21歳男性。大学生。
大学に入ったとき、サークルが一緒になった女性に一目ぼれし、晴れて交際をスタートする。
しかし、彼女が怒りっぽい性格であったことを知ります。
その後、一瞬彼女への愛が冷めかけるも、彼女の本心を知り、自分を改善するよう決意。
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すぐ怒る彼女と付き合ったエピソード1.出会い
彼女とは、大学のサークルで出会いました。
とてもかわいくて、服装や髪形も清楚で、私は一目ぼれしてしまったのです。
性格も、とてもおしとやかで、優しく、ほかの大学生よりも落ち着いていました。
もとから、そういったタイプの女性が好きだったので、私の理想にぴったり。
私のアプローチのおかげもあってか、彼女と付き合うことに成功しました。
しかし、私はまだ、彼女の本性を知らなかったのです。
すぐ怒る彼女と付き合ったエピソード2.異変
彼女と付き合って、一か月が経とうとした、ある日のこと。
一か月記念のお祝いも兼ねて、二人でレストランを予約しました。
しかし、なんと店側のミスで、予約がうまくとれていなかったのです。
そのとき、彼女の本性があらわになりました。
店員とは私が会話をし、彼女は待っていたのですが、私と店員の話が長かったからか、こちらに彼女が向かってきます。
彼女は「どうしたの?」と、私に聞きました。
「予約がとれていなかった」という旨を話すと、彼女は店員をにらみつけて、こう言ったのです。
「もう、きません」と。
そのまま私は腕をひっぱられ、店の外に出てしまいました。
店員の話によると、予約していた窓際の席は空いていなかったのですが、そのほかの席は、少し待てば空くとのことで……。
それを彼女に伝えたのですが、それでも彼女は、店に戻ろうとしません。
結局、近くにあった居酒屋で、お祝いを済ませることに。
彼女はそれまで、私の前では、おしとやかな姿しか見せていなかったので、このときはとても驚きましたね。
彼女は、居酒屋でも、レストランに対する愚痴をずっと言っていました。
すぐ怒る彼女と付き合ったエピソード3.本性
レストランの一件から、彼女は徐々にですが、私に本性を見せるようになってきました。
それも、私に対しての怒りが主です。
課題を忘れたら怒られますし、寝坊して、講義に遅刻しても怒られます。
まるでお母さんのようで、とにかく、なにかミスをすると怒られるのです。
課題を忘れたときは、彼女はこう言います。
「どうしてちゃんとできないの? 忘れたの? やる気がなかったの? そんなんで、やっていけるの?」と。
また、遅刻したときは、こう言って、怒鳴りつけるのです。
「寝坊するなんて、本当にやる気あるの? 学生なんだよ?」と。
彼女の怒りに対して、思春期に母親から言われた小言を思い出し、徐々に腹が立つようになってきた私。
「おしとやかな彼女が好きだったのに、どうして、こんなに怒りっぽいのか」
そう思わずには、いられなかったです。
すぐ怒る彼女と付き合ったエピソード4.本音
大学の課題やサークル活動が忙しく、私も彼女もピリピリしていたころのことでした。
彼女が私の家に泊まっていた、次の朝でのできごとです。
少し肌寒い日に、私は上着を着ずに出かけようと思っていたのですが、彼女が「上着を着たら?」と言ってきました。
私は上着を着ると、「ファッションに合わない」と思い、何度も否定します。
しかし、否定するたびに、彼女は怒り出すのです。
「どうして? ファッション? 今日は寒いんだよ? なんでいうことが聞けないの?」と。
私はついに、我慢の限界が訪れてしまい、こう言ってしまいました。
「そういう怒りっぽいところが大嫌いだ! お前は俺の母親かよ!!」
そう言うと、怒っていた彼女の目には、大粒の涙が。
しかし、泣きながらも、彼女はこう言ったのです。
「お願いだから、上着を持って行って」と。
「どうして、そこまで上着にこだわるんだ!」と思った私。
泣いている彼女をおいて、私は上着を着ずに、先に出かけて行きます。
そして夕方、雨が降ってきました。
私は結局、寒さに負けて、風邪を引いてしまったのです。
すぐ怒る彼女と付き合ったエピソード5.怒る理由
風邪をひいて、結局彼女に看病してもらうことになった私は、反省しました。
「あのとき、彼女の言うことを聞いていればよかったのに……」
これもまた昔、母親に感じた感情と同じでしたが、それでも「彼女の私への思いを信じればよかった」と後悔。
私が素直に謝ると、彼女も謝ってくれて、彼女はこう言ったのです。
「○○(私)のことが好きで、心配だから、つい怒ってしまう」と。
「前にレストランで店員に怒ってしまったのも、大切な記念日のお祝いを無駄にされた気がしたから」と言いました。
たしかに、彼女はいつも怒っているように見えて、私に関することにばかり、腹を立てていたような気がします。
私と付き合うまで、あるいは付き合いはじめは、おしとやかだった彼女。
彼女の怒りっぽさにはイライラしていたのですが、彼女が怒る理由を聞いて、納得しました。
たしかに、私には少し抜けたところがあり、しっかり者の彼女に、心配をかけるようなことばかりしています。
それからというもの、「怒られたくないなら、自分が変わろう」と決意。
彼女も、「なるべく、優しく言えるように頑張る」と言ってくれました。
すぐ怒る彼女と付き合ったエピソード6.その後
それから、私はなるべく心配をかけないように、自立した男になれるよう、努力しています。
まだ、彼女にほぼ毎日、さまざまなことで怒られていますが、それでもかまいません。
彼女は、私のために怒ってくれているのですから。
まとめ
私の怒りっぽい彼女の話は、いかがだったでしょうか。
もし、彼女が怒りっぽくて困っている人がいたら、考えてほしいです。
「なにが彼女を怒らせているのか」、「自分に改善できることはないか」
もしかしたら、あなたの彼女は、あなたへの愛ゆえに、怒ってしまっているのかもしれませんよ。