いじめをかばって無視されることになった辛いエピソード3編

中学校の教室

20歳女性。大学生。

中学時代に、友人をいじめからかばい、次のいじめのターゲットにされる。

 

主ないじめは「無視」という軽いものだったが、それでも大きなダメージを受けました。

しかし、友人をかばったことは後悔していません。

 

 

いじめをかばい、無視されたエピソード1.きっかけ

バレーボール

 

それは、私が中学生のときのこと。

当時、私が通っていた学校のバレーボール部では、いじめが流行っていました。

いじめの対象はローテーションで変わり、いじめられていた側が、次はいじめに参加するということにもなっていたのです。

 

バレーボール部には、所属していなかった私。

ですが、クラスや学年にも、その雰囲気がありました。

いじめられている人とは、あまり会話をしなかったり、無視をしたりするなど、ひどいものです。

 

私は、はっきりとした性格で、曲がったことが大嫌い。

そのため、過去にいじめをしていた人が、いじめられている分には、「自業自得だ」と思っていました。

 

しかし、ある日、ローテションでいじめの対象が変わってしまい……。

ただ一人いじめに反対していた子が、いじめの対象になってしまったのです。

 

彼女は、いじめには参加しませんでした。

そのうえ、バレーボールの技術もあり、優等生だったので、今まではいじめの対象から外れていたのです。

しかし、ついに彼女がいじめられる番に。

 

先ほども言ったように、私ははっきりした性格。

彼女は、今までいじめを行わず、むしろ、いじめから友人を守ろうとしていた人間です。

その守っていた対象たちから、いじめを受けるのを見ていられませんでした。

 

ある日、体育祭の練習で、バレーボール部の子と私がチーム組み、競技をすることに。

いじめられていた彼女がこっそり、「練習に一緒に行ってくれない?」と頼んできました。

 

彼女にとって、バレーボール部でない私が、唯一の味方だったのでしょう。

私はもちろん、OKしました。

 

しかし、その後、それをかぎつけたのか、バレーボール部の人々が私に、こう言ってきたのです。

「次の練習、私たちと一緒に行こうよ」

どう考えても、私を味方につけるために、言ってきたんだと思います。

 

しかし、私はこう言ったのです。

「○○と約束してるから、ごめんね」と。

 

私がそう言うと、彼女たちはこう言いました。

「いや。だって……ねぇ? 私たちと行くでしょ?」と。

まだまだ、諦めるつもりはないようです。

 

そこで、私は負けじと、さらにこう言いました。

「だったら、○○も誘って、一緒に行っていい?」と。

すると、彼女たちは顔を見合わせて、もう勝手にしろと言わんばかりに、どこかへ行ってしまったのです。

 

私は心のなかで、スッキリとした気持ちになりました。

しかし、それから辛い日々がはじまったのです。

 

いじめをかばい、無視されたエピソード2.無視

疑問に思う女子中学生

 

そのときの練習から、彼女たちからの無視がはじまりました。

典型的な、いじめのはじまり方です。

それでも私は、いじめを受けていた子と一緒に戦いました。

 

彼女は、無視よりももっとひどい、いじめを受けていたようですが、私という味方ができて、心強そうでしたね。

しかし、バレーボール部が噂を流すようになってから、その状況は変わりました。

なんと、「○○(私)が彼女をいじめている」という噂を流したのです。

 

もちろん、そんな事実はありません。

彼女は、私以外の子から、いじめられているのです。

 

しかし、バレーボール部の流した噂だと知って、みんなが恐れてしまい、そのほかの部活の人も、私を避けるようになりました。

そのうえ、先生や親にも、呼び出される結果に。

 

親には真実を話しましたが、先生には彼女のことを考えると、真実を伝えることができませんでした。

「先生にうまく否定することができなかった。本当はバレーボール部にいじめられていると言えなかった」と、泣いている彼女。

 

そもそも、私はバレーボール部に所属していません。

なので、無視が終われば、なにも気にすることはありませんが、彼女はそういうわけにはいかないのです。

 

真実を言って、これ以上関係が悪化するのを避けたかったのでしょう。

グループワークをするときも、給食を食べるときも、授業中の話し合いでも、私は無視され続けました。

あとから聞いたところ、「○○(私)のことは空気だと思うように、無視をし続けろ」と、命令されていたようです。

 

さすがの私も、毎日がとてもつらいものになりました。

毎日泣いて、学校に行きましたが、休むことなく学校に登校。

「休めば負けだ」、そう思ったからです。

 

そのころ、彼女は学校を休むようになりました。

先生たちの間では、「○○(私)が原因かもしれない」という疑惑もあり、しょっちゅう呼び出しを受けた私。

 

真実を言えず、ただ彼女のことを案じました。

無視をされても、誤解をされても、彼女には苦しんでほしくなかったのです。

 

そして、無視をされて2か月ほど経ったころ、ついに彼女は、母親に事実を打ち明けました。

私は呼び出され、彼女の母親や先生から、謝罪を受けることに。

 

バレーボール部のいじめ問題は、やっと明るみに出て、彼女たちの立場もなくなりました。

「やっと解放された」

心からそう思い、私は辛い毎日から、やっと抜け出すことができたのです。

 

 

いじめをかばい、無視されたエピソード3.それから

女子中学生

 

彼女も徐々に、学校に通えるようになりました。

バレーボール部の子たちも反省をしたのか、いじめをすることはなくなったようです。

 

そもそも、ローテーションでいじめを行っていたのですから、全員がいじめられる側の辛さを知っているはず。

私に対する無視もなくなり、クラスの何人かからは、謝罪の言葉をもらいました。

 

「いまさらなんだ!」と言ってやるつもりだったのに、ただただ涙があふれてきましたね。

「やっと、救われた」と思いました。

 

中学を卒業するころには、彼女も私も何事もなかったかのように、学校に通えるように。

あのころのことは、タブーとして話すことはなくなりました。

 

卒業式の日、彼女がその件について、こう言ってきたのです。

「あのときは、本当にありがとう」

その一言で私は、胸がいっぱいになりました。

 

「無視をされて、辛かった」

それでも、私は自分のしたことに、まったく後悔をしていません。

あのとき、彼女を置いて、バレーボール部の子たちと練習に向かっていたら、それこそ、後悔ばかりだったと思います。

 

「辛くても、自分の信じることを実行しよう」と思いました。

 

まとめ

いじめを受けて、無視をされている方、きっとたくさんいると思います。

どの時代も、いじめは存在するものです。

それでも勇気を出せる存在がいるだけで、その学校という世界が、いい方向に変わるはず。

 

怖くても、勇気を出してください。

辛さの先に、明るい未来が待っています。