アスペルガーの彼氏と付き合って大変だったこと5つ

言い合いカップル

26歳女性。2年前から一念発起しライターとして活躍。心理学を学んだ経験やアスペルガーや心の病気を抱えた彼氏との体験談を活かしながら、心の闇との向き合い方や自分らしい生き方ができるよう、メンタル記事を提供中。休日は猫に癒されながら自身の心に栄養を補給。

 

 

アスペルガーの彼氏と付き合って大変だったこと1.相手の立場で物事が考えられない

考える像

 

アスペルガーの彼氏を持って一番大変だと感じたことは、彼が相手の立場になって物事を考えてくれないことです。

たとえば、自分がほかの女性と遊ぶのはOKなのに私が同じように「異性と会いたい」と言い出すと途端に不機嫌になってしまうことも。

そうしたとき、彼に「私の立場に立って考えてみてよ」と言うと、アスペルガーの彼は相手の気持ちをうまく読み取れないため、「そんなことできない!」と言い出し、私が悪者のまま話し合いが終わることがほとんどでした。

 

そんな彼に私の気持ちをきちんと理解してもらうためには毎回、「私が○○くんと遊びにいくとどう思う?」と具体的な質問をします。

すると、「嫌だ」と答える彼に「それと同じことをあなたはしているんだよ」と丁寧に説明しなければならなりません。

 

そんな細かい説明が必要な関係が、いつの間にか私のなかで大きなストレスになっていき、「彼がアスペルガーでなければ」と思うようにもなってしまいました。

 

アスペルガーの彼氏と付き合って大変だったこと2.「あれ」や「それ」が伝わらない

考え事をしている女性

 

会話をするときに「あれ取って」や「それいいよね」などと、物事を指し示す言葉を使う機会は多くあります。

しかし、アスペルガーの彼にはそうした「こそあど言葉」が通じないのも、付き合っていくなかで大変だと思ったポイントでした。

 

一般的な人なら会話の流れからわかるような指示語も、彼にはまったく伝わらないのです。

ときには「○○ちゃん、いまなんの話をしているの?」と彼に尋ねられてしまい、会話が途切れてしまうことも。

 

とくに顔を見て直接話せない電話では、言いたいことがなかなか伝わらず、毎回歯がゆい思いをしてしまったため、次第に彼との電話が苦痛の時間に変わっていったことを今でも覚えています。

 

 

アスペルガーの彼氏と付き合って大変だったこと3.自分が感じた痛みには敏感

頭を抱えている男性

 

アスペルガーの彼と付き合っていて感じたのは、自分自身が感じた痛みにはとても敏感に反応するのだということです。

ある日、ささいなことがきっかけで喧嘩になり、私は彼に向って「もう好きじゃない!」と言ってしまいました。

すると、彼はその言葉を聞くなり、その場で泣き崩れてしまったのです。

 

驚いた私が謝ると彼は私のことを許してくれましたが、仲良しでいられたのもつかの間。

その後も、ことあるごとに自分が傷つくとこの言葉をもち出して「○○ちゃんはどうせ俺のこと好きじゃないからな」と言いはじるようになったのです。

 

そんな女々しさとはまたちがった打たれ弱い一面を見てから、私は彼に対して男らしさを期待することができなりました。

また、もう二度と揚げ足を取られないよう、それ以来は喧嘩をしても彼に向けて言う言葉を頭のなかで考えるようにもなってしまったのです。

 

アスペルガーの彼氏と付き合って大変だったこと4.束縛が激しい

携帯を見て考えている女性

 

彼と付き合う以前にも恋愛経験があった私は、「男性からの束縛に対する免疫はある程度ある」と自分自身では思っていました。

しかし、アスペルガーな彼は私の想像を超える束縛をしてくることが多く、ときにはその羞恥心に恐怖を感じてしまいました。

 

たとえば、いつもは連絡が取れる時間に私が返信をしなかったりすれば、家まで私の車があるか見にくることは日常茶飯事。

ときには、玄関のチャイム越しに「家にいるのなら、どうして返信をしてくれないの?」と質問を投げかけてくることも。

 

これはもしかしたらアスペルガーを抱えている男性に共通することではないかもしれません。

自分の都合だけで私の行動を監視したり、束縛してくる彼氏の態度は今思い出しても身の毛がよだつほど怖かったです。

 

アスペルガーの彼氏と付き合って大変だったこと5.受け取り方のちがいで喧嘩になることが多かった

喧嘩後のカップル

 

アスペルガーを抱えている彼と付き合っていると、自然と喧嘩の回数が多くなってしまいます。

そうした喧嘩の原因は、ほとんど彼がきちんと私の話を理解してくれていないことにありました。

一度「いいよ」と言ってくれたからといって安心してはいけないのが、アスペルガーの彼氏と付き合っていくうえでむずかしいポイント。

 

たとえば用事があって友だちを優先したい日を彼に伝え、許可をもらったつもりでいても、いざその日がきたら「なんで俺と会う時間を少しもつくってくれないの?」と言われてしまうことがありました。

 

また、アスペルガーという病気を持っているからこそ思ったことをストレートに言葉で伝えてしまうのも喧嘩が増える理由のひとつに。

私の友だちにむかって「なんだかコーデのバランスが変だよね」と言いはじめたときは、その場の空気を少しでも良くしようと私がフォローしなければいけません。

友だちに対しても申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまったのです。

 

まとめ

アスペルガーの人は、他人と気持ちがすれちがいやすい病気だからこそ、本気で彼を支えてあげたい方はそれなりの覚悟が必要になります。

中途半端な気持ちで関わると彼の言動にたえられなかったり、彼のせんさいさにストレスを感じてしまうので、これを機にアスペルガーという病気をきちんと理解してみるのもいいかもしれませんね。