35歳、女性、専業主婦。
大学生のころに、サークルを立ちあげて知り合った彼が、はじめてできた彼氏です。
その彼氏のことは最初は大嫌いという状態から、大好きになったので、「最初に嫌いという状態から、恋に落ちるということも、あるのだな」と思っています。
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大嫌いな人を大好きになったエピソード1.大嫌いになった理由
私と大学時代にお付き合いしていた彼氏は、大学のサークル活動を通して、出会いました。
そのサークルは2回生のときに、友だちとみんなで、一緒に立ちあげたもの。
それぞれに友だちを誘って、勧誘して入ってきたのが彼でした。
最初の印象としては、みんなを盛りあげよう、その場をおもしろくしようと、ハイテンションなノリの彼。
「初対面なのに、距離感が近すぎるような感じがして苦手だな」というふうに、思いました。
彼と携帯の連絡先を交換するときも、携帯電話を一回鳴らして着信履歴から登録する、というようにしていたのですが、彼が電話をかけてくれたのを私が誤って出てしまいました。
そのときに「あ~なんで出るの? 通話料かかってしまった。最悪~!」と言われたのです。
私が悪いとわかっていますし、失敗したのですが、そのあと何度もネタにされて、みんなに笑われたので、「この人のノリが嫌いだな」と思いました。
彼の親友も一緒に入ってきたのですが、その親友はサークルに新しい子を勧誘する際に、新入生で可愛い子にばかり声をかけるのです。
自分の彼女を探す気満々に思えました。
それに対して協力しているような感じで、一緒に付き合って声をかけている彼に対しても、「サークルをなんだと思っているのかな」と思って、さらに嫌になりましたね。
大嫌いなときは話しかけてこられても、最低限の会話ぐらいしか、していませんでしたし、ノリが悪いように思われていたはずです。
そんな思いを抱いていた彼のことを好きになるとは、思ってもいませんでした。
大嫌いな人を大好きになったエピソード2.大好きになった瞬間
そんな風に大嫌いという気持ちを抱えて、半年ぐらいサークル活動を一緒にしていました。
しかし、あることをきっかけとして、私の気持ちが180度変わることになったのです。
そのきっかけは飲み会で、私はお酒を飲みすぎて、酔いつぶれてしまったときのこと。
すごく心配してくれたのが彼で、私が帰る方向の電車が何時にあるのか、駅まで調べに行ってくれたりしました。
また、寒い服装で出かけていて、私がお店の外で震えていたのですが、彼が自分が羽織るために、持ってきていた服を私に貸してくれたのです。
彼はとくに私に下心があったわけではなく、「誰に対しても、そうしてくれたんだろうな」と思います。
そんな彼の優しさに触れ、駅まで二人で歩き、はじめて二人きりで話をしたのです。
そのときに「飲み会で、盛りあげるために、テンションをあげすぎて疲れた」と言っていました。
周りのために気をつかって無理をして、テンションをあげていたことがわかって、彼の優しい人柄が伝わりましたね。
そのことがあってから、彼のことが気になって仕方なくなった私。
帰りの電車のなかで、彼の優しさを思い出して、ぼーっとしていましたし、その次のサークルで出会ったときには、彼のことを目で追っていました。
私は彼に恋をして、大好きになっていることに気付いたのです。
大嫌いな人を大好きになったエピソード3.大好きになったあと
そのように大嫌いだった彼を大好きになり、そのあとは彼のことが気になって、仕方なくなりました。
気持ちを抑えていましたが、「彼にもっと会いたい、話をしたい」という気持ちが日々募りましたし、メールで連絡をとりたいと思うように。
数か月後に再び飲み会があり、その飲み会から帰ったあとに、「今日はお疲れさま。楽しかったね。またみんなでカラオケに行こうね」というようなことを送りました。
しかし、彼からの返事が「はい、お疲れさま」といったような短文で、「これは脈なしだな」というふうに思ってがっかり。
でも彼に対する気持ちはつのり続け、「なんとか自分に振り向いてほしい」と思いました。
それからしばらくして、私はサークルの別の男性に、映画に誘われたのです。
当時はかなり鈍感だったので、デートの誘いだとは思っておらず、「待ち合わせ場所に行くと、みんないるのかな」と思って、出かけました。
しかし二人だったので、「これはデートだな。もしかしたら、誘ってくれた男性は、私に好意があるのかな」と気づいたのです。
そして、帰りに食事をしたときに、その男性から告白をされました。
「ほかに好きな人がいるから、ごめん」という風に断ったのですが、その男性から「僕の知っている人?」「誰?」と、質問責めに。
結果的に、私が彼のことを好きな気持ちがばれてしまいました。
私はばれたという思いから、人伝てに彼に知られるのは嫌だと思ったので、彼に電話。
「今日○○くんとデートをした。告白されたけれども、私は〇〇くん(彼)が好きなの。付き合ってほしい」と告白したのです。
彼はしばらく考えていました。
そして、「サークルで、その男性が私に好意を持っていると知っていた。だからこそ積極的になれなかった。自分も好感を抱いていた」、ということを伝えてくれたのです。
そして最終的には「お付き合いしよう」ということで、付き合いはじめることになりました。
そのあとしばらく、彼と告白してくれた男性との間で、ぎくしゃくしていたのが手にとるようにわかり、冷や冷やしましたね。
でも、それより彼と両想いになれたことが嬉しくて、はじめてできた彼氏に舞いあがっていました。
まとめ
大嫌いと思っていた人のことを、大好きになることはあると思います。
私は彼のことを「大嫌い」と思って避けていましたが、優しさに気づいてから、大好きになりました。
大嫌いな人だからこそ、長所に気付いたときに、ギャップにやられるのかもしれません。