貧乏でマザコン!イタリア人との国際結婚で辛かった4つのこと

悩む女性

40歳女性。

学生時代から、海外に出っぱなしのジプシー生活を送っています。

 

「いつか帰るだろう」と気軽に出てきたものの、帰国はおろか、複数の国で永住権まで取得。

今は、イタリア人の夫と貧しいながらも、幸せな生活を送っています。

 

「老後はどこで送ろうか」と、もっぱら妄想中です。

 

 

イタリア人との国際結婚で辛かったこと1.外国人夫が、閉鎖的な僻地出身である

イタリア

 

最近では、「国際結婚なんて、当たり前」という風潮も出てきました。

「アメリカやイギリス、オーストラリアなどの英語圏出身者との結婚」

ですが、「国際結婚」というと、皆さんのなかではやっぱり、こんなイメージが大きいのではないでしょうか。

 

確かに、英語圏に留学する人が、断然大きな割合を占めます。

なので、「英語スピーカーと結婚に至る」という、日本人女性は多いと思いますね。

でも、国際結婚はもちろん、いろんな国のパートナーとの結婚も含まれるのです。

 

私の夫は、イタリア人。

夫の出身地である小さな村は、北イタリアの片田舎。国際線も就航しない小さな空港から、なんと車で3時間もかかります。

日本へ帰国するには、何度も乗り換え、トータルでかかる時間は、35時間ほど。

 

イタリアというと、ラテンで明るく、女性にいつでもリップサービスしてくれて……。

また、ピザやパスタが美味しくて、なんてイメージが強いですよね。

しかし、イタリアは南と北で、驚くほど文化が違うのです。

 

北イタリアの国民性は、ナポリなどの南イタリアとまったく異なり、閉鎖的でラテン気質の人はほぼいません。

完全な個人主義。

車がないと、生活もできませんし、日本人は仕事すらありません。

 

給与水準もかなり低い(税金が高いのもありますが)ので、日本でアルバイトをやっていたほうが、ずっと収入はあると思います。

加えて、アジア人に対する(対イタリア人以外、全員かもしれません)差別が、尋常ではありません。

 

毎日、ポジティブな気持ちでいることがとても大変です。

相当なガッツが必要でしょう。

 

上記に挙げた英語圏の国も、田舎のほうに住むと、大変なことが山ほどあると思います。

でも、ヨーロッパの閉鎖的気質と比べると、断然住みやすいのではないでしょうか。

 

イタリア人との国際結婚で辛かったこと2.日本よりも古風である

無視するシニア世代の女性

 

「海外(おそらく、英語圏の大都市がメイン)では、こんなに男女平等が進んでいる」

「しがらみも少なく、自由」「嫁姑問題は、欧米では存在しない」

 

日本のメディアでは、「海外での生活は、このような面において優れている」と、強調されすぎているような気がします。

しかし、それは、大きな間違いです。

とくにイタリアでは、「昭和の日本よりも、もっと古風」と、言ってもいいかもしれません。

 

「経済的に女性も働く」というのは普通ではありますが、嫁姑問題はバリバリ健在。

典型的なイタリア人男性は、ママン(義母)こそ命なのです。

 

結婚当初、アパートを決めるのも、家具を決めるのも、週末の予定も全て、ママン優先。

「夫が、特別マザコンなのか」と、思っていましたが……。

ほかのイタリア人妻に聞いてみると、このレベルはごく普通なんだそうです。

 

ママンは、仕事がある私にも、夫のために、必ず美味しいご飯をつくることを食事をするたびに、催促してきます。

それに、「家は女性が守るべき」という考え方は、不動のようです。

 

 

イタリア人との国際結婚で辛かったこと3.ズバリ、夫の収入が少ない

苦しい家計

 

かなりのお金持ちと結婚しない限り、国際結婚カップルの経済状況というのは、常に不安定。

なぜなら、日本のような終身雇用が存在しないからです。

たまに「日本のサラリーマンだったら、どんなに安定した生活を送っていただろう」なんて、思うこともあります。

 

離職や転職に、まったく抵抗のない外国人をパートナーとして持つと、金銭的に困窮することもしばしば。

「仕事さえあれば、自分だって働きたいのに!」

そう思い、爆発しそうになることもあるほど。

 

ですが、日本に二人で帰るにも、今度は「夫の仕事がなくなるだろう」という現実があるのです。

なので、結局、夫側の国に留まっています。

 

税金の高いイタリアのような国に住むと、ライフサイズが小さくなることは、ごく自然なことです。

でも、医療費が無料であることや、多くの公共サービスが無料で受けられることなど、メリットがあるのも事実。

だから、「クオリティ・オブ・ライフが悪い」とは言い切れません。

 

イタリア人との国際結婚で辛かったこと4.常に夫婦単位

海外

 

日本人のカップルはわりと、「夫と妻が別々に行動したり、それぞれの友人と集まる」ということも多いですよね。

イタリア人の場合、そんなことはほぼあり得ません。

まず、結婚したら365日24時間、一心同体なのです。

 

私だけ男友だち(大学の同級生など)と集まって、飲み会なんてあり得ません。

たまたま用事があって、別行動をする際は、数分おきにメッセージしてきます。

 

お付き合い当初は、「愛されてるのね」なんて、のんきなことを考えていましたが……。

何年も続くと、「少し自由な時間が欲しいな」、なんて思うこともあります。

別にストーカー的なことではなく、「カップルはこうあるべき」という考え方が根強いようです。

 

週末に友人たちとパーティーをするときも、家族で集まって食事するときも、常に夫婦一緒。

結婚後はうまくいっている限り、イタリア人男性は誠実な人が多いように思います。

 

イタリアは離婚の手続きが大変すぎるので、結婚となるとかなり慎重で、入籍しないカップルも多いです。

ですが、いったん夫婦となった場合は、ずっと一緒にいてくれる夫となってくれることでしょう。

 

まとめ

国際結婚は国籍問わず、小さなストレスと不便なことの連続だと思います。

でも、「そういうあれこれも、この人となら楽しい!」と思える相手なら、最強のカップルになれますね。

 

同じ日本人同士でも、結婚にストレスはつきもの。

別々の環境で育ったもの同士、おたがいを尊重する気持ちに国境はないのです。