36歳女性。現在は、所有している薬剤師資格を活用し、ドラッグストアでの調剤担当として勤務。22歳のときに、当時の同級生と結婚し、翌年には子どもを出産。しかし、生活の不一致などから26歳のときに離婚を経験。以後、仕事と家庭を両立しながら、男の子を育てるシングルマザーとして活動中。
見出し
シングルマザーが正社員になるためにしたこと
正社員になるためにしたこと1.残業が少ない職場を選ぶ
シングルマザーとして、子育てと主婦業をすべてするためには、なみなみならぬ努力が必要でした。
そんななかでも、「できるだけ子どもには、不自由な生活をさせたくない」との思いから、残業の少ない職場を選びました。
派遣やパート勤務であれば、ある程度の時間の余裕は生まれます。
しかし、安定した収入は求められません。
必然的に、正社員として働くという選択肢になったのです。
残業が多い仕事では、子どもをひとりにさせてしまう時間が多くなってしまいます。
家族とのふれあいが、少なくなってしまうことは、さけたかったのです。
残業がない、正社員の求人をとにかく探しました。
求人広告だけでは、なかなか見つけられなかったので、直で採用担当者に連絡を入れて確認したりしました。
正社員になるためにしたこと2.実家近くへの移住
シングルマザーにとって、1番の悩みは、自分が不在のときの子どもについてだと思います。
私もご多分にもれず、その点がとても心配で、なかなか仕事を見つけられなかった時期がありました。
そんなときに非常に助かったのが、実家の存在でした。
ただ、実家もそれほど広いわけではなかったので、実家住まいというわけにはいきません。
そこで、いき着いた結論が、実家のそばへの移住でした。
これなら、子どもが学校をおえたあと、放課後からの数時間を実家ですごすことができます。
仕事がおわってから、実家に子どもをむかえにいき、帰宅しました。
いっきに、仕事の選択肢の幅が広がりました。
それに、実家であれば、急な残業などで遅くなっても、とても安心感がありましたね。
正社員になるためにしたこと3.シングルマザーであることを職場に伝える
シングルマザーであるという事実は、できるだけ職場や採用を希望する就職先に対して、はやい段階で伝えておくのが良策だと思います。
下手にシングルマザーであることを隠して、就活してしまうと、採用先からは独身であると誤解された状態で、採用されてしまいます。
結果的に、残業や早朝勤務、場合によっては休日出勤などが発生するような職場に、配属されてしまうかもしれません。
その点、事前にシングルマザーであることを伝えておけば、採用された場合も部署を配慮してもらえます。
当然、独身の人よりも、採用される確率は一気に下がってしまいます。
それでも、子どもとの生活が乱れたり、仕事で忙殺されてしまうよりは、はるかに良い結果になってくれました。
正社員になって良かったこと
正社員になって良かったこと1.収入が安定する
あえて、正社員として採用されるための努力をしたのは、収入の安定性でした。
じつは、正社員として働くまでのあいだ、パートタイマーとして、地元の店舗などで働いた経験がありました。
いわゆる非正規労働に当たる採用なので、当然ですが収入がまったく安定しません。
ボーナスなんてものとは無縁でしたし、ひどいときには、店舗が臨時休業になり収入がなくなったこともありました。
本当に、苦しい生活を強いられました。
その反面、正社員として採用されてからは、とにかく毎月安定した収入が支給されました。
収入が少なくなる月が、ほぼなくなったのが1番のメリットでした。
それに、交通費など各種手当てもつけてもらえました。
子どもを養育しているので、養育手当を少ないながらも、会社から支給してもらえました。
少しだけ余裕ができ、子どもにも少しは贅沢させてあげられるのが、本当にうれしかったんです。
正社員になって良かったこと2.まわりからの見かたがかわった
正社員として働き出してから、学校や保護者の人から子どもに対する見かたが、一気に変化しました。
パート勤務として働いていたころは、「パートのシングルマザー家庭の子ども」という、やや偏見で見られていました。
あわれみや、軽蔑のような目線で見られることもありました。
ところが、正社員として働き出してからは、なぜかそんな感じがなくなりました。
正直なところ、「雇用環境がかわるだけで、ここまで周りの対応が変わるのか」と、ビックリしました。
まとめ
シングルマザーとして頑張る女性にとって、正社員という道はうらやましいかもしれません。
とはいっても、前途多難な道のりで、それでも正社員として働くことで、ゆとりや心の余裕も生まれます。
ぜひ、それを目指してさまざまな努力を実践してみてくださいね。
努力は、かならずむくわれます。