私の身近にいた、独特の雰囲気を持っている人のエピソード4つ

オーラ

32歳、女性。結婚後は専業主婦。自分も変な人とはよく言われるが、どうせなら彼女のように他人に憧れられるような、独特の雰囲気を持ちたいところ。
彼女のように女優にはなれないけれど、おいしいコーヒーと、おもしろい本があればそれで幸せ。

 

 

独特な雰囲気の人のエピソード1.謎のオーラがあってどこにいても目立つ

女性

 

学生のころの友だちAが、非常に独特な雰囲気をまとった人でした。

それほどおしゃべりなほうではないし、いつもすっぴん。

 

髪の毛も、とりあえずそろえているだけで服装も非常にシンプル。

それなのに、彼女は、ものすごく目立つ人だったんです。

 

決して、悪い意味ではありません。

なんだか、謎のオーラがあって、ただそこにいるだけで注目を集める人でした。

 

私が彼女と出会ったのは、大学のオリエンテーションのとき。

五十音順の学籍番号で並んだときに、たまたま彼女が私のうしろだったんです。

 

4月といえば、大学の各サークルは、新入生獲得に躍起になっている時期。

いろいろなサークルで飲み会が行われていて、新入生は無料で参加することができました。

 

私は、さほど興味はないという彼女を誘って、サークルの飲み会に参加していたんです。

そこで、必ず起こるのが、彼女の連絡先の争奪戦です。

 

彼女に、直接聞いてもさりげなくかわされてしまうので、私が標的になります。

「Aさんも、一緒にごはん食べに行こうよ」という誘われかた。

 

彼女自身は、話がすごくおもしろいとかいうわけではないんです。

ただ、彼女の言っていることなら、無条件に信じてしまうような妙な説得力がありました。

 

少し話をしただけで、もっと彼女と一緒にいたくなる。

そういう人だったんです。

 

独特な雰囲気の人のエピソード2.年上のダメ男とばかり付き合う

無職

 

Aは、自分の容姿にかまう人ではありませんでしたが、顔立ちは普通以上に整っていました。

肌は白いし、目鼻立ちはハッキリしていて、きりっとした眉が印象的。

 

だけど、話しかたは柔らかく素直で、とてもピュアな感じの女性。

だけどAは、私が知っているだけでも、学生時代に5回は彼氏を変えています。

 

付き合う人は、みんな年上。

さらに、10歳以上年上なのに、定職についていないダメ男とばかり付き合っていました。

 

そして、交際期間が短くても、すぐに同棲をはじめてしまうんです。

最初は、「家庭になにか問題があって、家に帰りたくないのかな?」と、思っていました。

 

どうも、そうではない様子。

「どうしても、そういった男性にばかり惹かれてしまう」と、話していました。

 

医学部の同級生からも、アプローチされているAだったので、すごくもったいないように思えるんですけどね。

 

 

独特な雰囲気の人のエピソード3.自分がダメだと思ったらはっきり否定する

はっきりいう

 

女性同士の付き合いというのは、面倒なもので、とにかく同調圧力がすごいんですよね。

友だちの誰かが、なにかを好きだと言おうものなら、必ずそれを支持しないといけないような暗黙の了解があります。

 

だけど彼女は、そういった雰囲気をまったく気にしない人でした。

仲良しグループのなかで、誰かが「あの映画がおもしろかった」と、言ったとします。

 

すると彼女は、その映画のどこが良かったのかを、根掘り葉掘り聞きだそうとするんです。

「なんとなく好き」くらいの気持ちの友だちは、それにちゃんと答えることができません。

 

そんな友だちの様子に、Aが考えるその映画のダメなポイントを、ずらずらと並べ立て、おもしろいという意見を否定するんです。

 

そんなことをしていたら、女子グループからは仲間外れにされそうなものですよね。

だけど、Aの場合は、それでも許されていました。

 

グループ全体がなぜか、Aの言っていることのほうが、正しいというような雰囲気になってしまうんです。

Aの好き嫌いがはっきりしているところが、私はとても好きでした。

 

だけど、同時にAと同じような言動を私がやったとしたら、絶対にいじめられるでしょう。

 

独特な雰囲気の人のエピソード4.大学を卒業後は演劇の道へ

演劇

 

大学を卒業するまで、Aとはよく一緒に遊びました。

だけど、彼女は3年生になっても就活をしている様子がなかったんです。

 

不思議に思っていると、「上京して女優になろうと思っている」とのこと。

学生時代から、地元の劇団に入っていて、私もなん度も公演を観に行きました。

 

だけど、彼女にそう言われるまで、それを仕事にしたいと考えているとは、思ってもみなかったんです。

そう言われてみれば、彼女がOLなどの普通の仕事をしているところは、まったく想像できません。

 

まずは、地元でお金を貯めてから上京すると言う彼女を、心から応援したいと思いました。

30歳をすぎた彼女は、東京で有名な劇団に所属しています。

 

まだ、小さな舞台への出演が中心で、人気のある女優とは言えません。

だけど、テレビでも顔を見かけることがありますし、直接会うとやっぱりそのオーラには、圧倒されてしまうんです。

 

まとめ

独特な雰囲気がある人というのは、やっぱり考えていることや性格にも、特徴があるのではないでしょうか。

若いころは、彼女に憧れたこともありましたが、あの雰囲気は、私ごときが真似して出せるものではないです。

 

そうそうに、あきらめたことを覚えています。