私が付き合った、ひどい男のエピソード2つ

佇む女性

28歳女性。看護師として大学病院勤務。今までに付き合った男性人数は4人だがそのうちひどい男の確率50%。交際した男性の影響で精神を病みメンタルクリニックにかかったこともあった。現在は体調も復帰し、合コンや街コンで結婚相手探しに夢中。

 

 

私が付き合った、ひどい男エピソード1.ネットワークビジネス狂

日本とインターネット

 

彼と出会ったのは友人の紹介でした。

その友人と彼は中学校時代の友人で、SNSを通して何年かぶりに再会して、また食事に行くようになったということでした。

 

そして友人から彼を紹介されたわたしは、一目見て彼を好きになってしまいました。

特別イケメンというわけではないのですが、わたしのど真ん中どストライクの見た目だったからです。

 

彼はごく普通の会社員で、収入もごく一般的。

そんな普通なところも魅力に思えました。

そのあと、彼とわたしは二人で食事に行ったり、休日に遊びに出かけたり、交際をはじめるまでに時間はかかりませんでした。

 

そして彼と交際をスタートさせてから2ヵ月が経ったころでした。

彼から、「仲間うちでBBQをやるんだけど一緒にこない?僕の友だちにも紹介したいから」と誘われました。

彼の友人に紹介してもらえることがうれしくて、わたしは即答で付いていくことにしました。

 

そしてBBQ当日、集合場所には何十人もの人が集まっていることに驚きました。

しかも性別も年齢層もさまざま。

大学生の若い子もいれば、ダンディなおじさまも奥様もいるのです。

 

わたしは彼に、「これってなんの集まりなの?友だちの集まりじゃなかったの?」と聞きました。

すると彼は、「みんな友だちだよ、友だちが友だちを連れてきてこんなに大所帯になっちゃったね」と。

とくに気にしている様子はありませんでした。

 

そういうものかと思い、わたしはBBQを楽しむことにしました。

すると彼とわたしのもとに30代後半くらいの男性がきて、「はじめまして。こいつに紹介されて入ったの?一緒にがんばろうねー。お前、がんばれよ。お前には期待してるから」というような会話を交わしているのを聞きました。

わたしはそのときにやっと、「なにか変だ」と思いました。

 

彼に詰め寄ると、それがネットワークビジネスの集まりだということを白状しました。

わたしはにまったくその気がなく興味もない世界だったのですが、わたしに悪影響がないなら許す、という条件で彼の行動を許すことにしました。

 

そのBBQはとくに何事もなく終了し解散になったのですが、そのあとの彼の様子がおかしいのです。

わたしにも入会してほしい、仕事を手伝ってほしい、今は稼ぎは少なくても続けていれば必ず良いことがある、一緒に人生を楽しもう、と。

それしか言わないのです。

 

わたしが出した条件など忘れている様子でした。

わたしは無視を決め込み、入会は拒否し続けていました。

 

そんなとき、彼からこんなことを言われました。

「入会してくれないなら別れる。一緒に頑張ろうと言ってくれる子を見つけた」

 

わたしは怒りとショックと落胆と、いろいろな感情で混乱しましたが、いつかはこうなるかもしれない、と心のどこかで予想はしていました。

彼は、わたしが好きで一緒にいたわけではなく、わたしの収入や友人の多さに惹かれていただけなのです。

 

しかしわたしが使いものにならないことがわかり、別れを切り出したのだと思います。

わたしは、どうしてこんな男に惹かれてしまったのだろう、と自分で自分に腹が立ちました。

彼の要望通り、わたしは彼と別れることにしました。

 

そのご、彼がネットワークビジネスで成功したのかどうかは不明です。

 

 

私が付き合った、ひどい男エピソード2.モラハラ男

怒っている男性

 

彼とは同じバイト先で知り合い仲良くなりました。

友人関係を経て交際をスタートさせたのですが、もともと俺様なところがあり、そんなところも好きだなぁと思っていました。

 

しかし交際を初めて数ヵ月経つうち、彼のわたしに対する態度や言葉が、どんどんひどくなっていることに気付きました。

「お前はブスだしデブだしどうしようもない女だ」「なんの取り得もない」「習いごとなんか無駄だ、お前はなにもできない奴なんだから」とわたしを卑下するような言い方をするのです。

 

わたしはショックでしたが、彼が言うんだからそうなのかもしれない、そんなわたしでも一緒にいてくれる彼に感謝しなければ。

そう思うようになっていました。

すでに洗脳状態だったのです。

 

わたしが悲しくて泣けば「気持ち悪い」と言われ、友人の男の子と話せば「尻軽女」と罵倒されました。

「お前と付き合えるのは俺しかいない、感謝しろ」と言う彼の言葉を鵜呑みにし、彼には反抗できなくなっていました。

 

わたしの心はぼろぼろで、どんな小さいことも、もう自分で決断することも考えることもできなくなっていました。

そんな付き合いが1年続いたとき、そんな彼の態度を知ったわたしの友人が、わたしに声をかけてくれました。

 

そして、彼は異常だ、あなたは自分と彼のために別れないといけない、と長い時間をかけて説得してくれました。

そんな友人の言葉に、はじめはまったく耳を傾けなかったのです。

しかし、時間をかけて話をするうちに、少しずつ心の闇が晴れていくような気がしました。

 

わたしは母に彼のことを打ち明け、「もしものことがあれば助けてほしい」とお願いをしました。

母は「なにかあればすぐに警察に行く」と言ってくれ、わたしは彼に別れ話をする決意をしました。

 

そして、ファミレスに彼を呼び出し、別れを切り出しました。

すると彼は逆上し、暴力は振るわないものの、大声を上げて暴言を吐きました。

わたしはただうつむくしかできずにいました。

 

するとそこに、父がきてくれたのです。

「警察沙汰になりたくなければもう二度と関わるな」というようなことを言ったのだと思います。

彼はひるみ、その場を去りました。

 

そしてわたしは彼と別れることができました。

 

おわりに

わたしは本当に男性を見る目がなく、とくにこの2つのエピソードは、わたしの男性遍歴のなかでも群を抜いています。

そういう男性を引きつけるなにかが、自分にあるのか?と考えたこともありますが、結局よくわかっていません。

次こそは幸せな恋愛をしたい、と願うばかりです。