26歳女性。
建設会社の事務員をしています。
一般家庭で生まれ育ち、超貧乏でも金持ちでもなく、なに不自由なく育ててもらいました。
高校、短大まで出してもらい、旅行にも連れてってくれた親には感謝しています。
趣味はお菓子づくりで、誕生日には手づくりするほど。
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金持ちのボンボン男のエピソード1.バス・地下鉄・電車に乗ったことがない
高校生のときの話です。
学校帰りにバスターミナルでバスを待っていると、中学時代の男子が「久しぶり」と声をかけてきました。
隣には、割とイケメンの友だちを連れていた彼。
すると、彼が「暇なら、久々に遊ぼうよ」と言ったので、ファーストフード店に入って、おしゃべりすることに。
その男子は市内でも有名な、お金持ち生徒の多い男子校に通っています。
横にいたイケメンは同級生らしく、気さくなので、すぐに友だちになれました。
2人ともお金持ちですが、イケメンのほうは群を抜いてのボンボンらしく、その日、産まれてはじめて、バスに乗ったらしいです。
「入口の紙? 取らなかったら怒られたよ。あはは、なにあれ、意味あんの」
このように言っていて、紙とは整理券のことでした。
「降りるときに必要だよ」と話してると、「たかが数百円の運賃なのに、無意味だな」と、凄く上から目線な彼。
「普通の人は毎日バスに乗るの? 毎日紙取ってるの?」と、素で聞いてきて、驚きました。
「じゃあ、逆に移動手段どうしてるの? 免許もないのに」と尋ねたところ、「車―」とのこと。、
「親に毎日送ってもらってるの?」と尋ねると、「いや俺、運転手いるから、呼べばくるし」と、堂々と話すのです。
中学の男子も、「そうそう、こいつ高級車で運転手いるからね」と言っていて、「これは済む世界が違う人間だ」と感じました。
今日は二人で、バスを初体験しようという日だったらしいです。
ちなみに話を聞くと、地下鉄と電車にも乗ったことがないらしく、飛行機の乗り方は詳しいそう。
「ドラマの世界だけだと思ったら、現実にこんな人いるんだ」と、終始仰天していました。
金持ちのボンボン男のエピソード2.野球・コンサートは特別席が当たり前
その仰天ボンボンの話の続きですが、ファストフード店を出たあと、カラオケに行きました。
ミスチルや大塚愛など、当時流行っていた曲を歌って、いい感じに盛りあがってきた私たち。
ふと私が、「今度エグザイルのライブ見に行くんだけど、アリーナじゃなくてスタンドでがっかり~」と、彼に話しました。
すると、「そうなんだ。俺はいつも関係者席だから、めっちゃ近くで見れるよ」と、さらりと言うのです。
「え? 関係者なの?」と聞いた私。
彼曰く、父親が事務所の社長らしく、コンサートやプロ野球観戦まで、関係者席でいつでも見られるそう。
しかし、関係者席で見られることに、本人は文句があるようです。
「正面から見たら、横のほうに関係者席あるから見づらい」。
「知らない人と、隣同士で座ってみたい」、「歌ってる最中のアーティストと、ハイタッチできない」などと言います。
かなり近くていい席なはずなのに、贅沢な悩みですね。
妬みと羨ましいだけですが……。「性格は歪んでいるな」と感じました。
「じゃあ今度、ライブ連れてってよ~」、と雑談して、カラオケ店をあとにした私たち。
そのあと、お迎えの黒いセダンがきて、ボンボンは帰っていきました。
金持ちのボンボン男のエピソード3.コネ入社で上司を見下す
私は、テレビCMでも見かける、割と大手の建設会社で契約社員として働いているのですが、やはり大手だと、コネ入社がたくさんいます。
私より1年後に入ってきた、現在入社3年目の男性社員が、設備会社の社長の息子で、コネ入社です。
建設の知識がまったくないお坊ちゃんなので、総務部に配属されました。
席が近いので、前任からの引き継ぎをしている話が聞こえるのです。
その男性社員は、半分以上、「これ、俺の仕事なんすか?」と言っていた気がしますね。
総務課は「なんでも屋」みたいな一面もあるので、それが腑に落ちなかったのでしょう。
でも、専門知識はあまり必要としないので、割と早く覚えていました。
だいぶ慣れてきて、私もときどき話すと冗談を言ったりして面白いのですが、気に入らないことがあれば、上司でも噛み付きます。
噛み付くというか、無視したり書類をバンバン叩いて、「ムカついてる」アピールするのです。
たまに愚痴を聞くと、上司を平気で見下す彼。
「○○ぶっち(部長)って頭イっちゃってる」「あのおばば、あんなんだから結婚できないんだよ」「あのオカマ(小川)副長、すげーばかだよね」
信じられませんでした。
そのコネボンボンにしたら、全員「俺より下」らしく、「私生活では自分のほうが上位層である」と思い込んでいるのです。
そのため定時になると速攻で帰宅。
「プライベートで予定がたくさんあって、忙しいから仕方ない。皆許してくれる」と勘違いしています。
まあ、いつ仕事を辞めても、社長のパパに養ってもらえるのでしょうし、仕事なんてどうでもよいのでしょう。
金持ちのボンボン男のエピソード4.親からの甘やかされ方が尋常でない
そのコネボンボン君はよく、「そのくらい親に頼めば?」と言っていました。
私が自動車学校の授業料、200,000円~300,000円を分割で、数年かけて返済した話をしたときのこと。
「なぜ親は払ってくれなかったの? 喧嘩でもしていたの?」と聞くのです。
「いやいや、親に自分の免許代払ってもらうの、申し訳ないでしょう?」と言っても、意味が分からない様子。
挙句の果てには、うちの家庭が超貧乏だと思ったみたいで……。
彼のなかで勝手に、「親がリストラされて団地住まい」という設定にされていました。
ほかにも、同僚が自動車を2年ローンで買った話をしていたとき、「自分は親に、ランドクルーザー買ってもらった」と、割り込んできたり。
「母親が海外旅行のおみやげに、アメリカ限定のグッチの腕時計(120,000円)を買ってきてくれた」と、自慢して歩いていたり……。
とにかく、うっとおしかったです。
「そもそも、親が甘やかしすぎて、ダメなんだな」と、ひしひしを感じました。
今も彼は、「一応」仕事を頑張っています。
まとめ
お金持ちのボンボンでも、性格のいい人やアピールしない人はたくさんいます。
でも、私が触れ合ったボンボンは恵まれすぎていて、困ったさんたちでした。
自分自身が凄い訳ではなく、親が凄いのに、勘違いしてしまうのでしょうね。
「でも、大人になると変わっていくのかな」と、希望を捨てずに見守ろうと思います。