私はネトウヨだった。私がネトウヨを卒業した5つの理由

ネトウヨ

44歳、女性、親の会社を手伝っていましたが、事件に巻き込まれた事がキッカケで体が不自由になり辞職しました。
現在はアニメとゲームが好きな普通の専業主婦ですが、家事の合間にネットを見たりSNSをしています。

 

 

私がネトウヨを卒業した理由1.ネトウヨはちせつ

かわいい子猫

 

SNSをはじめたことがキッカケで私はネトウヨになりました。

人種だけで嫌いだと言い、その人種は全員が問題のある人だと決め付けていました。

 

ひどい事件があると、犯人の名前が日本人だったとしても、通名に違いない、日本人はこんなことをしない、となぜか思い込んでいました。

そして、ある日、反差別の人と言い合いをしているネトウヨを見ていたときに、ネトウヨ側がまるで幼児が駄々をこねているだけのように見えてしまったんです。

私もそんな風に見られているのだろうかと恥ずかしくなってしまいました。

 

私がネトウヨを卒業した理由2.ネトウヨ系まとめサイト

パソコンのキーボード

 

毎日、いくつかのネトウヨ系まとめサイトを愛読していました。

特定の国や政治のニュースとして読んでいたのですが、思考はどんどん染まりかたよっていっていました。

 

そのまとめサイトを読む人たちも同じような思考の人たちばかりで、差別用語や暴言は当たり前のようにコメントで飛び交っていました。

一度でもそれに違和感を持ってしまうと、自分たちになんの関係もない話なのに、なぜこんなに暴言を言うんだろうと思うようになりました。

 

都市伝説レベルの風習なのに、「あそこの国の国民なんだから、やっているに決まっている」と全員が言うのです。

それは異様な空間のように思えて怖くなり、ネトウヨ系まとめサイトを見るのをやめました。

そのとき、人は簡単に思考に染まるのだと実感しました。

 

私がネトウヨを卒業した理由3.みにくい顔

起こり顔

 

私の影響を受けて、主人までネトウヨになってしまっていました。

最初は「聞きたくない」と言っていた主人に、私は「いいから聞いてよひどいんだよ」となんどもなんども話していた結果です。

 

私が、あれ?と思いはじめてから、ネトウヨ発言をしているときの主人の顔を見ると、ものすごくみにくい顔で、特定の民族の悪口を言っていたのです。

私は一瞬、言葉を失いました。

「ねぇ、今のあなた凄く醜い顔してる」。

 

思わず口から出てしまい、しまった!と思いましたが主人も思うところがあるのか、「あぁ…なんか分かる」と言って黙りました。

そのあと、主人がネトウヨ発言することはなくなりました。

私もあのみにくい顔で主人にずっと話していたのだなと気付き、とんでもなく恥ずかしくなりました。

 

 

私がネトウヨを卒業した理由4.在日2世との出会い

同窓会

 

SNSでもあまり発言しなくなったものの、繋がっている人たちはみなネトウヨでした。

その人たちと戦っている人たちはどんな人なのだろう、そういえば私はなにも知らないじゃないかと、当たり前のことなのに、そのときになってはじめて気付きました。

 

ネトウヨリストというものがあるらしく、ほとんどの人にブロックされていたのですが、コンタクトが取れる人を探しだして、声を掛けました。

当たり前ですが普通の人でした。

 

なんどか話してみると楽しい人で、日本人となんら変わらない日本語を話し、考え方もそのへんにいる普通の人です。

なぜこんなことが分からなかったのか、なぜこんなにも嫌悪感を持っていたのか、自分が情けなくなってしまいました。

 

私がネトウヨを卒業した理由5.反米感情とハーフの友達

ハーフの女性

 

私は反米思想はなかったのですが、ネトウヨの中には反米感情が強い人も多くいました。

「日本はアメリカの犬だ」とか、「アメリカに核を落としてしまえ」、そんな恐ろしいことを平気で言う人たちでした。

 

やはり元ネトウヨだった友達がいたのですが、仲良くなってきたときに、「言わなければいけないことがある」と言ってきました。

彼女はとても言いにくそうに、「実は私はアメリカ人とのハーフなんだよ」と教えてくれました。

 

ハーフだという理由だけで、「売国奴!出て行け!日本は日本人だけのものだ!」となんども言われたそうで、「私もネトウヨだから嫌われるんじゃないか」と思って言えなかったのだそうです。

色々なネトウヨを見ていたので、その感情はとても理解できたので、隠していたことに対してなにも頭にはきませんでした。

それどころか同じ日本人がごめんなさいという感情と、あなたも日本人なのだから気にするな、という感情しか湧きませんでした。

 

すべてのネトウヨではありませんが、選民意識が強い人はすごく排他的です。

それなのに嫌っている国のことを、「孤立している国」だとか「排他的でみっともない」とののしるのです。

 

ブーメランという言葉が好きな人たちなのに、思い切りブーメランが返っていることに気付かないんです。

自分たちは良いんだという感覚なのか、それとも自分の姿や言葉は見えていないのか、恐らくはほとんどが後者なのではないかと思います。

こういった人のことを私は「ネトウヨをこじらせてしまった人達」と呼ぶのですが、まさにそんな感じです。

 

まとめ

私がそうだったように、ネットでなんでも簡単に調べることができるのが当たり前になった今の時代では、そのネットで思想が染まりやすいんだと思います。

たまたま見たものがかたよった思想のサイトだったとしたら、それを疑うこともせずに信じてしまったら、怖いことだと思うんです。

一度落ち着いてまわりを見て欲しいと、そう願います。