32歳、女性。結婚後は専業主婦。最初会ったとき、夫のことはすごく年上だと思っていた。実際は、ひとつ年下というのにひどく驚いた記憶がある。子どもっぽいところもある夫だが、結婚した今も年下だと感じることは少ない。趣味は読書。夫と本の好みは合わない。
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夫をかっこいいと感じたエピソード1.仕事の制服がとても似合っている
私の夫は、世間一般的に言うところのイケメンではないと思います。
ただ、容姿や雰囲気はすごく私好みで、とくに外で遠くから夫の姿を見ていると「かっこいいな」と、感じます。
そんな夫の職業は、理学療法士。
今勤めているのは、病院ではありませんが、仕事の制服は医療用白衣、いわゆるケーシーというやつです。
歯医者さんや、病院で働く作業療法士さんがよく身につけているものです。
夫は、このケーシーが非常によく似合うんですよ。
たぶん、普通の白衣よりもこちらのほうが似合うはずです。
黒縁のメガネに、ケーシーを着た夫のそのかっこよさに、思わず胸がときめいてしまいました。
恋人の条件に、容姿の良し悪しをあげたことのない私。
それでも、夫が好みの容姿をしていてよかったなと思います。
夫をかっこいいと感じたエピソード2.街中でからまれても余裕の対応
夫は、基本的に私に対してとても優しい人です。
ただ、目が細くて目つきが悪いので、外にひとりでいると妙な人に、からまれることが多いと言います。
ちょっとしたことに、いらだちを抑えられなく、目つきがさらに鋭くなってしまうのも原因かもしれません。
だけど、ちょっと頼りなくて、家では気が弱いところも見せている夫。
私は、変な人にからまれたりして、怖くないんだろうかと思っていました。
そんなある日、夫の運転する車で外出していたとき、夫が突然「あっ」と言いました。
ちょうど、車をコンビニの駐車場へ入れようとしていたところで、私は夫のほうへ顔を向けたんです。
すると、私たちの車のほうへ、強面のおじさんが近づいてきているのが見えました。
夫いわく「おっさんが、トロトロしているからイラっとしながら見てた」とのこと。
おじさんは「オイ、おまえ、なににらんでんだよ!ちょっと外でろや」と、すごんできます。
私は、その時点でもう怖くて仕方がありませんでした。
おじさんは、夫の目つきを見て、にらんでいると思ったのでしょう。
なにをされるか、わからないと感じました。
すると夫は、「○○ちゃんは乗ってて」と言い、ひとりで車を降りておじさんの元へ向かいました。
私は、なにかあったら警察に電話しようと、携帯電話を握りしめて夫のすることを見守っていたんです。
すると、数分話をしていた夫とおじさんは、なぜかお互いに笑い合いながら、ハイタッチをして戻っていったんです。
夫に「どうなったの?」と聞いても、「誤解がとけただけ」と、くわしいことは教えてくれませんでした。
私は、不思議で仕方がありません。
でも、あの気弱な夫が、あの状況でそんなに冷静に話ができるんだと思うと、すごくかっこよく感じました。
夫をかっこいいと感じたエピソード3.長距離の運転も楽々
夫と出会ったのは、進学のために引越した土地でのこと。
私の地元は、そこから新幹線に乗らないといけない距離にあります。
実家の両親は、まだ地元に住んでいるので、結婚してからも年に1~2回は帰省していたんです。
しかし、ひとりならまだしも、ふたりで新幹線となるとかなり費用がかかります。
そこで、結婚後は夫が運転する車で帰省することにしました。
最初の帰省のとき、私はすごく不安でした。
実家までは、高速道路を使ったとしても、7時間程度はかかります。
私も運転免許は持っていますが、高速道路を運転したのは教習所に通っているときだけ。
もし夫が根をあげたとしても、代わるのは嫌だったんです。
「無理そうならいいから、新幹線で帰ろうよ」と私が言っても、夫は「大丈夫」の一点張り。
そこまで言うのならと、チャレンジしてみることにしてみましたが、夫を信じていたわけではありませんでした。
だけど、結果として夫は実家までの道のり、10時間をきっちり運転しきったんです。
実家についたときには、疲れたようすでしたが、弱音も言わずに私との会話を楽しみながら運転してくれました。
自分が運転する自信がないだけに、私にとって夫のこの行動は、非常にうれしいものでした。
おそらく、妻の実家なんて喜んで行くような場所ではないだろうに。
私のために、長距離でもしっかり運転してくれる夫が、すごくかっこよく見えました。
まとめ
夫婦生活を続けていると、夫に対して不満を感じることは多々あります。
恋人時代は、こんなじゃなかったのにと、哀しくなることも多いんです。
だけど、結婚したことで夫のかっこいい部分を見ることも増えました。
改めて「この人のことが好きだな」と、実感できているように思います。