まとめ
私が経験した、お金持ちの彼氏のエピソードはいかがでしたか?
お金持ちの男性は魅力的かもしれません。
しかし、それは金銭感覚の違いに、ある程度我慢できる人だけだと思います。