片付けできない知人のゴミ屋敷に行き、ぎょっとしたエピソード3編

家

このことがきっかけで、「私もこんな風にはなりたくないな」と思い、思い切って家のなかの物を断捨離した、42歳の主婦です。

捨てる物を見て、「今まで、こんな狭い家に、これほどの荷物があったのか」と驚愕。

 

断捨離したおかげで、家のなかはもちろん、気持ちまですっきりしました。

 

 

ゴミ屋敷に行き、ぎょっとしたエピソード1.ゴミ屋敷のような家にびっくりした

ゴミだらけの部屋

 

私の知人の家に行ったときのエピソードです。

もともと母の友人で、私もお世話になっていました。

 

あるとき、その方から母の携帯に、「車が故障し、見動きがとれなくて、とても困っている」と連絡がきたのです。

「仕事関係の書類がどうしても必要なので、とってきて欲しい」ということでした。

 

私は、ちょうど母と一緒にいたので、その知人の方の家に行くことに。

行く前に、母が私にこう言いました。

 

「びっくりするほど散らかってるからね。嫌だったら、車のなかで待ってていいよ」と。

しかし、私は「男の方の1人暮らしだから、散らかっていて、当たり前だろう」と、とくに気にしていませんでした。

 

そして、その方から聞いていた場所から、家のスペアキーをとって、家のなかに入った瞬間、私は言葉を失います。

なぜなら、「散らかっている亅というレベルでは、済まない状態だったからです。

まるで、家に泥棒が入って、物をめちゃくちゃにしたかのように、物が散乱していました。

 

私はただただびっくりして、立ちすくんでいると、母がマスクを渡してくれます。

「家のなかは、もっとすごいからね」

母はそう言い、なかに入っていきました。

 

私も、恐る恐る家のなかに入っていくと……。

そこにはテレビで見る、「ゴミ屋敷」のような状態が広がっていたのです。

 

洋服はいつ着たのか分からないものが、下に脱ぎ捨ててあります。

本や雑誌、新聞紙も下に散乱していて、足の踏み場もありません。

正直、あまりの汚さに、靴下で家のなかにあがるのも嫌なくらいでした。

 

そして、奥へと進んでいくと、そこも同じような光景が広がっています。

ダンボールや紙くず、ビニール袋や靴下など、ありとあらゆる物が散乱していました。

「よくこんなところで生活できるな」と、心底思いましたね。

 

母から聞いたのですが、こんなに散らかっているのに、どこになにがあるか、その方は全部把握しているとのこと。

以前見たテレビでも、ゴミ屋敷の住人の方が「物の場所は把握している」と、同じことを言っていたのを思い出しました。

 

「でも、これだけ散らかっていて、よく咳とか喘息とか、アレルギーがでないなぁ」

逆に感心してしまった私。

 

それに、下に散乱しているところには、電気のコードも引かれてあって、私はぎょっとしました。

電気コードの上に湿ったようなタオルもあり、「これで漏電でもしたら」と思うと、恐くなりましたね。

 

ゴミ屋敷に行き、ぎょっとしたエピソード2.ありえない物が下に落ちていた

包丁

 

そして、用事を済ませ、帰ろうとしたとき、「カツン」となにかが私の足もとに当たりました。

「なんだろう」と恐る恐る下を見てみると、なんと、足もとに包丁が落ちていたのです。

私は、またぎょっとしました。

 

そして、「どうして、こんなところに包丁があるのだろう。本当は泥棒でも入ったのでは」と、真剣に思いました。

すぐさま、その包丁を台所に持って行った私。

台所も案の定、物で散乱していました。

 

以前料理していたのか、ガスコンロがありましたが、汚れや油でギトギト。

もう本当に、どこを見ても散らかっているので、早く家を出たくて仕方ありませんでした。

 

母にそのことを言うと、その知人の方は、自宅でお仕事をされていて、作業場と家が分かれていないとのこと。

そのため、物が散乱したり、家のなかがめちゃくちゃになっているらしいのです。

包丁は、荷物を開封するために使っていて、そのまま下に置いてしまったようでした。

 

私は、テレビでよくゴミ屋敷を見たとき、こう思って仕方なかったのです。

「どうして、ここまでなるのかな」と。

ですが、まさかこんな近くにそういう方がいるとは、本当に驚きましたね。

 

本人は、ゴミ屋敷のような家での生活に、慣れているみたいで……。

当たり前のように、このゴミ屋敷のような状態のなかで眠って、食事もしています。

 

その知人の友人の方が見兼ねて、今まで何度も大掃除したそうです。

そして、やっと足の踏み場もでき、「家のなかも、スムーズに移動できるようになった」と、思ったのもつかの間。

少したつと、もとの状態に。

 

なぜそこまで片付けられないのか、本人もよく分からないのだそうです。

まさに、「片付けられない症候群」だと思いました。

 

 

ゴミ屋敷に行き、ぎょっとしたエピソード3.家のなかはゴミ屋敷でも、外は散らかっていなかった

安心する女性

 

これだけ家のなかが散らかっていて、唯一救いだったのが、外は散らかっていないということです。

普通、これだけ家のなかが散らかっていたら、外もゴミ袋などで、あふれかえっていそうな気がします。

しかし、外は、草が生えっぱなしですが、ゴミはありません。

 

すぐ隣に住んでいる方がいるので、「さすがに迷惑をかけてはいけない」と思ったのでしょう。

 

まとめ

普通なら、「ゴミ屋敷に住んでいるような人とは、距離をおきたい」と思うところです。

しかし、この方は、とても親切で優しい方。

 

過去には、私の子どもに、クリスマスプレゼントを持ってきてくれたこともありました。

家に行くことがなければ、ゴミ屋敷のようなところに住んでいる方だとは、到底思えません。

なので、「人って、本当に見かけによらないんだなぁ」と思いましたね。

 

私も片付けが得意なほうではないので、家には入りきらない荷物がたくさんあります。

しかし、この一件で、「こんな風にはなりたくない」と思い、思い切って物を捨てることにしたのです。

 

私にとって、物を捨てるいいきっかけになりました。