26歳男性。現在はフリーランスとしてライターのお仕事をしております。昔は塾の講師のアルバイトをしており、教え子の中にも色々な子がいたのを覚えておりますが、特に出来の悪い子ほど顔や名前も印象深く覚えております。現在その経歴も活かしながら就職活動中です。
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「できの悪い子ほど可愛い」と強く実感したエピソード1.なんだかんだで一生懸命
私が見た「できの悪い子ほど可愛い」と強く実感したエピソードとして、なんだかんだで一生懸命な子を知っています。
私はかつて塾の講師アルバイトをしていたことがあるのですが、そのときにいろいろな子を見てきました。
塾にはいろいろな子が通っておりましたが「なんで塾に通う必要があるの?」って思うほど成績の良い子もいます。
しかし、やはり成績が悪いことで、不本意ながら親に無理やり塾に入塾させられた子もいました。
そのなかにおいても、学校でも塾でもテストの成績があまり良くない子がいましたが、この子はなんだかんだで、一生懸命だったのが印象深かったです。
私がその子に当時教えていたのは社会科目の歴史です。
その子は「この年代になにがあったか?」という内容を覚えるのが苦手だったのです。
私としても受け持ちの科目の成績が良くないことは、余り良いことではありませんでした。
しかしそれでも、その子なりに単語帳をつくったりしていたので、なんだかんだで一生懸命なのが伝わってきました。
その一生懸命な姿に、なんだか見捨てられない気持ちになり、その子と一緒に、年代ごとにあったできごとを覚える工夫を一緒に頑張ってきました。
最終的にその子は希望の学校に合格したので、翌年にはいなくなってしまいました。
しかし、私が担任した生徒のなかでは、覚えるのがともかく苦手で、できが悪かったのにもかかわらず、一生懸命覚えようとした姿は今でも忘れることはありません。
できが悪い子というのは、決してやる気が無いわけでもありません。
ただ「これはどうすれば解けるのか?」という過程が、わからないだけなのかもしれないからです。
同時に成績やできが悪くても、なんだかんだで一生懸命な子のほうが、可愛く見えるとはじめて実感したときでもありました。
「できの悪い子ほど可愛い」と強く実感したエピソード2.考え方がユニーク
私が塾の講師をしているときに「できの悪い子ほど可愛い」と強く実感したときの1つに、できの悪い子は「考え方がユニーク」ということです。
やはり、人間は真面目なのが良いことではあり、塾の中でも真面目に授業を受けてくれていた子は確かにいました。
しかし、真面目に受けていた子ほど、なぜか顔や名前等があまり印象に残らず、逆にできの悪い子ほど記憶に残りやすいのです。
その理由としては「考え方がユニーク」なところも、可愛いと感じられる部分の1つでした。
考え方がユニークな子は「この単語は明日の○○○と覚える」と独自の語呂合わせを考えていたりと、とてもユニークでした。
成績的にはできが悪いのかもしれませんが、将来的にはこういう考え方ができる子ほど、大物になったり、思わぬ発見をしたりすることがあるので、案外あなどれないかもしれません。
また、自分なりの覚え方を見つけているということは、自分に合った勉強のスタイルを見つけていることです。
「考え方がユニークな上に、自分の考えに自信もある」という不思議な頼もしさも感じられました。
「自分はできが悪い」と諦めてネガティブな子もいました。
できが悪くても、開き直ったかのように明るく、自信のある子もまた可愛いと感じられるエピソードでした。
「できの悪い子ほど可愛い」と強く実感したエピソード3.成長性に驚かされる
私が見た「できの悪い子ほど可愛い」と思えたエピソードで、はずせないのが思わぬ成長をする子です。
入塾した当時は、ある科目の成績は最低だった子がいました。
その科目が最低だったために、塾に入ったようでしたが、塾に入ってからはできの悪い子からできる子になったのです。
当初はあまり塾内テストの成績もあまり良いとは言えませんでしたが、のちにその科目の勉強が面白くなってきたのか、成績があがってきました。
そして、とうとう苦手だった科目の塾内テストで一位を取ってしまったのです。
その成長性にはもはや、できの悪い子だったとは思えないほどになったのです。
さらに当初は合格が厳しいのではないか?と思われていた第一希望の学校にも合格。
最初から最後までその子には驚かされてしまいましたし、親御さんからも「先生方のお陰でした」と厚くお礼を言われました。
このできごとから「できが悪い」と実感するのは一時的なもの。
しっかりとその子と向き合ったり、サポートをしてあげることで、できが悪い子でもすごい成長を遂げることがあります。
よって、できが悪いからと、諦める前にしばらく見守ってみると、子どもは大きな可能性を秘めているので、思わぬ成長をすることもあるかもしれないのです。
まとめ
私が見た「できの悪い子ほど可愛い」と強く実感したエピソードから言えることがあるとすれば、子ども、とはまだまだ発展途上の状態であることです。
どこか抜けている、駄目なところがあっても見守ってあげることで、思わぬ成長をすることがあります。
そういう面でも、できが悪い子ほど可愛いと実感できるのです。