28歳男性。フリーランサー。
校内一のイケメンと称された友人や、ジャニーズ入りを推薦されたほどの弟に囲まれながら、本人は「ゴリラに似ている」とよく言われる不遇の男。
後輩女子たちが「○○先輩たちのグループで、一番カッコいいの誰だと思う? もちろん○○さん(私)は除いて」と言っているのをウッカリ聞いてしまい、涙を流したこともある。
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イケメンなのに根暗な人のエピソード1.自宅でゲームばかりしているから彼女と長続きしない
私の高校時代の友人Aは「佐藤健に似ている」と、女子の間でも人気がありました。
実際、友人Aは男の目線から見ても、かなりのイケメンです。
しかし、私の見ていた限り、彼には彼女がいないようでした。
実は友人Aの趣味は「ゲーム」。
それも、ちょっとやそっとのゲーム好きではなく、私が人生で見てきたなかでも、トップクラスのゲームマニアだったのです。
そのせいで、女子から遊びに誘われるようなことがあっても、彼はこう言って断ります。
「今日は家で、モンスターハンターをしないといけない日だから」と。
少し仲よくなった女子がいても、ゲームの話ばかりしているうちに、だんだん疎遠になってしまうというような有様でした。
一度、「彼女をつくる気がないのか」と友人Aに訪ねてみたことがあります。
すると「実は、何度か彼女ができたことはあるんだけど、ゲームばっかりしていると愛想をつかされるんだよ」と。
どうやら彼女は欲しいものの、ゲームに理解のある女性が、なかなかあらわれないようでした。
彼は毎日のように、徹夜でゲームをして、学校で寝ているような男です。
なので、「理解するにも限度があるだろう」とは思いましたね。
ちなみに友人Aは高校を卒業してから数年後に結婚しましたが、2年ほどで離婚してしまいました。
その理由はもちろん……。ゲームのし過ぎで喧嘩になったことだったようです。
イケメンなのに根暗な人のエピソード2.私服がダサすぎて女子にひかれる
高校時代の友人Aは、校内でも有名なイケメンでした。
同じクラスの女子はもちろん、後輩にもファンが多くいたようです。
しかし、彼と仲が良かった私たちメンバーは、友人Aの致命的な弱点を知っていました。
それは、友人Aの私服が、壊滅的にダサいということ。
私たちの高校の制服は一般的な学ランでした。
全員一律で同じ格好をしていたため、顔が整っている友人Aは注目の的になっていたともいえます。
ところが、ひとたび私服に着替えると、友人Aの印象は一変。
友人Aがよく着ていたコーディネートは、チェックのシャツに、ポケットがたくさんついたベスト、薄汚れたキャップに、ダボダボのズボンといった装いでした。
たとえるなら、「港で釣りをしているオジサン」といった感じの恰好です。
とてもじゃありませんが、高校生のファッションとは思えないものでした。
仲のいいメンバー内では友人Aのダサさは有名で、改善しようと一緒に服を買いに行ったりもしたのですが、なかなか上手くいきません。
友人Aは自宅でゲームをしているのが一番好きで、外出時のファッションなんてまったく興味がなかったのです。
「服を買うくらいなら、ゲームにお金をかけるよ」と真顔で言って、父親のおさがりを着ているのでした。
私服登校が許された高校3年生のときの遠足でのこと。
その前年までは、体操着で遠足に行っていたのですが、担任の先生の計らいで、最後の遠足だけは私服でよいことになったのです。
クラスメイトたちは思い思いのファッションで、高校生なりにオシャレをして登校。
しかし、友人Aが着てきたのは、いつもの「港で釣りをしているオジサン」ファッションだったのです。
それとなぜか、小学校の家庭科でつくったという、ボロボロのナップザックを背負っていました。
私たち仲間内では見慣れた格好でしたが、女子たちがドン引きしていたのを覚えています。
イケメンなのに根暗な人のエピソード3.顔の造形が違いすぎて血のつながりを否定される
私の弟は、かなりのイケメンです。
あるとき、たまたま弟と一緒に歩いているところを同級生の集団に見られ、「血がつながっているとは思えない」と、大騒ぎされたほど。
芸能人でいうと、ジャニーズの山下智久さんに似ています。
ちなみに兄である私は、「ゴリラに似ている」とよく言われる始末。
実は「私は母親似で、弟は父親似だった」というだけのことなのですが、私たち兄弟があまりに似ていません。
そのため、「血がつながっていないのでは?」という噂が流れたことがありました。
昔、たまたま公園で会った弟の同級生に「弟くんとお父さんが違うってホント?」と聞かれたことがあります。
「同じだよ」と答えると、「僕のお母さんが違うかもって言ってた」と言われたので、そのときは本気で怒りましたね。
両親にそのことを言うと笑っていましたが、子どもながらにショックを受けた一言です。
当の弟はというと、その同級生になにも言い返せないようでした。
実は弟はかなり無口で、兄の私に対しても、ほとんど意見を言わないような男なんです。
あとで聞いたところによると、私が聞かれる以前に弟も「お兄ちゃんと血がつながってないの?」と聞かれたことがあったそう。
無口な弟はなにも言い返さず、黙っていたようなのです。
その無言が肯定のような意味に取られてしまい、余計に根も葉もない噂が広がってしまったようでした。
イケメンなのに根暗な人のエピソード4.無口すぎて彼女ができない
私の弟の話なのですが、弟はものすごく無口です。
本当に最低限の言葉しか話さないので、いつも怒っているようにも見えます。
そのせいか、かなりイケメンなのに、20歳を超えた今も、彼女ができたことがないそうなのです。
詳しく聞こうとしても無口なので、詳細までは話してくれませんが、どうやらモテることはモテる弟。
しかし、「電話番号を聞かれても無視」、「遊びに誘われても無視」という具合なので、恋愛に発展したことはないそうです。
以前、私と弟の共通の知り合いである女性から、「弟くんの連絡先を教えてほしい」と言われたことがありました。
私としてはやぶさかではなかったのですが、無断で連絡先を教えて怒られても嫌だったので、弟に確認をとることにしたのです。
「○○さんに連絡先を教えてもいいか?」という私に対し、弟の答えはNOでした。
なんとなく察しはついていましたが、一応理由を聞いてみると、「電話番号教えたら、電話くるじゃん。喋るのめんどくさいよ」とのこと。
弟は無口なうえに人見知りが激しすぎて、他人と会話することが億劫になっています。
この調子では、彼女ができるのは一体、何年後になるのでしょうか。
イケメンなのに根暗な人のエピソード5.同性愛者だと疑われている
私の弟は、イケメンなのですが、彼女ができません。
女性に誘われてもすべて断り、自分から女性にアプローチをかける姿も見たことがありません。
昔から弟を見てきた私には、それが単なる「人見知り」と「無口」によるものだと察しがつきます。
しかし、周囲の人からは「イケメンなのに彼女をつくらない」ことが不思議に思われていたようです。
とくに親戚からは弟の行動が変に見えたようで、叔母は弟を「同性愛者」だと疑っていた時期がありました。
無口とはいえ、さすがに同姓の友だちはいるので、弟はときたま友人と一緒に出かけます。
弟には幼稚園のころからの友人がいて、大人になった今でも、その友人が自宅まで弟をよく迎えにきます。
「イケメンなのに彼女はつくらない」、しかも「男友だちと異様に仲がいい」という、2つの要素が、弟の同性愛者疑惑を高めてしまったようです。
まとめ
イケメンの弟がいる兄としては、弟のことをすごくうらやましいと思うのですが、あまりにも無口すぎるので心配になります。
また「せっかくイケメンに生まれてきたのに、どうして積極的にしゃべらないんだ」と、疑問にも思うのです。