33歳、女性。
結婚後は専業主婦。
若いころは、本当に受け身の恋愛ばかりをしていた。
それゆえに失敗も多かったが、学んだことも多い。
私をブスだと思ってはいるだろうが、そうとは言わない夫の存在がありがたい。
趣味は読書。
現実の自分を忘れられるような、楽しい話が好き。
見出し
消極的なブスの恋愛成功エピソード1.バイト先の先輩後輩として、彼と出会う
私は自他ともに認めるブスです。
一重の小さな目に低い鼻、下ぶくれした顔に、ぬいるぐみのような下半身をしています。
他人に容姿をけなされることはあっても、褒められたことはほぼありません。
おまけに幼いころから本ばかり読んでいて、他人とのコミュニケーションが苦手な暗い性格。
とくに恋愛においては、自分から積極的に動くことはなかなかできませんでした。
しかし、そんな私でも、それなりに男性との交際経験はあります。
とくに思い出深いのが、学生時代に知り合ったMさんとのお付き合いです。
Mさんは当時、アルバイトをしていたお店の先輩でした。
とても明るくて、冗談ばかり言っているような人。
私のことも、ブスだということをいじりまわして、楽しんでいるようなところがありました。
最初は私も、そんなMさんを無神経な嫌な人だと思っていましたが、実は情に厚い彼の性格を知るうちに、その考えは変化。
「ブスだからと、腫れ物に触るような扱いをされるよりはマシか」と思うようになっていたんです。
消極的なブスの恋愛成功エピソード2.当時の彼に手ひどいフラれ方をしたことを相談し、距離が近づく
そんなMさんへの見方が変わったのは、私が当時付き合っていた彼にフラれてしまい、落ち込んでいたときでした。
手ひどいフラれ方をしたため、その時期の私は、気がつくと、涙が出ているような状態だったんです。
バイト中もテンションを上げることができず、小さなミスが増えていた私に、声をかけてくれたのがMさんでした。
最初はバイトの休憩中に、少しだけ話をきいてもらっていただけ。
でも、私の様子がおかしいことを心配してくれたようで……。
Mさんはバイト上がりが一緒になったときは毎回のように、私を食事に誘ってくれるようになったんです。
どうしてそんなことになったのか、詳しい経緯は覚えていません。
気づいたらMさんとは、二人でお酒を飲みかわす仲に。
私の部屋や彼の部屋で、夜中まで飲んだくれることが増えていました。
私もMさんも、「とにかくお酒が好き」だということが分かったんです。
消極的なブスの恋愛成功エピソード3.趣味が合うとわかり、交際へ
私の友だちはお酒が苦手な子ばかり。
なので、そのころは丁度「飲みに行くような仲間が欲しい」と思っていた時期だったんです。
Mさんのほうも、「お酒を飲めて、かつ女性とじゃないといけない雰囲気のお店へ行きたい」と考えていたようで、私たちは意気投合。
Mさんとお酒を飲みながら、たくさん話をしていくうちに、私はいつの間にか、元彼のことをふっきれていたんです。
Mさんからも私に対する好意を感じましたし、彼に告白を考えはじめたのも、このころでした。
しかし、実際はMさんとの交際がはじまったのは、お酒の勢いでベッドをともにしてしまったことがきっかけです。
もちろん、私はMさんのことが好きだという気持ちがあってのこと。
ただ、朝起きて「やっちゃった」という顔をしたMさんには、ショックを受けました。
でも、このとき私は頑張ったんです。
順番を間違えたことはわかっていましたが、そのときちゃんと、Mさんに自分の気持ちを伝えました。
身体だけの関係には、なりたくなかったんです。
Mさんも私の気持ちに応えてくれました。
そこでやっと、私たちの正式な交際がスタートしたんです。
消極的なブスの恋愛成功エピソード4.彼の浮気が原因でお別れした
交際がはじまってしばらくは、本当に楽しい日々でした。
相変わらず私をブスだといじってきましたが、そう言って笑ったときの目が優しいMさん。
それまでとは、違う関係になったことを感じられたのも嬉しかったです。
「前の彼よりも、ずっと私のことを大事にしてくれている」と思いました。
ところがMさんとのお別れは、あっけなくやってきたのです。
彼が浮気をしていることが発覚。
しかも、相手はバイト先の、とっても美人な後輩でした。
Mさんは本来面食いだったんですよね。
それを知っていたので、浮気には傷つきましたが、相手にはそれほど驚きませんでした。
Mさんと別れてからも、彼のことを完全に忘れるまで、時間がかかった私。
でも、私がブスだということを認めつつも、受け入れてくれる男性がいたという事実は、私に勇気を持たせてくれたんです。
Mさんには最終的に、一番嫌な裏切られ方をしました。
だけど、「Mさんのように容姿がみにくくても、ほかの点に惹かれて、自分を好きになってくれる人がいる」ということが分かったできごとでもあります。
そのため、私にとってこの恋愛は、「成功だった」と思っていますね。
まとめ
恋愛に対して積極性がなく、おまけに容姿が悪いと、出会いがあっても、それを生かしきれないことが多いのは事実だと思います。
だけど、ブスだから恋愛ができないということは絶対にありません。
若いころはたくさんの悩みを抱えていた私でも、今はおたがいを唯一の人と認め合える夫と一緒に、幸せな生活をしています。