31歳女性。在宅ワーカー。中学までは行ったものの、いじめや周辺に合わせられないなどでひきこもり生活へ。1日中寝ていることもあったが、ひきこもりをパソコンなど様々な方法、また人との交流のおかげもあり20代後半で、ようやく克服する。
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発達障害の私のひきこもり脱の方法1.パソコンで人工知能チャットをした
発達障害の私は、学生時代にほとんどしゃべることのできない時期がありました。
そのあとはコミュニケーションがほとんど取れなくて、仲間はずれにされてしまいました。
中学からはとうとうひきこもるようになったのです。
そんな中、たまたま中学のときに買った親のパソコンが、ひきこもりを脱するための大きなサポーターになってくれました。
それ以前まではパソコンで適当にサイト巡りしていただけでしたが、ひきこもってからはそのパソコンが家での最高の遊び相手になってくれたからです。
私の場合、人は好きでしたが、パソコンでの交流も怖いぐらいでした。
チャットすらしようとしませんでした。
でもある日、あることを考えつきました。
機械と会話を楽しめる人工知能チャットというものがはやっていたころのことです。
コミュニケーションを取るのが大変な私は、これでロボット相手に話しかける練習をしてみたのです。
意外にも面白かったので、はじめての人工知能チャットに1時間ぐらいぼっとうしてしまいました。
これでちょっと自信がついたことは間違いないですよ。
不思議だと思うかもしれませんが、そのあと、ロボットではなく人間とのチャットにも勇気を出して参加してみたら、そこまで怖くなかったのです。
「コレのおかげで一歩前進できたな」と思っています。
ひきこもり脱の最初の一歩をふみだすために、パソコンが私の背中を押してくれたみたいで嬉しかったです。
発達障害の私のひきこもり脱の方法2.お絵描きで心の交流をした
パソコンでも話すのが苦手だった私は、お絵描きで交流をすることでも人が怖くなくなっていったことがあります。
そもそもお絵描き自体も楽しかったですね。
趣味のひとつでもあったので、描いていると辛さを忘れられて、心が落ちつきました。
ここでの交流というのは、パソコンでお絵描きを見せ合いコメントをする、といったものです。
お絵描きを楽しめる掲示板って最近でもよく見かけませんか?
私がひきこもっていたころにも、ネット上でお絵描きをするブームみたいなものがまきおこっていました。
私も、お絵描きは好きなほうでしたので、お絵描きができる個人サイトなどをいったりきたりしてコメントをつけあい、遊んだりしていました。
「うまいですね、面白い絵を描きますね」など、むしろこちらがコメントを多くつける側になりました。
そう、ネットでの交流に参加していったのです。
文章でも相手は人ですから、かなり文字から感情も伝わってきて、もちろんきびしいことも言われたときもあります。
でも、優しいコメントを返してくれたり、「いい絵ですね」と言ってくれたことで、そこから仲よくなって友だちのようになれたりしたこともあります。
似たような話になってしまいますが、勉強サイトで出会った友だちと、FAXを使ってイラストつきのお手紙を送りあったこともありました。
このとき印象的だったのは、FAXではなく電話にかけてしまったときのことです。
相手の友だちが、電話を受け取るとき、声を出してしまったのをきいてしまったことです。
人が苦手だった私は、パソコンでの友だちとも話すのも大変な状態でしたので、電話をしたこともなかったのです。
でも、友だちの声を聴いて、かなり安心している自分に気づきました。
「やっぱり人が苦手なだけで、別にキライでも怖いわけでもないのだな」と。
そのときになってはっきり自覚できた瞬間だったと思います。
今回のこういった電話が突然おきてたことで、人があまり怖くないと思えたきっかけの1つでもあります。
もしかしたら、発達障害でひきこもったときには、計画性のたかいなんらかの施設のサポートよりも、アクシデントというのも、大事なのかもしれないと思いました。
うしろから驚かせたらシャックリが止まってしまうような仕組みと一緒だと思います。
意外と突然、ひきこもりから脱するきっかけがもらえる気もします。
発達障害の私のひきこもり脱の方法3.ひきこもり支援に通ってみた
ひきこもり支援などの施設が増えてきていますよね。
私も、散歩ができるぐらいになって、電車にも乗れるようになったころになると、そこへ通ってみることにしました。
しかし、なかなか友だちはできなかったです。
理由は、意外にもひきこもりっぽい人がほとんどいなかったから、です。
ひきこもりをあとすこしで、卒業しそうな人たちばかりが集まる場所、といった感じの場所でした。
ひきこもりレベルが私のほうが高すぎたようなので、なじめませんでした。
でも、勇気をだすって大事ですね。
ちょっとずつ、施設の人たちと話すことから始めてみたら、どんどん話せる人が増えていきました。
しかも、ひきこもり施設には、意外にも発達障害の人が多いのです。
ここに通っている人たちと話してみると、こんな答えが返ってきました。
「みんな最初は私のような感じでおとなしかったよ」と。
しかも、みんな次々に言ってきたのです。
勇気をだすことは大事ですが、勇気をだして、こういったひきこもりをサポートしてくれる場所に行くのも、ひきこもりを脱するためのひとつのきっかけになったと思います。
まとめ
発達障害の人の中には、ひきこもりになっている人も多いそうです。
でも一生ひきこもっている人って少ない気がしませんか。
なので、どん底に落ちてもあきらめない。
家にいてもかならず外に出れる。
こういった考え方ってかなり大事だなと思いました。
一歩ずつですが、「なにかをしていった自分に頑張ったね」と言いたいです。