35歳男性。現在は、東京都内のIT企業に勤務。無責任をつらぬいたり、予算を不適正使用していた管理本部長に対して、なんども批判的な態度をとっていた。怒鳴り合いをしたり、メールで激しいやりとりをしたこともあったが、懲戒処分を受けることはなく、管理本部長が先日、左遷された。趣味はロードサイクリングと読書と株式投資。
上司との喧嘩エピソード1.メールのやりとりをしているうちに、大事になった
私は現在、IT企業の経理部門で働いています。
私の直接の上司は経理部長ですが、そのまた上司が管理本部長となり、管理本部の責任者として取締役がいる組織構成となっています。
つい最近、管理本部長が左遷されたのですが、私はこの人物とは関係が良くありませんでした。
なんども、険悪な雰囲気になったことがあります。
私の会社では、3ヶ月に1回、四半期決算ごとに監査法人による会計監査がはいります。
私は経理部ですから、この監査対応にあたります。
売上計上に関する契約書を提出したり、経営会議や取締役会で承認が得られているか、否かをチェックするため、議事録をだします。
ひととおり作業が終了すると、締めくくりとして、責任者にヒアリングを実施します。
監査役からもヒアリングを実施し、最後に社長からヒアリングを実施します。
その後、監査法人が監査証明書を発行してくれる段取りとなっています。
ところが、管理本部長は、監査法人のヒアリングを避けてばかりいました。
毎回、管理本部担当の取締役に依頼していたのです。
監査法人が「たまには、管理本部長からも話を聞きたい」ということになりました。
私が管理本部長に「監査法人が、今回は管理本部長から話を聞きたいと言っています。今回は出てください」と強く依頼したのです。
私は、証拠を残すために、座席が近い管理本部長へ、あえてメールで依頼しました。
メールのccに経理部長や取締役も入れて、依頼メールを管理本部長に送ったのです。
管理本部長からは、返信が送られてきましたが「今回も取締役にお願いしたい」と、書かれていました。
ccが外されており、私だけにメールが返信されてきたのです。
私は腹が立ってしまい、メールに「どうして毎回、仕事から逃げるのですか?」と、ccに役員も入れて送信したのです。
すると、となりの席から「ちょっと言いすぎじゃないか」と、言われました。
このメールに対して、管理本部長は「監査法人のヒアリングに、私がでる必要はありません」と、再びccを外してメールを返信してきたのです。
「監査法人の要請を無視するようなら、あなたは管理本部長として不適格です!」と、強いメールを書いたのです。
10分後に社長がやってきて「おまえたち、いい加減にしろ!」と、怒鳴られてしまいました。
「今回も俺が対応するから、もうメールはやめろ」と、言われました。
まったく、監査対応をする気のない管理本部長には、呆れ果ててしまいました。
上司との喧嘩エピソード2.大声で怒鳴り合った
管理本部長とは、メールでやりとり以降、関係が悪化していきました。
私の会社では、各本部の本部長には、交際費と会議費を使用する権限を与えられています。
交際費は、外部の取引先との飲食などに使用する予算で、会議費は社内の会合で使用する予算です。
管理本部長は金づかいが荒く、交際費や会議費を自分自身のために使用していました。
私は経理部の人間ですから、交際費や会議費の使用を求める、稟議決裁を閲覧する権限を持っています。
このため定期的に、交際費や会議費の使用状況をチェックします。
管理本部長が、会議費をあきらかに特定の社員との飲み食いに使っていることが、判明したのです。
私は、経理部長にもチェックしてもらったうえ、口頭で管理本部長に、会議費使用の稟議書を手に持って注意しました。
「特定の社員と、ランチで会議費を使うのは止めてください」と、社員がいる前で注意しました。
わざと、ほかの社員の前で大声で注意したのです。
管理本部長は、逆ギレしてしまい「仕事の打ち合わせで、たまたま寿司店に入ったんだよ」と、反論してきたのです。
私は「本部長が、なんども私的に会議費や交際費を使っているのは明白ですよ。稟議書を出してもいいですよ」と、大声で言い返しました。
すると管理本部長が「おい!ねつ造するな。そんな言いかたが許されるのか?」と、怒鳴ったのです。
そこで、取締役がやってきて、「もう戻れ」と言われ、一触即発の事態は避けられました。
しかし、私は管理本部長の会議費などの私的流用が許せませんでした。
上司との喧嘩エピソード3.上司とつかみ合いになった
管理本部長とは次第に、感情的なしこりが残るようになりました。
廊下ですれ違っても、互いに無視するようになり、顔があっても挨拶しなくなりました。
そのような状況で、管理本部長は、私のことを挑発するするようになってきました。
オフィスのデスクでは、紳士的に振る舞っていますが、彼は喫煙者なので、ときどき喫煙室で煙草を吸っています。
喫煙室は、男子トイレのとなりにあります。
私がトイレに入るときに、管理本部長がほかの部署の人間と談笑している姿が見えます。
ある時期から、私がトイレに入ろうとすると、管理本部長が大きな声で「ハゲがきたぞ」とか。
「生意気なハゲがきたな」などと大声で言って、笑っているのが聞こえるようになったのです。
外見をバカにされるのは許せません。
私はあるとき、トイレに行くふりをして、そのまま喫煙室に入っていきました。
そして、管理本部長に対して「おい!煙草吸ってさぼってるんじゃねえぞ」と、胸ぐらをつかんでしまったのです。
すると、管理本部長もやり返してきて、そのままにらみ合いになりました。
私が「殴ってみろよ、この無能、管理本部長」と、言うと周りの社員たちが止めにはいりました。
私はオフィス内へ連れていきました。
私はこのときだけは、殴り合いのけんかをして、懲戒処分を受けてもかまわないと思ったのでした。
まとめ
会社の上司には、あからさまに責任回避をつらぬく人物がいます。
このような人物に対しては、部下という立場であっても、批判的にならざるをえません。
しかし、感情的になって上層部を巻き込む大事になったり、上司と喧嘩をしてしまうと、懲戒処分を受けることもあるので注意が必要です。