32歳女性。現在は平穏な主婦。結婚前はとにかくつくすタイプで、ダメンズにひっかかりまくり。住ところを失うハプニングに見舞われる。その後は、夜の街でがむしゃらに働き再起。現在は過去の話をネタに笑い飛ばし、なにごともなかったかのような暮らしに戻っている。
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女性の私がホームレスだった3つの理由
家を失った理由その1.都合のいいオンナは貧乏オトコを引き入れる
若かりしころの私は、恋に恋する恋愛体質でした。
少しくらい難ありの男性でも、好きになれば尽くす女。
すると、どういうわけか、私の家に男が転がり込んでくるわけです。
貧乏オトコが。
私は、どんなに疲れていても自炊をします。
毎日ではないけれど、掃除も洗濯もします。
相手にとっての私は、寝ていても上げ膳、据え膳の都合のいいママ的存在だったのです。
徐々に、食費も入れてもらえず、家賃も私が払うことに。
跳ね上がる光熱費は、昼飯を削って払ったものです。
家を失った理由その2.類は友を呼ぶ
私の家で、我が物顔で暮らすダメンズは、ろくに働きもせず、オンラインゲームにのめり込むようになりました。
私が仕事から帰ると、真っ暗な部屋でゲームをしているか、スカイプをつなぎながらゲームに没頭している日々。
彼の昼飯代を置いて、出社する生活にも違和感を感じていました。
でも、それよりも危機感を煽ったのは「類は友を呼ぶ」集い。
ちょっと強面な友だちやホストな友だち、クラブで毎晩遊んでいるような友だちが、日替わりで家に出入りするようになったのです。
「でーん」と寝そべり、ゲームをしながら食い散らかす彼らに、品性やマナーのかけらも見受けられません。
片付けても散らかる家は、ホッとできる場所ではなくなってしまいました。
そんな場所に家賃を払ってまで住む理由なんてなくなり、 なんだかんだと理由をつけて、帰宅時間を遅くしていました。
家を失った理由その3.情が邪魔して追い出せず、追い出された
寝に帰るだけの家に、愛着はありませんでしたが、帰宅しないわけにはいきません。
通帳や印鑑などの貴重品は、身につけて、最低限の身だしなみを整えるために帰りました。
もはや、完全なるヒモ状態のダメンズからの気遣いもなく、出入りしているお友だちもどうしようもない。
いい加減に出て行ってもらおうと切り出すと、すぐにすがってくるのがダメンズです。
「仕事のアテができた」、「来月から生活費を入れられる」なんて、 甘い言葉に流される自分。
今なら絶対に許すはずがありませんが、当時は私もおバカさんだったのです。
何度か同じやり取りを繰り返すうちに、相手もわたしを見下した態度で応じるようになりました。
「そんなに嫌なら出て行け」というのです。
私の家なのに、私が出て行くのはおかしな話ですが、このダメンズは自分で家を借りる力もツテもありません。
けれども、他人が出入りする家でゆっくり休まる時間はなく、ストレスでしかありません。
しばらくは実家に頼ろうと荷物をまとめ、賃貸契約解除 まで3ヶ月の猶予を与えて家を出ました。
この無駄な優しさが仇になるとは思いもよらず。
家を出てから、実家に頼ろうとした翌日、家庭内ハプニングが起きます。
結婚して、家を出ていた姉が子連れで戻ってくるというのです。
離婚前提とのことで、母も迎え入れる気満々。
狭い実家で、私の居場所はありませんでした。
頭を抱えながら行き着いたのはネットカフェ。
女性専用席はアロマが焚かれており、シャワーも完備です。
とりあえずの身支度と寝泊まりはなんとかなります。
1ヶ月ほどネットカフェでお世話になりました。
その間に、家賃や光熱費を払うアテのないダメンズへの情を断ち切り、退去してもらうための説得交渉に向けた準備をはじめました。
私もお金が尽きかけていたからです。
新居への引越し資金も危かったのです。
ホームレスから脱け出した2つのきっかけ
きっかけ1.夜の街で出会った、心強い味方との出会い
私の名義でアパート契約をしたまま、新たな住まいの契約は収入的に難しいことはわかっていました。
なにより、私名義のアパートに他人が住まうことは契約上の違反でした。
ですから、ダメンズには穏便に退去を促しつつ、わたしは自身の生活を立て直さねばなりませんでした。
住んでいない家の家賃は、しっかりと口座から引き落とされている。
ネットカフェでの私の生活費でもかかる。
しがないOLの給与では、すぐに底をついてしまいます。
ネットカフェで検索したのは、キャバクラの求人。
すぐに体験入店の予約を入れ、ドレスも無料貸し出しとのことで、手ぶらで新宿の店へ飛び込みました。
そこで待っていたのは、水商売のスタッフとは思えない、ホテルマンのような身のこなしの男性スタッフたち。
なかでも、いちばん落ち着いた年配の男性が面接官として現れて、志望動機などのヒアリングをしてくれました。
私は赤裸々にお金がないこと、お金がない理由、家のことも話し「再起するために働きたい。稼ぎたい」と告げました。
「女性が、のびのびと仕事ができる環境を作るのが仕事だ」と言い、「OLの仕事とかけ持ちで、寮に入ってはどうか」と提案してくれました。
水商売には不安はありました。
でも「ある程度の資金が貯まったら、きちんと家を借りること。いつかは卒業する仕事だと思うから」という言葉に安心しました。
キャバクラ店の寮にお世話になりながら、Wワークがはじまりました。
きっかけ2.自己分析と自己反省
寝不足と戦いながら、キャバクラの給与で貯蓄ができるようになってきました。
同時に、今まで恋愛に溺れて浮世立っていた、自身の生活を省みて深く反省をしました。
相手の役に立っていると、思い込んでいましたが、むしろダメにしているのではないかと。
もっとしっかりと、自分の意見を表に出さなければならないと、強く後悔しました。
情けないことに、管理会社の担当さんにもすべてを打ち明け、家に居座るダメンズを退去させてもらいました。
嫌な思い出が詰まった家を引き渡し、新たな住まいの契約に向かいました。
まとめ
結果として、ホームレスになった原因は、私自身にあります。
立ち直ったきっかけは、友だちの手助けです。
誰かの借金の保証人になったり、ホイホイ恋人を家に引きいれてはいけませんね。