私がサレラリに陥っていた時のエピソード5つ

座り込んでいる女性

44歳、女性、専業主婦。

15年ほど前に知り合って結婚した主人が、新婚早々浮気をしてしまったときのことです。

 

「自分が悪いのだ。自分のせいで浮気されたのだ」

そう思い詰め、サリラレに陥ってしまいました。

 

 

サレラリに陥っていたときのエピソード1.すべてを許してしまう

微笑む女性

 

サレラリに陥っていた当時の私は、本当におかしな状態でした。

どんなに理不尽なことを言われようがされようが、常にニコニコして、笑って許していたのです。

 

当時は、病気で働けなくなっていた私。

しかし、主人はまったくお金を渡してくれないので、土下座をして1日に200円もらっていました。

 

社宅で光熱費などが、ほぼかからなかったことが救いでしたね。

1日1食の半額になったスーパーのお弁当を食べて、2年間過ごしました。

当時はそれでガリガリに痩せてしまいましたが、不満もなにもありません。

 

主人が家に帰ってきたときに、私が部屋にいるだけで、嫌な顔をされることは日常茶飯事。

また、突然脱いだ服を投げつけられても、目の前で浮気相手と楽しそうに電話をされようとも、私は怒りません。

「病気になってしまった自分のせいだから」と、常に笑顔で許していました。

 

サレラリに陥っていたときのエピソード2.浮気相手とのデートを手伝う

ショッピングカート

 

主人と浮気相手との旅行デートのために、旅館を予約したり、観光スポットを調べてまとめたりしていました。

当日のために、主人のものだけでなく、浮気相手の分まで準備していた私。

着替えや歯ブラシ、下着、生理用品などを購入しに行っていたのです。

 

当日は、待ち合わせの駅まで主人を車で送っていき、浮気相手の女の子を家まで迎えに行きます。

そして、「主人をよろしく御願いします」と頭を下げて、駅で二人を見送っていました。

 

終いには、主人の会社に、連絡までしていたのです。

「私の親戚に不幸がありまして、申し訳ありませんが、お休みさせてください」

「主人は今は運転中ですので、また改めて電話するとのことです」と。

 

主人がデートで遅くなってしまい、最終電車がなくなってしまったときのこと。

翌日が仕事などでホテルに泊まれないときは、私がどこまでだろうと、二人を車で迎えに行っていました。

浮気相手を家まで送ってから、デートのお礼を伝えて、主人と家に帰ったことも何度もあります。

 

普段のデートや旅行から帰ってきたときのゴミや洗濯物も、私が全部片付けていました。

 

サレラリに陥っていたときのエピソード3.「嫌われたくない」と思ってしまう

耳をふさぐ女性

 

「浮気をされるのは、病気になってしまった自分が原因だから、仕方のないことだ」

そのように思い、疑うことなく、日常を過ごしていました。

 

「これ以上、主人に『駄目な人間』と思われて、嫌われたくない」

「『器が小さくて、包容力もない女』と、思われたくない」

主人の機嫌を損ねないよう、とにかく必死でしたね。

 

仕事が終わったあとは、必ず浮気相手のところに行ってから、帰ってきていた主人。

いつ帰ってきてもすぐに入れるように、沸きたてのお風呂を用意していました。

 

寝るまでの二時間は、マッサージの時間です。

背中の指圧や肩もみ、足の裏など全身をして、主人の機嫌取りをしていました。

 

主人がデートに行くときも、まるで普通の奥さんが会社に出かけるご主人を笑顔で見送るように、見送ります。

「二人とも気をつけていってらっしゃい。楽しんできてね」と、笑顔で言っていました。

 

同じ家のなかにいても、浮気相手と電話やチャットをしていた主人。

ですが、私はそれを受け入れるしかありません。

なぜなら、嫌われるのが一番怖かったし、その行為に自分も満足していたからです。

 

 

サレラリに陥っていたときのエピソード4.絶対に目の前で泣かない

泣いている女性

 

浮気が発覚してからすぐのころ、一度だけ主人の目の前で、「浮気はしないで欲しい」と泣いたことがありました。

そのときにひどく嫌がられ、こう言われたのです。

 

「うっとおしいから、泣くなら出て行って泣いてくれないか。気分が悪い」

「なんなら、別れてもいいんだよ」と。

 

そう言われてからは、絶対に目の前では泣かないようにした私。

なぜなら、主人が私のもとを離れるのが怖かったからです。

 

そのかわり、主人がいないときは泣いてばかりいましたね。

そのときも泣いていたことがバレないように、目だけは絶対にこすらないように気をつけていました。

 

泣いたら目を冷やして、主人がいる間は笑顔で過ごします。

笑顔でさえいれば、「一緒にいたくない」とか「別れてくれ」と言われないので、必死でした。

 

サレラリに陥っていたときのエピソード5.浮気相手の浮気のフォローをする

電話で驚く女性

 

主人の浮気相手は、私が働いていた会社の同僚で、主人も同じ会社でした。

ですので、その浮気相手の女の子には彼氏がいること、主人のほかにも複数の男性と関係があることを知っていた私。

 

そんなある日のこと。

同じく元同僚の男性が、浮気相手の子に惚れてしまい、私にいろいろと連絡をしてきたのです。

 

とは言っても、相談とかではありません。

「○○にデートに行った」「どこまで関係が進んだ」という、「嬉しいから聞いてくれ」というものです。

 

別の日になると、浮気相手から「バレないように協力をしてほしい」と相談されました。

普通なら、ここで「主人と別れたら」と言うものでしょう。

しかし、私は「主人が真実を知って、傷ついてしまうことのほうが嫌だ」と感じたんです。

 

なので、私は浮気相手に対して、こう言ってしまいました。

「ちゃんと納得して別れるときがくるまで、バレないようにしてください、協力はしますから」と。

 

まとめ

私はあることをきっかけに、主人と別れることになりました。

そのとき私は思ったのです。

「なぜ理不尽な思いをしてまで、我慢して笑っているのか」と。

 

「サレラリ」というのは、自分で自分の心を殺している、恐ろしい状態なんだと思います。