旦那が不倫をしていたが開き直った。エピソード4編

話し合いをする夫婦

36歳女性。

現在は所有している薬剤師資格を活用し、ドラッグストアでの調剤担当として勤務。

 

22歳のときに当時の同級生と結婚し、翌年には子どもを出産しながらも、元主人との間の生活の不一致などから、26歳のときにはじめての離婚を経験。

以後、仕事と家庭を両立しながら、男の子を育てるシングルマザーとして活動中。

 

 

不倫を開きなおった旦那のエピソード1.いつも通りの夫に不倫をうたがわなかった私

家事をする妻

 

家庭を持ちながらも不倫という行為を実践している男性のなかには、見るからに怪しい仕草や行動が目立つ方もいらっしゃいます。

その一方、「妻という立場から見ても、不倫しているとは到底思えない」。

そんな、いつも通りの立ち居振る舞いができているという方も、少なくありませんよね。

 

うちの元旦那が、まさにそんな男性の一人でした。

結婚してから、1年目の新婚生活をようやく終える時期になったころのこと。

すでに離婚した、当時の旦那のはじめての不倫が発覚した時期でもありました。

 

ただ、恥ずかしながら、当時の私は決定的な不倫の証拠が目の前に出てくるまで、旦那の不倫という行為を一切確認できていなかったんです。

今から当時を振り返ってみても、ただ闇雲に旦那を愛して、信じていた私がいたからというのもありました。

しかし、とにかく、旦那の不倫という行為を隠す方法が、巧妙だったというのも1つの理由です。

 

私の知らないところで、別の女性と不倫をしているときの旦那はいたって平常通り。

結果的に、知ることとなった不倫相手と会いに行っている日でさえも、当日はいつも通りの表情で、私の送り出しに応えながら、出勤していたんです。

 

それに、仕事柄、急な出張なども多く、忙しい旦那。

そのため、突然、泊まりがけの出張に出かけるというケースも、決して少なくなかったんです。

 

ですが、実はその出張旅行さえも、不倫の現場として利用していたことが、のちのち判明。

それでさえも、当時の私は一切彼の不倫を疑うことはありませんでした。

 

不倫を開きなおった旦那のエピソード2.不倫の証拠に愕然とする私

携帯を見て驚く女性

 

ただ、やはり人間が行う行為なのですから、必ずどこかでほころびのような、小さなミスは発生するものなんですね。

ほぼ完璧な形で、私に対して不倫している事実を隠し通していた旦那。

しかし、その完璧さがあだとなったのか、彼のちょっとした気の緩みから、一気に私に対し、不倫の事実が明るみにあらわれることになったんです。

 

不倫の事実を私が証拠として目にしたのは、よくありがちなものでした。

それは、不倫相手からの連絡と、不倫相手と利用したであろう旅館での領収書の存在。

 

それまで、1人で出張に出かけていた際には、手続きがめんどくささや利用しやすさなどから、必ずビジネスホテルをチョイスしていた旦那。

ですが、ある出張を境に、必ず地元の温泉旅館を利用するようになっていたんです。

 

もっとも、旅館ならではの質の高い接客が、素晴らしい物であることは言うまでもありません。

しかし、旦那はそういった対応自体が「めんどくさい」と感じるタイプ。

 

そのため、「なぜ旅館という、めんどくさい施設をわざわざ利用するようになったのか」、私も不思議でした。

もう1つの証拠が突然、私の目の前にあられたことから、一気にパズルのピースが頭のなかで、1つの事実へと導くことになったんです。

 

きっかけは、夫の携帯電話に届いた1通のメールでした。

そこには、明らかに女性が書いたと分かる内容と、そこかしこにちりばめられた「会いたい」やら「好き」といった言葉の数々。

 

これを見たときには、一瞬自分の存在を忘れてしまいそうになったくらい、思わず愕然としたのを今でも覚えています。

けれど、「信じられない」という藁にもすがるような私の願望とともに、ふつふつとわきあがるのが、彼のあざむきに対する私の純粋な怒り。

 

結局、2つの証拠をもとに、夫に対して問いただすことになったんです。

 

 

不倫を開きなおった旦那のエピソード3.開き直る夫と怒る私

主張を譲らない夫婦

 

入浴から戻ってきた彼に対し、私は2つの証拠を突きつけるとともに、彼に対して泣きながら、不倫の有無を確認しました。

私のなかでは、きっとどこかで期待があったのかもしれません。彼が否定してくれると。

 

けれど、私のそんな願望は一気に霧散しちゃうほどに、彼はあっけらかんと不倫している事実を認めはじめたんです。

それに、私が知らないほかの不倫も含めて。

 

さすがに、これを言われた瞬間には、頭のなかが真っ白になってしまいましたね。

ただ、同時にまだ彼のことを信じていたし、大好きだった気持ちが強かった私。

 

「どうにかしてやり直したい」という気持ちも、まだまだ未熟だった私だったからこそ、導き出せた答えなのかもしれません。

きっと、今の私であれば、絶対に最初の不倫が発覚した段階で、「離婚」という答えを選んでいたと思うのですが。

 

ただ、どうしても許せなかったのが、あっけらかんと不倫している事実を悪びれることもなく、打ち明ける夫のその態度。

もう少しだけでもごまかしてくれたほうが、こちらとしても心が少しだけ、癒されたかもしれません。

 

けれど、そういった想いは一切なかった夫。

さも「不倫をして当然」と言いたいがごとく、素直に認める始末。

 

結局、その日はおたがいの意見が平行線となったまま、私も彼に対して無償で許すことはさすがにできず、結論は後日に持ち越すことになりました。

 

不倫を開きなおった旦那のエピソード4.彼の不倫を許した私

妻に謝る夫

 

結論をいうと、当時の私は、彼の不倫という事実を許すことにしました。

その理由としては、さまざまなものが挙げられるんですが、1番大きかったのは、やはりまだ好きだったということ。

 

私にとって夫は、独身時代から本当に付き合いたくて、たまらなかった男性でした。

なので、結婚できた事実が、とにかく幸せで嬉しかった私。

当時の未熟な私には、それだけ愛した彼のことを一度の不倫という事実だけで、手放すことができなかったんです。

 

ただ、今から結果論としてみてみると、「この選択は間違いだった」と断言できます。

結局、彼の浮気は一度という少ない事実だけに留まらず、その後も何度も繰り返す行為になってしまったんです。

きっと、癖なのかもしれませんね。

 

それに、仕事を辞めて専業主婦として頑張ってきた当時の私には、ほかにも彼を許した理由がありました。

それは、「彼との安定した生活を捨てる」という事実に対し、どうしても勇気を持てなかったからです。

 

結局、妻という存在がいながらも、不倫をしていた夫も、もちろん悪いと思います。

しかし、「不倫に走らせてしまった当時の自分にも、欠けるところがあったのか?」と、今でも自戒の思いを込めて、振り返ってしまうこともあるのです。

 

まとめ

人を愛する心とは別に、純粋に異性の身体を求めてしまう本能をもった男性。

そんな男性にとって、家庭や妻という存在は、不倫という不誠実な行為を必ずしも、つなぎ止めてくれるかせには、なってくれないのかもしれませんね。

 

けれど、不倫という事実の先に、「必ず1人は、悲しみ傷つく人がいる」ということを男性には理解してほしいものです。