悲しすぎる。親から姉妹で差別を受けたエピソード6編

仲が悪い姉妹

20歳女性。大学生。

幼いころから、妹と差別して育てられ、限界を感じるようになり、大学生になってからは、家族と事実上縁を切っている。

 

「自分のような子どもを育てたくない」

そう思い、みんなが仲良しな家族をつくるのが、将来の夢です。

 

 

親から姉妹で差別を受けたエピソード1.妹の誕生

泣いている乳児

 

私が5歳のときに、妹は生まれました。

生まれる前から、父は母に付きっきり。

 

今思うと、妊婦は大変なので、仕方のないことなのかもしれませんね。

しかし、小学校をあがる前の私にとっては、違いました。

 

これから生まれてくる、得体のしれない妹という存在は、「私から両親を奪ってしまうに違いない」と感じていたのです。

妹が生まれてくる前から、私はそのように感じていました。

 

そして、妹が生まれた日、難産で苦しんでいた母。

苦しむ母を見て、私は父にこう言ってしまったのです。

「お母さんをこんなに苦しませる妹なんて、生まれてこなきゃいいんだ」と。

 

父に殴られて、ただただ苦しかったのを覚えています。

妹が生まれた日、私には喜びなんてまったくなく、ただ父に殴られた悲しさ、母への心配、妹への憎悪しかありません。

 

無事に妹は、帝王切開で生まれました。

生まれた妹を見ても、「かわいい」とは、まったく思えませんでしたね。

 

親から姉妹で差別を受けたエピソード2.幼少期

大泣きする娘

 

母が退院して、妹と家に帰ってきてから、地獄がはじまりました。

母は妹に付きっきり、朝も昼も夜も、私にかまってくれません。

 

父も祖母も、「仕方ない」としか言ってくれませんでした。

私は寂しさのあまり、母に何度も話しかけにいったのです。

ですが、「なんで、あんたは分からない子なの?」と怒鳴られたのを、今でも覚えています。

 

赤ん坊の世話が、どれほど大変なことか、今になって少しわかるようになりました。

しかし、それでも、幼少期の私の心は、深く傷ついたのです。

 

親から姉妹で差別を受けたエピソード3.小学校

食事

 

そんな私も、小学校へ入学しました。

入学式の日は、父も母もそろって出席してくれたので、「私の番がやっと返ってきた」と喜んだのですが……。

現実は、そうではありませんでした。

 

「もうお姉ちゃんなんだから、一人で寝れるでしょ」

母にそう言われ、寝室を別の部屋に移されたのです。

 

父も母も妹も、同じ部屋で寝ています。

普通の小学生だったら、「自分の部屋をもらえる」と嬉しいものなのかもしれません。

しかし、私には、そういった感情はまったく生まれませんでした。

 

「家には居場所がない」

そう思い、学校帰りに、家庭環境が複雑な子と遊ぶように。

 

何時に帰ってきても怒られません。

次第に、私のごはんにはサランラップがかけられ、一人で食べるようになりました。

 

小学3年生になったある日、幼稚園にあがったばかりの妹に、こう言われたのです。

「おねーちゃんは、かわいくないって、ママもパパも言ってるよ」と。

 

「はっきり両親が言ったわけではない、もしかしたら妹の嘘かもしれない」

しかし、私の悲しみは止まりませんでしたね。

 

私は、ほしいものを買ってもらえず、服も従妹のおさがりばかり。

妹は玩具やゲーム、服やアクセサリーも、新品のものを与えられました。

 

物心がつくうちに、私のことを呼び捨てで呼ぶようになり、私に対して傲慢な態度をとるようになった妹。

私が妹と喧嘩しても、両親はいつも私を叱り、怒鳴りました。

 

親戚に紹介するときも、いつも私をけなし、妹をほめるのです。

 

 

親から姉妹で差別を受けたエピソード4.中学校

落ち込んでいる女子中学生

 

中学生にもなり、ある程度のことは、自分でできるようになった私。

なので、私は洗濯も食事も、完全に自分ひとりで行うようになりました。

 

実家に住みながら、一人暮らしをしている感覚です。

ごはんは、自分の部屋で食べました。

リビングから、3人の笑い声が聞こえてきても、自分の部屋にこもるように。

 

中2のとき、小学校から一緒にいた友人が、万引きをして捕まりました。

そのとき私は一緒にいなかったのですが、仲が良かったということもあって、先生に呼び出されます。

 

先生は私の無罪を信じてくれたのですが、母も父も、それから私を疑うようになったのです。

「犯罪者」と家で呼ばれることもありましたし、私がそんな扱いを受けるなかでも、妹は笑っていました。

 

妹は、いつも両親にかまってもらい、愛してもらって、幸せそうでしたね。

 

親から姉妹で差別を受けたエピソード5.高校

ショックを受ける女子高生

 

妹への嫉妬心、両親への諦めの気持ちをもったまま、高校生になりました。

高校生になってからは、アルバイトをはじめたので、ほしいものが自分で買えるように。

バッグも服も、自分のお金で購入しました。

 

中学生になり、おしゃれに興味をもったのか、私の持ち物に興味をもちだした妹。

私の部屋にきては、「それ、ちょーだい」と言うのです。

「私がバイトをして、買ったものなのに」と思い、いつも断っていました。

 

しかし、妹はついに、両親を味方につけたのです。

両親は「かわいい妹にあげられないなんて、盗んだものじゃないか」と、嫌味を言ってきました。

 

もう耐えられず、気に入っていた服やバッグを妹にあげた私。

もう限界でした。

 

親から姉妹で差別を受けたエピソード6.大学生

喜ぶ女性

 

大学生になった現在、私は実家との連絡を一切絶ちました。

奨学金を借り、家を借り、すべてを自分の稼ぎでまかなうよう、努力しています。

 

携帯電話は解約し、両親からも妹からも、連絡がつかないように。

そうすることでしか、私の妹への劣等感を消すことはできませんでした。

 

「この年で、こんな生活をしているなんて……」

そう思われるかもしれませんが、家族がいなくなった今のほうが、私の生活は充実しています。

 

まとめ

妹との間に格差が生まれたのは、私の性格が原因かもしれません。

ですが、「幼いころから、両親に構ってもらえない」というのは、成長に大きく影響が出ます。

 

「私が子どもを産むときがきたら、姉妹も兄弟も差別せずに、大切に育てたい」

そう思ってます。

 

みんなが、仲よしな家庭をつくりたいです。