金銭感覚の違いで別れたエピソード4編

泣いている女性

31歳女性。事務職。

金銭感覚の違いが原因で、彼氏と別れた経験と教訓を生かし、ファイナンシャルプランナーを目指して勉強中。

お金に関する価値観などを女性に伝えていきたいと、日々奮闘しています。

 

現在は、ごく一般的なサラリーマンである旦那と結婚し、幸せに生活している。

 

 

金銭感覚の違いで別れたエピソード1.外食で会計料金を気にせず注文してしまう

外食

 

私が20代前半のころ、はじめて付き合った彼は2歳年上で話も面白く、趣味も合うので、すぐに仲よくなり付き合うことになりました。

とてもイケメンで素敵な彼と付き合うことになり、当時私は、舞いあがっていたのだと思います。

優しくてイケメンで、どうやらお金持ちのようで、デートのたびに花束を贈ってくれたり、食事もホテルもすべておごってくれたり、言うことなしでした。

 

そんな彼のことは、結婚さえも意識していたほど好きだったのですが、金銭感覚の違いが原因となり、たった2ヶ月で破局。

「彼の金銭感覚がおかしい、私とは違う」という感覚は、付き合いたてのころから感じていたもので、わかってはいました。

しかし、最初はささいなことだったので、彼の人間性を疑うまでには、いたらなかったのです。

 

それは、彼と食事に出かけたときのこと。

彼も私もお酒が大好きでしたが、少食であることも共通していて、お肉やお寿司が好きなことも共通していました。

 

付き合って間もなく、食事に出かけた場所は私の希望もあり大衆居酒屋で、このときはとくに、高級なお店には行かなかったのです。

今思えば、このころから別れのカウントダウンが、はじまっていたのかもしれません。

 

私が注文したいものを彼に頼んでトイレに立っている間に、彼が注文をしてくれていたようですが、私が席に戻るとまず1つ魚料理が運ばれてきました。

二人でつつきながら、お酒をたしなんで少し会話していると、すぐ2つ目の料理が。

それが「今二人でつついているお魚と、同じものだ」と、気づいたそのときからです。

 

お肉や魚、麺類など、続々と料理が運ばれてきますが、どれもこれも2人分ずつ運ばれてきます。

私が「なにかおかしい」と目を泳がせているうちに、なんと5人前ぐらいの料理が目の前に並んでいました。

 

「さすがに私はこんなに食べることができない! 彼も少食なので、こんなに食べるはずがない」

そう思って彼の顔を見ると、彼はにっこりほほえんで、こう言ったのです。

 

「俺、たくさん頼めるだけ頼んで、ほとんど残すんだ。それが常識なんだ」

そういって、本当に少しだけしか食べずに、終わりにしていました。

 

ただ、そのときのお会計は彼がすべて出してくれたので、とくに怒る気持ちになることもなかった私。

「そういう人なのだ」と思うだけで、それ以上はなにも考えませんでした。

 

家に帰ってから、冷静に考えると、このときのお会計はたった二人で15,000円を越えていたのです。

しかし、彼は「これが当たり前」、「うちの家族はみんなそうだよ」と平然としていました。

 

私はいつも、外食では1品しか頼みません。

家族も友だちもみんな1品、多くて2品注文するか、たくさん注文したいときは、そこにいる全員でシェアして、いろいろな品を頼みます。

少食であることもそうですが、外食は高いため「できるだけ安く済ませたい」という思いがあるからです。

 

こんな注文ができるなんて、「彼とはもしかしたら、金銭感覚が違うかも」と思いました。

しかし、このときの私はやっとできた彼氏と、幸せになることだけを考えていたので、ささいなことを気にしたくなったのです。

 

金銭感覚の違いで別れたエピソード2.家賃が高い都心に一緒に住んでしまった

都会

 

私たちは付き合ってから、1週間で一緒に暮らすことになりました。

彼の方から「一緒に暮らしたい」と、言ってきてくれたことがとても嬉しく、断る理由がこのときの私には、なかったのです。

なにより、「ようやく実家から去ることができる」と、やはり舞いあがっていたのでしょう。

 

盲目のまま、私は彼と部屋を探すことになったのですが、ここでも彼の金銭感覚について、疑問に思う事件が発生。

私の収入は当時、事務のアルバイトで手取り200,000円くらいだったので、「毎月50,000円から、高くても60,000円ぐらいで、物件が見つかるといいな」と、考えておりました。

彼にもそういう話をいつもしていたのです。

 

「住まいは、埼玉か千葉ではどうか?」という提案や、安い物件を紹介している不動産屋などを彼に見せていた私。

私なりに、「安い物件がいいのよ」という、アピールをしていたつもりでした。

 

ところがある日、彼は勝手に、家を決めてきてしまったのです。

その部屋は新宿で、私のオフィスが近い場所、ワンルーム、家賃は180,000円と予想を超える金額を聞いて、腰が抜けてしまいました。

 

とても綺麗なマンションでオートロック、見渡しがいい場所ではあります。

しかし、私としては結婚したわけでもないのに、最初から高級なマンションに住むつもりなど、まったくありません。

 

彼いわく、「サプライズで部屋を決めてきたら、私が喜ぶだろう」と思ったとのことで、「二人で家賃は割り勘で、90,000円ずつ払っていけば、ちょうどいいと思った」とのこと。

このときばかりは、金銭感覚が違うことをはっきりと自覚はしましたが、「なぜこのときに怒らなかったのだろう」、「なぜこのときに別れなかったのだろう」と、今でも後悔しています。

 

結局、私はこの彼と一緒に、都心の高級マンションに住んでしまうのです。

 

 

金銭感覚の違いで別れたエピソード3.お金がないのに高いものを欲しがる

ドラム式洗濯機

 

私が彼とは「決定的に金銭感覚が違う。もうおしまいかも」と思った事件は、洗濯機を購入する話からでした。

家電にしても私は中古でもよく、なにしろ実家暮らしで、持っていける家電や家具などが少なかった私。

 

家にあった家電を、すべて持っていくことを提案していました。

ところが、これもなぜそうなったのかわかりませんが、彼は家電をすべて捨てて、新しいものを購入するつもりで、引っ越してきたのです。

 

このときには呆れてしまいましたが、私もどうせ一緒にお金を出さなくてはいけないので、安いものを先に揃えはじめました。

まずリサイクルショップにて冷蔵庫を購入、それからインターネットで掃除機を購入し、残るは洗濯機のみ。

 

いよいよ彼に洗濯機を買う相談をすると、なんともう、洗濯機は決めてあるというのです。

それは、その当時流行していた「ドラム式洗濯機」でした。

 

今ではリサイクルショップでも見かけるものですが、当時は出たばかりの製品として大人気。

安いもので、200,000円ほどする高価な洗濯機でした。

 

私は当然、「そんな高価な洗濯機はいらないし、見たこともないし見たくもない」と、ついに彼に反抗。

すると彼は、子どものように駄々をこねはじめ、怒ったりわめいたり、ついには「ドラム式洗濯機でなければ、この家に置かない」とまで、言いはじめたのです。

 

泣きながら話しをしても、彼にはわかってもらえず、話は一方通行のままで、毎日繰り返され、戦いは1週間続きました。

「それなら、自分一人で買って欲しい」と彼に言った私。

 

正直これから、毎月100,000円近い家賃を払っていかなければならないうえに、高価な買い物をする余裕はなかったのです。

それに、もう彼との争いに疲れ果てており、掃除や料理をする気さえ起きなくなっていて、洗濯も山のようにたまっていました。

 

私が洗濯機の購入を放棄すると、彼はなんとすぐにドラム式洗濯機を注文。

どうやらクレジットカードを使って購入するつもりだったようですが、こうして彼がクレジットカードを使用しているところも何度も目撃しており、そのことに関しても、金銭感覚の違いを感じていて、不安だったのです。

 

残念なことに、このとき彼のクレジットカードは使えず、ドラム式洗濯機は一度運ばれてきたものの、購入するには至りませんでした。

それでも彼は諦めず、絶対に普通の洗濯機を購入しないので、そのあと彼と別れるまでの1か月間は、おたがいコインランドリーに通い続けることに。

 

とても苦痛でしたね。

 

金銭感覚の違いで別れたエピソード4.給料の金銭感覚さえも違うこと

歌舞伎町

 

ところで、彼はどんな仕事をしているのか、詳しく聞くことがなかった私も、「世間知らずな娘」と言われても、仕方ありません。

そもそも、「クレジットカードが使えなかった」ということは支払いができていない可能性があるので、不安になり、彼を問いただしました。

 

それまでなんでもおごってくれていた彼が、だんだんと「お金がない」と泣くようになってきて、ようやく仕事について話してくれたのですが、聞いてびっくり。

彼の仕事は、なんとホストだったのです。

 

しかし、ホストでの月収も今はまったくないようで、これまでは貯金が1,000,000円近くあったことで、贅沢な生活ができていたみたいです。

ホストというよりは、ニートだったのでしょう。

 

貯金がもう底をつきたため、「これからはまた1,000,000円貯めるために、たくさん働きたい」と言っていました。

働くことはいいことなのですが、それだけではなく「また1,000,000円貯まったら仕事を辞めて家にいたい」というのです。

 

つまり、これまで彼は貯金が1,000,000円貯まったら仕事を辞めて生活し、またお金がなくなったら仕事をして稼ぐ、という生活を繰り返していたということ。

私は彼に「せめて、普通の仕事をして欲しい」とお願い。

 

私のバイトは時給1000円ぐらいですが、「頑張れば200,000円ぐらいにはなるので、紹介する」という話もしました。

ところがここで金銭感覚の違いが。

 

「時給1000円の仕事なんかじゃ、月に20日以上出勤したって、たった200,000円じゃないか。そんな時給では働けない、せめて時給3000円~4000円欲しい」と言うのです。

その言葉を聞いたとき、私のなかでこれまで解決していたことが、解決できないのだと知り、気持ちがすべて涙となって、流れてきました。

 

私にとって時給1000円はとても大切で大きなお金ですが、彼にとってはその1000円が100円ぐらいの感覚なのでしょうか。

彼とは住む世界が違うので、くらいの低い私がなにを話しても、聞いてもらえるはずがないのです。

 

もう私から彼になにも言うことはなくなり、ここでようやく目が覚めた私。

将来のことを考えての別れにしても、「こんなことで、別れなければいけないものなのか」と、とても悲しかったことを覚えています。

 

はじめて好きになった人だったので、すべてを信じてあげたい気持ちで付き合ったのですが、叶うことがなく、たった2ヶ月で終了。

それから、私は何年か泣き続け、なかなか次の恋愛に踏み切れませんでした。

 

まとめ

私のケースのように、金銭感覚の違いで、うまくいかなくなってしまう恋愛もあります。

結婚を考え同棲をするのであれば、とても大切なことですよね。

 

食事に行ったときや一緒に買い物をするとき、ささいなことで金銭感覚の違いはわかることなので、男性を選ぶときは、金銭感覚のチェックをしてみると、いいかもしれません。