35歳男性。
現在は、東京都内のIT企業で働いています。
現在住んでいるマンションの一室で、仮想通貨への投資勧誘をしている人物がいました。
そこで不審に思い、インターネットで調べてみると、あきらかに詐欺師の匂いがしたため、証券等取引監視委員会に通報。
そして、この男性をインターネット上の掲示板で、詐欺師扱いをする書き込みを繰り返した。
やがて、この書き込みが相手にばれてしまい、この男と公園でタイマン勝負をやる羽目に。
いまでは、「いい大人が、タイマン勝負をやるものではない」と反省している。
趣味は、ロードサイクリングと読書と株式投資。
見出し
詐欺師とタイマンを張ったエピソード1.同じマンションに、仮想通貨への投資を勧誘している人物がいた
現在、私たち家族が住んでいるマンションの別のフロアに、新たに引っ越してきた住人がいました。
フロアが違いますから、引っ越しの挨拶はなかったです。
それに、普段は廊下などで、顔を合わせることはありませんでした。
しかし、たまにベランダから、その男性を見かけることがあった私。
その男性は、全身黒色の服装をしていて、茶色の長髪。
また、ピアスをしてサングラスをかけていて、実に怪しい外見をした人物だったのです。
しかも、妻の話によると、平日の昼間も在宅しているそうで……。
ベランダ越しに、大声で会話が聞こえるとのこと。
私は、平日は夜しか在宅していませんので、気がつきませんでした。
しかし、あるときから、平日の深夜の時間帯にも、ベランダ越しに、大声で会話が聞こえてくるようになったのです。
話の内容を聞くと、金融商品の投資勧誘をしているようでした。
ある日の夜、こっそりベランダに出て、耳をそばだてて聞いていると、ビットコインへの投資を勧誘しているようです。
しかも、電話の相手に対して、30分近くも、投資をするように説得しています。
私は、強い違和感を感じました。
直感的に、「これは詐欺に違いない」と思ったのです。
私はパソコンに向かい、インターネットで「ビットコイン 投資」というキーワードで検索。
ですが、ビットコインに関するウェブサイトは、たくさんあります。
しかし、見つけたのです。
私のマンションで、深夜の時間帯に、自宅から投資勧誘している男のウェブサイトを。
そのウェブサイトには、その男の顔写真と氏名が記載されていました。
また、ビットコイン以外にも、アセットコインとか、インディアコインなどなど……。
さまざまな仮想通貨への、投資を勧誘するキャッチコピーが、書き連ねてあったのです。
しかも、「必ず、400%の利回りを保証する」などと書かれています。
「なんらかの形で、金融商品取引法に違反する行為をしているのではないか」
そのとき、私はこう直感し、証券取引等監視委員会に通報しました。
さらに、インターネット掲示板に、この男のことを「詐欺的行為をはたらいているに違いない」というトーンで、書き連ねたのです。
詐欺師とタイマンを張ったエピソード2.仮想通貨への投資勧誘をしている人物から、内容証明郵便が送付されてきた
「詐欺をはたらく男」
「マンションの一室で、投資勧誘をする人間は、詐欺師に違いない」
私が、その男について、インターネット掲示板上に、このようなことを書くようになって、約1ヶ月が経過したころのこと。
この男から、内容証明郵便が送付されてきました。
郵便を開封してみると、私に対して警告する文章が、書き連ねてあったのです。
「私のことをインターネットの掲示板で、詐欺師などと書き込む行為は、名誉棄損にあたります。ついては損害賠償を請求することもありうる」と。
私はこれを読んだ瞬間、「しまった。プロバイダに、情報開示請求をやられてしまった」と思いました。
しかし、冷静に考えてみると、やはりこの男が、マンションの一室で投資勧誘をしている行為は、異常だと言わざるをえません。
そこで私は、同じマンションに住む男の郵便ポストに、手紙を投函しました。
手紙には、「警察に告発できるならやってみろ。やれるものなら、やってみろ」と書いて、挑発したのです。
さらに、「警察に話を持ち込まれるのが怖いなら、タイマンで勝負するか?」と書いておきました。
数日後、この男から、手紙で返事がきたのです。
手紙には、こう書いてありました。
「いいでしょう。あなたの申し出を受けることにします」
「明日の深夜0時に、近くの公園にきてください」と。
私は、タイマン勝負をやることにしたのです。
翌日の深夜0時、私はひとりで公園に行きました。
「相手は仲間を連れてくるかもしれない」と思い、念のため防犯ブザーをポケットに入れて行った私。
しかし、相手もひとりできました。
彼とははじめて、正面から向き合って、会話をします。
彼は、「おまえなんか、一発で潰してやるよ」と言い、私は「おまえのような犯罪者は、地獄に落ちろ」と言いました。
「ムカツクなこの野郎!」と言うと、同時に私に殴りかかってくる彼。
右のストレートで殴りかかってきたので、私はとっさにかわして、相手の左ひじをつかんで、離しませんでした。
その状態で、公園のなかを2人で、ぐるぐる回る状態となってしまい……。
彼は「離せ、この野郎。タイマンできねえのかよ」と叫びます。
そのときでした。
警察官が2名、やってきたのです。
「なにやってるんですか?」と、近づいてきました。
彼はすぐに私から手を離して、「格闘技の練習をしてたんですよ」と、言い訳をします。
しかし、私はこのように説明したのです。
「この男性は、マンションの一室で、仮想通貨の投資勧誘をやっているのです」
「それを私が非難していたら、ついに今日絡まれてしまったんですよ」
「この男とマンションが同じなんですよ。この男を調べてくださいよ。絶対、詐欺師だと思いますよ」と。
彼はこう言います。
「ふざけんな、おまえ。いい加減なこと言うな」と。
その際、私に掴みかかろうとしますが、もはや万事休すです。
彼は、警察官と一緒に、自宅マンションに向かったのでした。
詐欺師とタイマンを張ったエピソード3.仮想通貨への投資勧誘をしていた男は、転居していった
自宅マンションに着くと、警察からは「あなたはもう帰ってください」とだけ言われ、私は自分の部屋へ戻りました。
そして、警察は彼を連れて、彼の部屋へ向かって行ったのです。
そこで、どのようなやりとりがあったのか、私は知りません。
捜査令状は持っていませんから、おそらく玄関で、警察官が彼に事情を聴いていたのでしょう。
そして、彼は知らぬ、存ぜぬを貫いたのだと思います。
しかし、明らかに彼には、後ろめたい背景があったのだと思いますね。
なぜなら、彼は数日後、引っ越して行ったからです。
まとめ
大人同士のタイマンは、まともな理由では行われません。
私は、犯罪者である疑いが強い男に、喧嘩を売り、タイマン勝負となったのです。
「相手が、反社会的勢力の人間かもしれない」
そう思うと、当初は恐怖感もありましたが、警察官がきてくれましたので、安心しました。
「いい大人が、タイマンなどやるものではない」と、反省しています。