イケメンの兄を恋愛感情として好きになったエピソード4編

好き

29歳女性。4つ上のイケメンの兄をもつ。子どものときは、兄ばかりかわいがられ嫉妬していたが、やがてイケメンの兄を誇りに思い、兄に対し恋心を抱くように。現在は、兄も私も結婚し家庭を持ち、別々に幸せに暮らしている。

 

 

イケメンの兄を好きになったエピソード1.かわいがられる兄に嫉妬した幼少期

好きじゃない

 

私は、ふたり兄妹で4つ離れた兄がいます。

周りは、2歳差の兄弟が多かったので、「歳が離れてるんだね」と言われたことも多かったです。

 

幼少期の私は、兄のことがあまり好きではありませんでした。

兄は小学生のころ、兄だけは親戚や祖母から「かわいい、かわいい」といつもいつも言われていたんです。

 

祖母は、「うちの家系で、こんなに顔が整ってる子は、この子ぐらい」と、よく言っていました。

別に、私のことをかわいくないと言っているわけではないけれど、あきらかに比べられていました。

 

「私はかわいくないんだ」と、子どもながらに思ったことを、覚えています。

兄と一緒に写っている写真をみると、卑屈になっていきました。

 

今思えば、私の見た目も兄ほどではないものの、それほど悪くはないと思うのです。

しかし、その当時は、自分の見た目のことで悩んでいました。

 

そのため、兄の横に並んだり、仲良くしたいとも思いませんでした。

私は、負けず嫌いな性格だったので、兄に負けてみえるのが嫌だったのでしょう。

 

イケメンの兄を好きになったエピソード2.イケメン兄を誇りに思いはじめた小学生時代

自慢

 

私が小学校に入学したときには、兄は小学校5年生でした。

高学年というと、顔つきも子どもから少し大人っぽくなるころ。

 

兄は、女子からモテてたらしく、バレンタインにチョコをもらってきたり、学校の帰りの道も女子にからまれているのを、よく目撃しました。

こんなに人気があったのには、わけがあります。

 

その当時、よくテレビに出ていたジャニーズ.jrの男の子に兄は似ていたんです。

そのアイドルのニックネームで、学校でも呼ばれていました。

 

私は、その兄の妹ということで、高学年のお姉さんたちから、よく声をかけられました。

「かわいい!かわいい!」とほめられ、かわいがってもらい、イケメンの兄を持ったことを誇りに感じたことも。

 

「私たち美男、美女兄妹かも?」と、調子にのっていたのは、このころです。

兄は、先に中学に入学しました。

 

私の周りでは誰が誰を好きかなんて、おませな話題をするようになっていました。

そんなある日、友だちに兄を会わせると「かっこいー」と言います。

 

友だちは、兄の彼女になりたいとまで言っていました。

 

 

イケメンの兄を好きになったエピソード3.兄を男として意識

ハート

 

そのときから、私は兄を男として意識するようになりました。

今までは、兄がイケメンとわかっていても、そのような感情を持ったことはなかったです。

 

友だちに言われたことで、対抗意識を燃やしてしまったのだと思います。

部屋は別々でしたが、兄が学校から帰ってくる物音を聞くと、それだけでドキドキしました。

 

私が中学になってからも、その熱は、冷めたり再燃したりしていました。

もちろん、付き合えないことはわかっていたし、私もはやく彼氏をつくって、その人に夢中になろうと努力してはみました。

 

しかし、毎日、兄の顔を見ていたので、どの男子を見ても「全然かっこよくない」と、なってしまうのです。

 

イケメンの兄を好きになったエピソード4.兄が大学進学!別々に暮らすことに

引越し

 

兄は、大学に進学、東京でひとり暮らしをはじめました。

私は、兄が家から出て行ってくれて、正直、「これでよかったのだ」と自分に言いきかせました。

 

いつまでも、兄に恋愛感情を持っていたって幸せになんかなれないし。

きっぱり兄のことは忘れて、彼氏をつくろうと思ったのです。

 

兄が、家を出ていく日も、私は泣いたりはしませんでした。

兄が出ていってからは、平穏な日々でしたが、休みに戻ってくるのは楽しみでした。

 

夏休みに帰省した兄は、髪を染めていて少しチャライ感じになっていて、なんか好きな感じではなくなってました。

私は高校三年生になり、大学も決まり春休みは暇でした。

 

兄は、就職が東京で決まっていたので、私は兄のところへ遊びに行くことにしました。

春休み、しばらく東京の兄の家ですごすことになりました。

 

そう決まった瞬間、今まで我慢していた兄への恋心が、あふれてきたんです。

「服はどうしよう、ごはんは私がつくったらいいのかな?」など。

 

まるで、彼女気分になってしまいました。

兄とは、しばらく会っていなかったので、最初は私も遠慮気味でした。

 

でも、1日もすれば兄にかまってほしくて悪態をついたり、わがままを言ったりしました。

兄は、大目に見てくれたのか、私に優しかったです。

 

 

しかし、兄にはそのときに彼女もいて、家にも彼女がほとんどいるような状況でした。

そのときに、「あぁ私のあにじゃないんだ」と、実感したのです。

 

まとめ

兄は結婚し、奥さんと子どもがいます。

私も去年結婚しました。

 

子どものときは、あんなに夢中になりましたが、今はいたって冷静です。

お兄ちゃんに恋心を抱く妹は案外、子どものときは多いと思います。

 

実らない恋ですが、一時期的に楽しむのは、実際に体験してアリなのかなと思いました。