ブサイク男を好きになり恋愛したエピソード4編

恋をした女性

32歳女性。

家事手伝いをしながら、友人宅に同居。

 

人を傷つけてしまうことに敏感になり、20代のころから恋愛ができなくなる。

パソコンをいじるのが好きなので、恋愛もののブログを書く仕事をしながら、空想の恋愛を楽しんでいます。

 

趣味は、漫画を読んだりアニメを見ること。

 

 

ブサイク男を好きになったエピソード1.はじめての出会い

ゲームセンター

 

ブサイクな彼との出会いは、地元のゲームセンター。

私は高校生のとき、友人と毎日のように学校帰りにゲームセンターへ行き、複数の友人と集まって、おしゃべりをしていました。

 

ある日、ほかの高校に通う友人が、「新しい友だちができた」と言って、友人3人を連れてきたのです。

痩せ型でキレイな顔立ちの女の子、ハーフのように整った顔の男の子、見るからに巨体でブサイクな男の子。

最後の一人を見たときは、正直「うわー、めっちゃブサイク。喋りたくないなー」と思いました。

 

何回か遊んでいるうちに、ブサイクな彼はゲームセンターに毎日顔をだすようになり、いつの間にか仲のよい関係に。

顔はブサイクだけど、いつも彼氏や友人の相談に乗ってくれるので、話しやすい存在になっていきました。

 

そんな彼に、「なんか悩みないの?」と聞いた私。

「俺ブサイクだから、いつも学校でキモイっていじめられているんだ」と言いました。

 

友人も今までいなったブサイクな彼。

私たちのように、「毎日遊べる友だちができたのは、はじめてだったから、とても嬉しい」と言っているのを聞いて、なんだか可愛そうになってきました。

 

彼は、顔が生まれつきブサイクなのはどうしようもないから、少しでもよく見せようと一生懸命に努力。

髪型や服装は、いつもオシャレにしていたみたいです。

 

「なんて謙虚な子なんだろう」って、少し彼に対しての見方が変わりました。

 

ブサイク男を好きになったエピソード2.交際に発展するまでの道のり

公園

 

いつも友人複数で遊んでいたので、彼と二人で会うことはありませんでした。

ただ、コンビニへお弁当を買いに行ったり、夜に「一度家に帰る」と言うと、夜道が心配なのか、必ず家の近くまで付いてきてくれたのです。

 

そんなところに優しさを感じて、段々ブサイクから、いい人へ変わっていきました。

最初は目も合わせたくないような顔でしたが、不思議と毎日会っていると、顔もそんなに気にならないように。

 

距離が近いと思ったのか、友人からはこう言われました。

「あんなブサイクと付き合うのは、絶対やめなよ!」「絶対後悔するからね!」と。

 

周りにそう言われれば言われるほど、彼のことが気になってしまった私。

気が付いたら、私のほうがブサイクな彼を好きになっていました。

私は割と顔重視で友だちも選んできたので、ブサイクな彼にハマってしまうなんて、自分でも不思議でしたね。

 

私は好きになったら積極的にいくタイプなので、彼を公園に誘って、気持ちを伝えました。

好きだと伝えると、彼はすごく驚いて、悩んだ結果「ほかの友だちに怒られそうだから、付き合えない」と拒否。

 

「え? なにそれ、『友だちに怒られるから付き合えない』ってなに!?」

私は振られたショックよりも、断られた理由に怒りました。

 

それからしばらくたってから、また二人で会い、きちんと話し合った結果、付き合うことに。

なんであんな理由で振ったのか聞くと、彼は自分と付き合うことで、私が嫌な思いをするんじゃないかと思い、断ったみたいです。

 

「自分に自信がなくて、いつもおどおどしてる」

「自分はみんなに嫌われてる」

 

そんなネガティブな彼を変えてあげようと思いました。

 

 

ブサイク男を好きになったエピソード3.交際中の周りの目

悪口

 

ブサイクな彼と付き合うと、やっぱり友だちには大反対。

挙句の果てには、友人のほとんどに「早く別れなよ!」とまで言われ、周りから一切祝福されませんでした。

 

それは悲しかったし、彼も私の男友だちにヒドイことを言われたみたいで、いつも傷ついていましたね。

「ブサイクは女と付き合う資格ない」「よくその顔で付き合えたな」など。

付き合う期間が長くなっていくほど、彼は傷ついていきました。

 

友人は私がいる前では言わないけど、陰で彼を追い詰めていたみたいで……。

「このまま付き合っていても楽しくない。彼が傷つくだけ」と思えてきました。

 

彼の家に遊びに行ったときも、お母さんにこう言って頭を下げられ、彼は下を向いてました。

「こんなブサイクな子と付き合ってくれてありがとうね」と。

 

いろんな人にブサイクブサイクと言われ、一生懸命オシャレもしているのに、なにをしても受け入れてもらえない彼。

そんな彼を見ていると、私のほうが辛くなってきました。

 

もちろん、二人でいるときは楽しい時間。

しかし、一歩外に出ると、また誰かになにか言われないか、ビクビクしている彼がとても悲しかったです。

 

ブサイク男を好きになったエピソード4.交際してから別れるまで

泣いている女性

 

外で会うことが減り、いつも彼の家で遊ぶようになりました。

そのほうが、二人のためだと思ってのことです。

 

ある日彼のお母さんから、「最近物に八つ当たりするようになった」と聞き、心配になって彼に話を聞こうとしました。

今まで彼と喧嘩をすることなんて、一度もありません。

 

しかし、ある日彼の家でくつろいでいると、彼が急に別れ話をきりだしたのです。

「もう疲れた」「別れたい」「普通に生活したい」と。

 

淡々と言うので、最初理解ができなく聞き返したら、怒った顔でこう言います。

「もう嫌だって言ってるんだよ!」「付き合ってもなにもいいことがない! 辛いだけだ」と。

驚いて言葉がでなかったけど、「私と付き合うことで、こんなに彼に辛い想いをさせていたんだ」と、思うと辛かったです。

 

最終的には、彼の精神状態に支障がおきてしまったので、別れることに。

最後に彼は、「なにも悪いことしていないのに、隠れて会わなきゃいけないなんて、犯罪者みたいだ」と言いました。

 

私は、胸が苦しかったです。

恋愛して、こんな気持ちになったのははじめてで、どうしていいか分かりませんでした。

 

まとめ

彼はブサイクでしたが、とても繊細で傷つきやすく、誰よりも優しかったです。

その分、たくさん傷つけてしまいました。

 

今でも、「私が片思いにとどまっていれば、気持ちを伝えていなければ、彼は幸せだったのかな?」と思って仕方ありません。