40歳男性。フリーライター。小学生のときは、いじめられっ子としてすごしましたが、中学生デビューをはたしてからはモテたので、楽しい学生生活を送りました。恋愛をたくさん経験したのちに、結婚をしました。趣味はサッカーと映画鑑賞です。
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いじめられっ子が同窓会に参加1.同窓会に無理やり参加させられる
私は、小学生の高学年のときに、いじめられっ子でした。
低学年のときは、仲良くみんなと遊んでいた記憶はあります。
でも、高学年になったときに、友だち付き合いがあまり好きではなくなり、ひとりでいることが多かったです。
そんな私に、小学生のときの同窓会の連絡がやってきました。
なぜ、私に連絡がきたかというと、同じ年のいとこがいるので連絡がきてしまったのです。
いとこは、昔から運動もできて人気者だったので、今でも友だちが多いので連絡係をしていました。
そんないとこがいたため、私は反強制的に同窓会に参加することになったのです。
もちろん気は乗らないし、同窓会の日までずっと憂鬱な毎日をすごしていました。
本当に行きたくなかったので、食事も喉をとおらないほど嫌でした。
それでも当日は、いとこと一緒に同窓会に参加をすることになりました。
いじめられっ子が同窓会に参加2.上から目線でものを言われる
いとこは幹事役で、会場入りもはやかったので、私も一緒に手伝っていました。
全部で、50人ほどは集まる予定だったので、お店を貸し切っての同窓会です。
時間が近づいてくると、続々と同級生が集まってきました。
なかには、昔の面影がそのままの人もいれば、まったく覚えていないような人までさまざまでした。
私は、手伝いで名簿を記帳していました。
小学生のときから、20年近くたっているのに、記憶は小学生のままで止まっています。
私をいじめていた同級生は、「お前もきてたのか」、「相変わらずだな」と心ない言葉をかけられました。
いじめられっ子だった私には、当時のまま接しているので、大人になっても同じような口調や態度で接するのはわかります。
しかし、大人になって20年近くぶりに会う同級生に対して、上から目線でものを言えるのか、怒りさえ覚えました。
それでも、いじめられっ子だった私は、逆らえないという思いがありました。
ですので、苦笑いで誤魔化すしかありません。
この年になっても、こんな言われようなんだと思うと、悔しい気持ちにもなりました。
いじめられっ子だった私は、いじめっ子だけではなく、女性からもイケてない人として見られていました。
小学校のときは、ほとんど女子とは話をした記憶がないので、私のことを覚えていない人も多かったと思います。
それでも、なんとか同窓会ははじまりました。
相変わらず、誰とも話をすることができずに、なんとかその場の雰囲気に合わせていました。
いじめられっ子が同窓会に参加3.できるだけ場を壊さないことに必死
私は、同窓会がはじまってからは、ずっとはしっこの席で、みんなの話を聞きながら笑っているのが精一杯でした。
いじめられっ子だった私は、話をすることもありません。
ただ、同窓会がおわるのをじっと、我慢しているだけでした。
私は、都会で働いていたので、内心では地元の田舎にいる、同級生たちのことを下に見ていました。
私は、小学生のときはいじめられっ子でしたが、中学生のときからスポーツで開花して、モテるようになりました。
半数以上の人は、別の学校に行ってしまったので、私が中学生デビューしたのを知る人は少ないです。
そのため、いじめっ子たちは昔のままの、さえない私だと思っています。
でも、今は都会で働いていて、恋愛も仕事も上手くいっています。
内心では、田舎に住んでいる同級生たちのことを下に見ていました。
ですが、ほとんどの人は、私がいじめられっ子だった記憶しかありません。
いとこの顔を立てようと思って参加しました。
できるだけ、場の雰囲気をこわさないことだけを考えて、とにかく愛想笑いをしていました。
はやくおわれと、イライラしながらも、顔は笑顔で楽しそうにすることに必死です。
いじめられっ子が同窓会に参加4.おわった瞬間に逃げるように退散
同窓会は、約3時間ほど続きましたが、ようやくおひらきに近づきました。
もちろんこのあとは、二次会や三次会に行く人も多いですが、私は誰にもバレずにすぐに帰る準備をしていました。
いじめられっ子は、こういうときには付き合わされ、断れないと知っています。
それは、いじめられっ子だからではなく、職場でも友だちでも弱い人は、付き合わされるのは同じです。
私は同窓会がおわった瞬間に、バレないようにサッと帰りました。
いとこは、最後まで残って仕切るタイプなので、付き合うことは私にはできません。
いとこには悪いと思いましたが、仕方ありません。
地元なので、実家まで帰るのに足がありません。
帰る同級生に、送ってもらいたいところですが、誰にも頼める人がいないのが、いじめられっ子の悲しいところです。
とにかく、はやくこの場から去りたいという一心で、歩きながらタクシーを探しました。
辺りは田舎なので、まっくらのなか、タクシーを待っていると、「なにやってるんだろう」という悲しい気持ちになりました。
タクシーに乗って実家に帰ると、都内とは違ってタクシー料金が高くてビックリしました。
それでも、嫌だった同窓会を乗り切ることができたので、着いたらすぐにホッとして、寝てしまいました。
まとめ
いじめられっ子が、同窓会に参加をするのは、まさに地獄の時間と同じです。
いじめているほうは、記憶になくても、いじめられっ子の傷は深いもので、消し去りたい過去です。
小学校の同窓会には、二度と行くつもりはないですし、私の記憶から消し去りたい過去です。