30歳、会社員、男性。
転職歴はこれまで2回で、なにかと人間関係に苦しんできました。
精神的には強くはない。
恋愛経験は豊富で、これまで数多くの女性と交際を経験。
趣味はフットサルです。
最近、交際していた女性と結婚しました。
独身時代の家族構成は父、母、兄です。
嫁の優しいエピソード1.おじいちゃんのところに、毎週に通っている
私は結婚したばかりですが、嫁の優しさを感じるエピソードがいくつかあります。
私の嫁は、母子家庭育ち。
嫁の父親は離婚したあとに家を出ていき、その後病気で亡くなったそうです。
離婚の原因は詳しくは知りませんが、女性問題で家にあまり帰ってこなかったとのこと。
ですので、嫁は片親でずっと育てられてきました。
母親も、2人の娘を育てるために大変だったでしょう。
母親は仕事も忙しかったため、嫁は幼いころから、おじいちゃんの家に行っていたようです。
「おじいちゃんはとても優しく、真面目な人」と、いつも嫁は言っています。
前に、「尊敬する人はいるの?」と聞いたことがありますが、その際、嫁は「おじいちゃん」と答えていました。
それほど、嫁はおじいちゃんのことが大好きなのです。
おじいちゃんはまだご健在で、なんと96歳。
私もお会いしたことがあります。
耳は遠いですがまったくボケていなくて、しっかりとコミュニケーションが取れているおじいちゃん。
話している内容も、「優秀な方だな」と感じさせるほど、しっかりしたものでした。
嫁のおじいちゃんはとても優しく、真面目な方。
寝たきりにならないために、自分で決めた運動を毎日しています。
「まわりに迷惑かけるわけにはいかないから、寝たきりにならずに、早く死んだほうがいいんだ」
なんて言っていますね。
そんなおじいちゃんは、数年前から老人ホームに入居しています。
ちなみに、おばあちゃんは早くに亡くなっているそうです。
ほぼ毎週、おじいちゃんのいる老人ホームに顔を出している嫁。
嫁は正社員で働いていて、家事もしています。
繁忙期なんかになると、日曜日しか休みがない状態で、そのうえ、1日12時間ほど勤務しなければなりません。
しかし、繁忙期であっても、唯一の休みの日曜日になれば、おじいちゃんのいる老人ホームに顔を出しています。
年ごろの女性でしたら、「遊びたい」とか「疲れてる」などと思うところです。
嫁のように、こんなことができる女性はなかなかいないと思います。
おじいちゃんも嫁がきてくれて、とても嬉しいようですね。
おじいちゃんは、嫁が結婚できるか、心配をしていたようです。
そのためか、結婚の挨拶に私が訪問したときは、泣いて喜んでいました。
私は普段泣かないのですが、そのときは思わず涙が。
おじいちゃんが元気なうちに安心してもらえてよかったし、嫁もとても嬉しいようです。
嫁の優しいエピソード2.精神疾患
これは私がプロポーズしてから、正式に結婚が決まる前の話です。
私は仕事のストレスとかで、かなり精神的に疲れていました。
1年くらい前から、「頭がほぼ慢性的に重い」という感じがしていたのです。
「精神疾患にでもなっているのかな」
そう思っていましたが、精神科や心療内科を受診するのには抵抗があり、ずっと受診しませんでした。
「受診するのは、気持ちの弱い人間だけ」
「精神疾患と認められて薬がやめられなくなり、『精神疾患をもった精神障害のある人』として、生きたくはない」
精神科や心療内科を受診しなかったのは、このように思っていたからでもあります。
「自律神経が乱れているせい」
そう思い、朝ランニングをしたり、ヨガをしてみたりしました。
また、「セロトニンが分泌される」と言われている食べ物をたくさん摂ったりとしてみたのですが、一向によくなりません。
今の嫁である当時の彼女には、それを伝えていました。
「体の調子がよくない」「頭が重い」
私がそう言うと、いつも「無理しないでね」と言ってくれていましたね。
受診の予約をしたことがないわけではありませんが、診察日の前日になると、キャンセルの電話をしていた私。
なので、一向に症状が改善しなかったのです。
そして、結婚が決まって数日したころのこと。私はある決断を下します。
「このまま、頭が重いまま生きていくのも、嫁に迷惑をかけるからよくない」
「それに早く楽になりたいし、今日でも思い切って受診しよう」と。
受診の結果、抗うつ剤などが処方されました。
うつ病か自律神経失調症だったと思います。
私はそのことを嫁に隠そうとしたのですが、言うことにしたのです。
当時はまだ籍を入れていませんし、親への挨拶もしていません。
なので、私が精神疾患だと打ち明ければ、結婚を辞める選択肢を彼女に与えられると思いました。
「これから結婚するというのに、うつ病とか……。仕事してくれるの」
「私が看病するなんて嫌だよ」
私は、「そのように言われることもあるだろうな」と考えていたのです。
しかし、私が正直に伝えて、「それでも結婚してくれるのか」と聞くと、彼女は迷わず承諾してくれました。
また、「親には反対されるとよくないから、黙っておこう」という結論に。
私は薬を服用しながら、普通に仕事をしていくつもりです。
彼女に、迷惑だけはかけたくないですね。
妻はそれからも、「体の調子がどう?」、「薬は飲んでる?」、「無理しないでね」と言ってくれます。
私は「本当にいい嫁をもらった」と、改めて思いました。
まとめ
このような記事を書いていると、「妻をもっと大切にしなければならない」と実感します。
「自分が弱っているときに、親身になって助けようとしてくれる人が、最高のパートナーなのかな」
私はそう思いますね。