25歳女性。二児の母。専業主婦。
幼いころから母子家庭で育ち、貧乏ではなかったが、裕福でもない生活を送ってきました。
欲しい物は、自分でお金を貯めて買う性格。
しかし、お金持ちな友人を羨ましく思うこともあり、いつしかそれが「羨ましい」と思う気持ちから「妬み」に。
結果、嫉妬心でいっぱいになる。
金持ちに嫉妬したエピソード1.金持ちの友人の家
中学のころ、同級生の女の子で、父親が弁護士をしていて、とても裕福な生活をしている友だちがいました。
彼女は性格もよく、友だちもたくさん。
ある日、彼女の家でクリスマスパーティーをすることになり、私も招待されました。
私と彼女は仲が良かったのですが、家に行って遊んだりする仲ではなく、あくまで学校内限定。
そのため、はじめて彼女の家に行くことになり、とても楽しみだったのです。
「○○(彼女)はとても大きな家に住んでいる」と、友人たちから話は聞いてはいましたが、クリスマスパーティーに行ってビックリ。
家の門の前にカメラが設置してあり、大きな門を開けると、家まで広々とした素敵な庭が広がっていました。
そして、その庭中にサンタクロースやトナカイのイルミネーションが飾ってあります。
真ん中には、家に入りきらないくらい大きなツリーが。
私の家では、私と背丈が変わらないくらいのクリスマスツリーが、家のなかに置いてあります。
しかし、彼女の家のツリーが桁違いの大きさで、とても驚きましたし、とても羨ましくなりました。
玄関を入ると、そこは私からすると、異世界。
大きな玄関にも飾られていたサンタクロースやトナカイ。どれも大きなオブジェなのに、家のなかが広すぎて、小さく感じました。
私の背丈よりも、ずっと大きなクリスマスツリーも置いてあり、彼女は私が想像していた以上のお金持ちだったのです。
部屋に入ると、大きなテレビに大きなテーブル。
そして、豪華な食事がズラリと並んでいました。
まるで、レストランのよう。
そのテーブルの真ん中に座っていたのは彼女で、クリスマスは誕生日みたいに、誰が主役とかはないはずです。
しかし、綺麗な服を着て、大きなテーブルの真ん中に座っている彼女は、まさに主役。
そんな彼女に対し、「羨ましい」を通り越して、嫉妬さえしてしまいました。
そして、どの料理もとても美味しく、鳥の丸焼きなんて食べたこともなかった私は、その美味しさにとても感動。
食後のデザートには、大きな二段ケーキが運ばれてきました。
彼女のクリスマスパーティーには15人ほど参加していたのですが、全員にケーキを取り分けても、余るくらい大きなケーキ。
そして帰り時間になり、玄関を出ると外が暗くなっていました。
ですが、庭中のクリスマスイルミネーションが点灯し、とても綺麗にひかりはじめたのです。
その辺の店のイルミネーションなんか、比ではないくらい、あまりの綺麗さに私は感動。
そして、そんな家に住む彼女に嫉妬しました。
楽しかったはずなのに、嫉妬心で少し気持ちも沈み、「私も、こんな家に産まれたかったな」とため息。
そんなことを考えながら、家に帰りましたね。
金持ちに嫉妬したエピソード2.私が欲しいものをすべて手に入れる友人
彼女とは同じ高校で、クラスも同じになりました。
同じ中学出身だったため、自然と一緒に。
しかし、私の嫉妬心で、彼女とはどんどん離れて行くことになりました。
高校に入ると、ちょっとしたブランド物や可愛いものなど、オシャレに目覚めはじめた私。
お小遣いやバイト代を貯めて、欲しいものを買うのが、楽しみのひとつだったのです。
私の家は貧乏ではありませんでしたが、親に買ってもらうには少し高いものが多かったため、親には言えませんでした。
ある日、彼女が「ショッピングに行きたい」と、言い出したときのこと。
私も、ある程度お金も貯まったので、彼女と一緒にショッピングに行くことになりました。
そして休みの日、彼女と一緒に、私の好きな店に行ったのです。
新商品もたくさん入っており、予算内でどれを買おうか迷っていた私。
ですが、その横で彼女は手当たり次第に、「可愛い」と思ったものをカゴに入れはじめました。
値段も見ず、悩みもせず、ただ「可愛い」と思ったものをひたすら、カゴに入れて行く彼女。
彼女と一緒にショッピングにきたのは、はじめてだったため、お金持ちとは知っていましたが、その光景に驚きました。
「全部買うの? すごく高いよ?」と聞くと、「パパのカードで払うから大丈夫!」と自慢気に言う彼女。
私が買おうと思っていたものも、彼女のカゴに入っており、その日はなにも買う気になれず、なにも買いませんでした。
「なにも買わないの?」とカゴをいっぱいにして聞いてくる彼女に、イラついてしまった私。
彼女に「私、あんたみたいにお金ないから」と、冷たく言ってしまいました。
すると彼女は、こう言い返してきたのです。
「買ってあげようか? パパのカードだし」と。
彼女の性格上、嫌味などではなく、好意で言ったことだと分かっていても、その言葉が頭から離れませんでした。
「私が一生懸命お金を貯めて買おうとしていたものを、お金持ちの彼女は、なんの苦労もなく買える」
その日から、私は彼女に対して嫉妬心を抑えきれず、態度も冷たくなり、彼女と一緒にいることはなくなったのです。
まとめ
お金持ちは、誕生日やクリスマス以外でも、欲しいものを買ってもらえます。
なんの苦労もしていないのに、私が欲しかった物をすぐに手に入れることができるのです。
あのころは、彼女に嫉妬心でいっぱいでした。
家も物もすべて私自身と比較してしまい、はじめは「羨ましい」と思っていたものが、どんどんと「妬み」に変化。
最終的に、彼女とは一緒にいれなくなりましたね。