毎日の家事や育児に追われて、気がつくと、42歳になっていた平凡な主婦です。
昔から男の人からモテた経験はなく、「顔がダメなら、母性本能をくすぐろう」と努力。
それで、お母さんキャラでいましたが、なかなか上手くいきませんでした。
一度でいいので、モテてみたかったです。
顔が中の上で辛いと思ったエピソード1.合コンで相手にされない
顔のレベルが中の上で辛かったことはやはり、合コンに行っても、あまり相手にされないことです。
合コンのメンバーが、とくに目立って可愛い子がいないときは、それなりに相手にしてもらえました。
ですが、可愛い子がいるときは、完全スルーされていることが多かったです。
たとえば、私が自己紹介のときでも、あからさまにほかの可愛い子に視線がいっていたり。
私が自己紹介しているのに、ほかの子に話しかけていて、聞いてもらえなかったりなど、いろいろありました。
自分でも顔はかわいいわけでもないけど、かといって、ブスとまでは思っていなかった私。
「顔がダメなら、気遣いのできる女性になろう」と、心がけました。
たとえば、料理を小皿にとってみんなに配ったり、グラスに飲み物が入っていなかったら、飲み物を自ら注文。
そうすると、「お母さんみたい」と、すっかりみんなのお母さんキャラになってしまいました。
特徴のない私は、「お母さんキャラでいこう」と、いろいろ気配りして頑張ります。
その結果、大体がお母さんキャラで終わってしまいました。
ですが、ときどき「お母さんみたいで、甘えてみたいな」と言われることもあったのです。
自分なりに、「今度こそ、相手に気に入ってもらえるかもしれない」と少し期待していました。
しかし、最後にはほかの子といい関係になっていて、所詮、お母さん的キャラで終わる始末。
なんとも言いようのない、寂しい気持ちになっていました。
それでも、合コンで気に入られて話しかけられたり、「二人で会おうよ」と言われることもあった私。
しかし、私がお母さんみたいで甘えたいのか、大人しい無口で恥ずかしがり屋の男性や、すごく年上の、人のいいおじさんのようなタイプばかり。
はっきり言って、私のタイプとは、ほど遠い人でした。
お母さん的なキャラの私でしたが、本当は自分が甘えられる、頼りがいのある人がタイプ。
私は、本当に彼氏が欲しくて、合コンやお見合いパーティなど数知れず行きました。
しかし、それでもなかなか彼氏ができません。
「やはり、中の上くらいの顔でなんの特徴もない私に、彼氏ができるのは難しい」と感じたものです。
顔が中の上で辛いと思ったエピソード2.サークルで「ブス」と呼ばれる
学生時代、「彼氏がつくりたい」と、思い切ってサークルに入りました。
たくさんの男の人のなかに入るのは苦手なほうでしたが、今まで男の人との出会いもなかった私。
なので、「自分を変えたい」という思いで、サークルに入ることにしたのです。
そこではじめての新歓コンパがあり、可愛い女の子は男の人たちからチヤホヤされ、内心とても羨ましかったです。
新歓コンパでは、最初自己紹介をするのですが、可愛い女の子のときには、盛りあがって、声かけもにぎやか。
しかし、私のときはしらけているというか、明らかに興味がないのが見え見えでした。
それでも負けじと、サークルに通い続けて、少しずつ先輩たちからも声をかけてもらえるように。
サークル活動も楽しくなってきたある日、飲み会があり、酔っていた男の先輩が後輩に向かって、こう言ったのです。
「『ブス、ブス』と言え」と。
私を振り向かせようと、先輩が私の肩を何度も何度も叩きました。
「振り向いてしまったら、みんなの前でブスと言われて、笑いものにされてしまう」と思い、振り向くのをためらっていたのです。
すると、小さな声で私に、「先輩は酔っているから、気にしないでください」と、言ってくれた後輩。
先輩をどこか違う場所へ、連れて行ってくれました。
このとき、みんなの前で「ブス」と言われずにほっとした私。
しかし、あとからすごく情けなくて、涙を必死にこらえていましたね。
そのことがあるまで、面と向かってブスと言われたことがなく、自分では普通だと思っていたので、すごくショックでした。
そう言われたことで、「みんな自分のことをブスだと思っているのではないか」と、思うように。
その結果、男性を避けるようになっていったのです。
それ以来、「サークルもやめたほうがいいのかな」と思うようになっていました。
そんなとき、ふとしたことがきっかけでいじられるようになり、気がつくと、いつの間にかいじられキャラに。
それからは自分の居場所ができたような気がして、嬉しさも感じていました。
しかし、いじられキャラの私と可愛い子への態度は、全然違っています。
「どう頑張っても、可愛い子にはかなわないんだ」と、ただただ羨ましい気持ちでした。
サークルでモテていたA子は、同性から見ても可愛いらしくて、性格もよかったので、「私もこんなふうになりたい」と思っていた私。
それから少しずつ流行りのメイクを勉強してみたり、ファッションにも気をつけるようになっていきました。
自分にできることは努力してみたのですが、周りの態度は変わらず、いじられキャラのまま。
そんなとき、先輩からこう言われてしまい、ガクッときてしまいました。
「お前、最近メイクとかしたりしてどうした。今までのほうがいいよ」と。
「やはり、私にはおしゃれや流行りのメイクは似合わず、いじられキャラのままがお似合いなんだ」と確信しました。
まとめ
それからというもの、顔で自信のない私は、キャラクター的存在でいることで、自分の個性を出すようにしています。
ときどき、そんな自分が嫌になりますが、自分なりに頑張りたいです。