35歳男性。現在は、東京都内のIT企業に勤務。会社では、監査法人の接待に対し、むだで、ばかばかしい行為と感じている。また、会社の経費節減運動でも、削減すべき費用はどの部分か明白なのに、わざわざ全社的な運動とする点について疑問を感じたこともある。しかし、抗議の声をあげることはせず、サラリーマン生活をおくっている。趣味はロードサイクリングと読書と株式投資。
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仕事なんてばかばかしいと感じた理由1.監査法人に対する接待
私は現在、IT企業の経理部で働いています。
会社は、売上高が100億円規模で、資本金額も5億円をこえています。
ですので、監査法人からの監査を受ける義務があり、決算期などのときは監査レビューをしてもらっています。
レビューがなければ、株主総会を開催することができませんし、年度末決算をしめることもできません。
ですので、監査法人は管理本部にとっては唯一のお客様なのです。
このため、年に数回は、経理部をあげて監査法人を接待しています。
正直言って、私にとっては夜の接待ほど、ばかばかしい仕事はないと思っています。
監査法人を接待しないと、彼らは会社に不利なことをするのでしょうか。
接待のときは、まずは1次会で食事をして、お酒を飲みます。
1次会には、経理部の女性スタッフも参加しやすい店を選びます。
そして、この店では半分くつろぎ、半分は仕事の話で2時間くらいすごすのです。
食事がおわり店を出ると、監査法人と経理部の女性スタッフは解散となります。
それからは、男性の先生がたをキャバクラへお連れするのです。
私は、あまり酒が飲めないので、キャバクラは得意ではありません。
接待のたびにキャバクラに来ますが、ミニスカートで胸元を見せつける女性を相手に、会話をするだけです。
そのくせ、代金は高額です。
もちろん交際費を使いますが、むだとしか思えません。
キャバクラで2時間くらいすごしたあとは、監査法人のお偉方と管理職は帰っていきます。
ところが、若手スタッフはさらにラーメン店に行くのです。
「やっぱり、最後のしめはラーメンですね」と言いながら、ラーメンを食べきるのです。
案の定、終電に乗り遅れて、わざわざタクシーで自宅に帰ることになります。
タクシー代は自費です。
会社は、出してくれません。
毎回、監査法人への接待は、このような展開を見せます。
このような、むだな行為は止めるべきだと思っています。
おそらく、経営者が女性だったら、「昼食を接待しなさい」というように、接待の方針が変更されると思うのです。
仕事なんてばかばかしいと感じた理由2.会社の経費節減運動
私が、今の会社に入社して2年目の秋、会社の業績が下がったことがあります。
売上高が、目標よりも10%、営業利益が30%も減少する、見とおしとなったのです。
社長は「全社的に、経費節減をして少しでも、利益目標を達成しよう」と、号令をかけたのです。
会社の予算を修正することになりました。
各部署から経費節減計画を取り寄せて、それを従来の年度予算に反映させるのです。
しかし、経理から見れば、経費を節減すべき項目や、部署は明白でした。
接待交際費と、残業代を減らすだけで、営業利益の減少を15%に、食い止めることができるのです。
営業部門だけに経費節減を強制したり、社員に残業するなというのは、かわいそうです。
そのため、管理本部にも経費節減案の提出が要求されました。
管理本部では、経費節減案をつのることになりました。
管理本部は、もともと、むだ遣いをしていません。
アイデアをしぼって、コピー機の使用回数を減らす提案しました。
カラーコピーの使用を原則禁止にすれば、かなり経費は節減されます。
しかし、カラーコピーの回数が節減されても、会社の営業利益への貢献は微々たるものです。
私の本音では、接待交際費の大幅削減と、残業削減が先決だと思いました。
肝心なところに、メスを入れない業績改善策など、まったくむだです。
仕事なんてばかばかしいと感じた理由3.稟議書の書きかたを注意される
会社で仕事をしていると、たまに、経営会議に決算関係の報告議案を提出することがあります。
この、稟議書や議案書の書きかたについて、なん度も注意を受けることがあります。
議案書の語尾に「〇〇のように報告します」と、書くと「〇〇とご報告いたします」と、訂正されます。
また、稟議書に「〇〇のとおり承認いただきたい」と書くと、もっと格調高い文章を書くように注意されます。
形式をきちんと整えることは、大切かもしれません。
でも、ひどいときは、数時間かけて議案書を書き直すこともあります。
これは時間のむだだと思い、ばかばかしいと思うのは、私だけではないと思うのです。
まとめ
仕事では、時間のむだや、非効率さを感じる作業があります。
そして、なぜ、ばかばかしい作業をしなければならないのか、疑問に感じます。
しかし、それが社長にとっては、公平さや秩序をたもつ点で、重要と認識しているように見えるのです。