30歳女性。専業主婦。
某幼稚園に入社するも、残業代0円で毎日残業するハメに。
月給190,000に耐えられず、会社を退職しました。
その後、職場の人間関係から鬱病を発症します。
現在、2歳半の子どもの育児中です。
趣味は、ネットトサーフィン、ピアノ、音楽鑑賞など。
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新卒入社から半年で退職したエピソード1.入社前
幼稚園入社への内定が、9月ごろに決定。
内定が決まってすぐに、ボランティアという形で、1週間に3回は、必ず園へ行っていました。
学校の授業があって、忙しかった私。
しかし、「週3日はきてくれないと、内定取り消しになります」ということを言われ、行き続けていたのです。
行ったら、自分の名簿のところにハンコを押して、きちんときているか、把握されていました。
入社前から、もう入社した気分を味わうハメに。
入社する前に、一通りのことができていないと、子どもたちの対応まで、手に負えなくなってしまいます。
園長先生へのお茶の出し方からはじまり、さまざまな事務的なことを教えてもらいました。
当たり前のことですが、入社後からだと、子どもたちのことで、いっぱいいっぱいになるから、教えてもらったのです。
約6か月間の間、学校と並行して一生懸命に、がむしゃらに覚えようと、頑張っていました。
このときはまだ、退職することになるなんて、思ってもいませんでしたね。
新卒入社から半年で退職したエピソード2.入社後
入社祝いという形で、職員全員で、食事をする機会がありました。
「服装には、十分に配慮するように」ということを、先輩職員から言われていたのですが……。
うっかり、アクセサリーをつけて行ってしまい、とても怒られました。
「園長先生も、ほかの先生も、誰もつけていないでしょ。今すぐとりなさい」
上司の方にこう忠告をされ、悲惨な食事会となってしまいましたね。
入社後は、担当のクラスが決まり、先輩職員とチームになって、働くことに。
しかし、どの先輩職員も、保護者に見せる「表の顔」と、職員たちだけで話す「裏の顔」が物凄く違っていました。
そのため、仕事をするたびに、疲れ果てる毎日。
「二重人格か?」というくらい違うのです。
保護者が迎えにきたときは、満面の笑顔で、話をしている先輩職員。
しかし、全員が帰ってから、残業をするときになると、悪口を言いはじめます。
「○○君のママ死ねばいいのに!」、「○○のママ、うざい!」など。
罵声を浴びさせられたりすることは、しょっちゅうありました。
また、子どもとなにかをつくるための準備などは、子どもが帰ってから行うので、どうしても毎日残業に。
私が入社したところは、残業代が出ませんでした。
基本給もそこまで高くないので、ぎりぎりの生活。
毎日残業をして、帰るのが22時ごろでした。
新入社員は朝は6時ごろには行って、前日に使ったタオルやそのほかの片づけをしていないといけません。
「上司より、あとに出勤してはいけない」という、暗黙の了解があったからです。
私にとって、朝早くて、夜遅い生活が、とても辛かったですね。
入社後、6月くらいからの約2か月は、鬱々とした日々を送っていました。
一番のストレスは、上司の顔色をうかがいながら、過ごさなければならないこと。
子どもと接することだけが、仕事ではないことは分かっていましたが、とにかく毎日が苦痛でたまりませんでした。
「私には、幼稚園教諭は合っていない」と、思いはじめたのはこのころです。
8月はじめに、朝、布団から起きようと思っても体がついてこず、ついに起きられなくなってしまい……。
母親を一人暮らしのアパートに呼びました。
新卒入社から半年で退職したエピソード3.退職
母親と一緒に精神科に行き、状況を話して、ドクターストップがかかった私。
「実家へ帰ったほうがいい」ということになりました。
母親と園に行き、退職の旨を話し、退職。
退職ということになるまでは、そこまで長くなかったと思います。
「病気療養」ということを園側も了承してくれたので、スムーズに退職できたのでしょう。
このときのことは、あまり覚えていません。
「とても辛かった」ということしか、記憶にないです。
とにかく園へ足を運ぶこと自体が辛く、「だれにも会いたくない」という、気持ちばかりが募っていました。
それ以来、誰とも顔を合わせたくない日々が、ずっと続くのです。
新卒入社から半年で退職したエピソード4.退職後
今までやってきたすべてを忘れて、実家に帰りました。
幸い実家が自営業をしていたので、その手伝いをしながら、気持ちを整えていくことに。
女性職員だけのドロドロとした空気から離れて、自然いっぱいの実家に帰って休養をしたら、だいぶ気持ちがもと通りになりました。
あのときは、人間関係や不規則な生活習慣に、疲れ切っていたのだと思います。
「退職をしないで、仕事を続けていたら、どうなっていたのだろうか」
「もっとタフで、心の強い人になれたのだろうか」
「あのまま無理をしていたら、倒れていたのではないか」
このように、思うことはたくさんありますが、今になっては、「退職して良かった」と思えるのです。
「自分に甘いだけだ」と、考える方もいるかもしれません。
ですが、実際にやってみないとわからない部分があったので、私にとっては合わない仕事を発見できたことは、プラスになっていると思います。
体が悲鳴をあげてからでは遅いので、私は「よい時期に退職して良かった」と、思っているのです。
まとめ
私のように、自分の体に影響が出てくるまで、我慢して仕事をするのは、その仕事が合っていないからです。
仕事を退職するのも、一つの考えだと思います。
自分の体を大切にしてください。
自分の人生は、一度きりしかありません。
もし会社を退職できない状況に置かれているなら、一人で悩まないで、相談できる人をみつけて、対策を考えてみてください。