37歳女性。
現在は、所有している薬剤師資格を活用し、ドラッグストアでの調剤担当として働いています。
22歳のときに、当時の同級生と結婚し、翌年には子どもを出産。
しかし、元主人との間の生活の不一致などから、26歳のときにはじめての離婚をします。
以後、仕事と家庭を両立しながら、男の子を育てるシングルマザーとして活動中です。
見出し
独身のお局に仕返ししたエピソード1.とにかくウザい年上のお局様
私が主婦時代、主婦業の傍らで、短期間のパートタイマーで勤めていた会社に、36歳で独身の、先輩女性社員Aさんがいました。
女性でこの年齢で独身ということからも、容易に推測できるように、いわゆる「お局様」と呼ばれるタイプの女性で……。
とにかく、職場のほとんどの女性社員から、嫌われる存在だったんです。
けれど、勤続15年を超えるベテラン社員ということもあり、また、そのお局様が事務系の責任者として在籍。
なので、仕事上、どうしても刃向かうに刃向かえず、それが余計にお局様のプライドを高飛車にさせていました。
パートタイマーとして入社して、その日のうちに、お局様のうっとうしさを間近で感じ取ったほど。
本当に、インパクトのある女性でした。
同じ職場で仲よくしてくれた先輩社員さんからも、こう念を押されたのです。
「Aさんには、絶対に刃向かわないほうがいいよ?」と。
とにかく、接するのが難しい人でしたね。
ただ、同じ会社ながらも、職場自体は別フロア。
なので、このときにはまだ、不安に感じることはありませんでした。
しかし、このお局様に後日、腹立たしいほどの仕打ちを受けるとは、このときの私は知るはずもなかったのです。
独身のお局に仕返ししたエピソード2.お局様に、とうとう目を付けられた私
ある仕事を任されたときのことでした。
まだ働き出して、1ヶ月目の状況で、慣れていなかった私。
そのため、当日までに作成しなくてはいけない書類に、いくつかのミスを盛り込んでしまったんです。
そのミスを見つけたのが、例のお局様でした。
私が営業系の職場に在籍していて、事務系のお局様とはフロアが違います。
しかし、遠くから、お局様の声が。
「この書類をつくったのは、誰ですか!」
ヒステリックなほど、大声で乗り込んできたんですよね。
この段階で、すでに私のなかでは、「あ、ヤバイ」と直感が知らせてくれます。
ですが、もうすでに、手遅れで……。
乗り込んできたお局様に対し、渋々手を挙げて、最大限に謙った私。
「私がつくりました。なにか不手際がありましたでしょうか?」と。
すると、お局様がいやみたらしい言い方で、こう言ってきたのです。
「あなたね、こんな簡単な書類もつくれないの?」
「一人前の社会人なんだったら、もっと最大限に気を配って、責任を持ってつくりなさい!」と。
その後も、延々10分ほどでしょうか?
「そこまで言葉が思い浮かぶの?」と、こちらが純粋に感心してしまうくらい、勢いが止まりません。
私を責め続ける言葉が、どんどんあふれ出てくるんです。
さすがに、私の直属の上司も見かねたのか、間に割って入ってきてくれて……。
「Aくん、まだ入ったばかりで慣れていないこともあるから、今回はその辺で勘弁してやってよ」
そう言って、助け船を出してくれたんです。
途端に、それまで悪鬼の如く、怒り狂っていたお局様の態度が急変。
「さっきまでの悪態はどこに行ったの?」と、疑問に思っちゃうくらいの猫なで声で、私の上司に対して、こう言いました。
「B課長がそう仰るのなら、仕方ありませんよね。以後気を付けるように、仰ってくださいね?」と。
このときの声を聴いた途端、思わず背筋に寒気が走ったのは、いうまでもありません。
ただ、このときを境に、それまであくまでもウワサだった、お局Aさんの存在をしっかり認識した私。
そのうえ、私にとっても、非常にうっとうしく、腹立たしい存在になったのです。
独身のお局に仕返ししたエピソード3.職場の仲間と仕返しを企画
自分がしでかしたミスとはいえ、同じフロアのすべての人に聞こえるくらいの大声で、それも、実名入りで罵られた私。
そんな私にとって、このときのお局さまの対応には、本当に、はらわたが煮えくりかえるほどのできごとでした。
「なんとかして、仕返ししてやりたい!」という思いもあったんですが……。
ただお局様、伊達にその会社に15年以上も、勤めているわけではありません。
性格や人格は置いておいて、実際に一社会人として見れば、任された仕事は、ほぼ完璧にこなします。
遅延なんて一切しない、優秀なOLさんなんです。
ですから、「仕事上で仕返し」というのは、ほぼ不可能な手段といわざるをえません。
「それでも、なんとかお局様に、ささやかな仕返しをしたい!」
そう密かに考えていた私に対し、私が中途入社する前から勤めていた、先輩社員に出会います。
お局様に、大小さまざまな憎々しい思いを持っていたという同僚のCさん。
このCさんが、ある提案をしてくれたんです。
それが、「お局様を合コンに誘おう!」という企画。
お局様は、見た目はいかにも、地味なタイプの女性で、年齢よりも、ちょっと老けて見えるくらいのルックス。
ただ、女性としての意識は、捨てていないようで……。
休憩時間中のメイク直しや出勤時の服装にも、似合わない網タイツを着用してくるお局様。
また、明らかに服装と合ってないスカーフを、自前で付けてきたりなど。
独身ながらも、決して、恋愛や色恋沙汰は諦めていない様子がうかがえます。
「仕事では、決して仕返しできない完璧社会人のお局様」
「でも、『合コン』という出会いの場を活用すれば、仕返しできるかも?」
そう思い、ダメもとで、私がお局様を合コンに誘ったのです。
すると、まんざらでもない様子で、すぐにOKの返事がきました。
これで、お局様への仕返しの準備は、整ったのです。
独身のお局に仕返ししたエピソード4.合コンで、大恥をかかせることに成功
合コンに関しては、このアイデアを授けてくれたCさんが、全面的に協力。
詳しくは知らないですが、どうやら私以上に、お局様に仕返しをしたかったようです。
合コン開催に際し、私とお局様、Cさんを含めた合計5人の女性陣で、参加することとなりました。
同じく、Cさんが友人づてで集めてくれた、男性陣5人の計10名が、そのときの合コンの参加者に。
ただし、Cさんから提案があり、私は合コンを途中で抜け出す手筈となりました。
理由を聞くと、「合コンで仕返ししたあとに、○○(私)に対して、お局様からの逆恨みがないようにするため」だそうです。
この辺りの、Cさんならではの気遣いは、個人的にとても嬉しかったですね。
しかし、今にして思うと、「私がメインで仕返しをする以上に、Cさん自身が、お局様に仕返しをしたかったのでは?」と思います。
仕事終わりに、事前に伝えておいた待ち合わせ場所で、お局様を待っていた私たち。
すると、そこにあらわれたのは、まったく服もメイクも似合っていない、妙に気合いが入ったお局様でした。
胸もとが大胆に開いたワンピースやら、妙にアイシャドーが濃いメイクなどなど。
方向性はともかく、気合いの入り方が、段違いのお局様。
どうやら、本当に合コンで出会いを見つけるつもりのようで、その姿を見て内心、「うわぁ」と思ってしまいましたね。
ただ、それを口にすると、雷が落ちてくるのは確実なので、もちろん、声に出せません。
そんなこんなで、メンバーも続々集まり、カラオケでの合コンがスタート。
参加者の大半が、20代後半から30代前半の人ばかりのなか、お局様だけが30代後半と、少しオーバーな状態。
おまけに、お局様自身は、男性から見てもおそらく、あまり惹かれないルックスだったのでしょうね。
こちらが打ち合わせなど、余計なことをしなくても、男性陣は、お局さま以外の女性にしきりにアピール。
カラオケ自体も、手持ちぶさたなお局様だけが、歌い続けているほどです。
それから、1時間ほど経過したあと、当初の予定通り、私だけ先に帰ることに。
以後の結果については、あとでCさんに伺ったんですが……。
どうやらカラオケが終了した段階で、Cさんを含めて女性陣4人は、しっかり男性側から、4人のパートナーがそれぞれカップリング。
その場で、合コンはお開きになったのだとか。
ただ、お局様には、残り1名の男性も近寄らなかったらしく、渋々帰宅されたんだそうです。
実際に、その場面だけ見れなかったのは、本当に残念でした。
しかし、なんとか無事に、仕返しは成功してくれたようで、ホッと胸をなで下ろした私。
おまけに、合コンの翌日のお局様は、見るからに女性としての、自信をなくしてしまったようで……。
それまで、トレードマークだったスカーフも、厚化粧もすべてもなくなり、年齢以上に老け込んで、見えてしまうように。
人をさげすむことで、生き生きしていたお局様のこんな姿を見たときには、さすがに、私のなかにも罪悪感が生まれました。
しかし、それでも、本当に溜飲が下がる思いで、スッキリできましたね。
私には、職場という衆目の場で怒鳴りつけられた、あのときの悔しさがありましたから。
まとめ
私が、お局様に仕返しをしてやったエピソードをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
あれ以来、お局様は相変わらず、自分に自信をなくしています。
その結果、毎日の仕事がはかどり、今では、「仕事が楽しい」と感じはじめているのです。