彼氏なのに……お金を盗まれたエピソード2つ

お金がない女性

24歳、女性、事務職。

 

人を信じやすいところがあり、騙されやすいところがあります。

一度本気で好きになってしまうと、のめり込んでしまうところがあり、周りが見えなくなる性格です。

 

趣味は、セダン車をカスタマイズしたり、車関係の集まりに参加すること。

 

 

彼氏にお金を盗まれたエピソード1.仲直りをするのに、お金を要求された

電話で驚く女性

 

私がまだ高校に入ったばかりのころでした。

義務教育が終わり、一人でできるようになったこと(友だちと遠くへ遊びに行ったり、アルバイトができるようになったり)が増え出します。

いろんなことがはじめてで、楽しかった高校一年生の五月ごろです。

 

そのころ、私より二つ学年が上の、男の先輩と知り合いました。

とてもおもしろい方で、すぐに仲よくなり、学校内で出会うと、あいさつやちょっとした会話をするように。

 

それからほどなくして、相手からの提案でお付き合いすることになりました。

私は正直、それまでお付き合いをしたことはあったけれど、とくになにをするわけでもなかった私。

ただ形だけ「お付き合いしている」という感じだったので、ちゃんとしたお付き合いは、その人がはじめてでした。

 

二つ年上で先輩ということもあり、相手のほうが経験があったのでしょう。

常にリードしてくれている感じで、お付き合いをしていて、とても楽でした。

 

しかし、あるできごとが突然訪れました。

お付き合いをしていたら、大抵の人が経験する「喧嘩」が起こったのです。

 

私の人生で、はじめてのお付き合いしている人との喧嘩でした。

そのときの私の心のなかでは、「どっちが悪いか」なんて関係ありません。

 

とにかく、「自分が悪くなくても、謝らなければ。謝って仲直りしなければ」という、とても切羽詰まった感情でした。

そのくらい、相手と別れたくなかったのだと思います。

 

「謝って仲直りしよう」と思い、勇気を出して、携帯電話から先輩に電話をかけました。

意外にも声の感じは、怒っている感じではありません。

ですが、その電話で言われた仲直りの条件は、驚きの内容でした。

 

「仲直りしてもいいけど、仲直りしたかったら、今日の放課後、俺の家まで10,000円持ってきてよ」

私は本当に、一瞬頭のなかが真っ白になり、相手の言ったことが予想と違いすぎて、笑えてきました。

そして私が「え? 冗談でしょ?」と聞くと、「どうかな」と言うのです。

 

私の正直な気持ちは、冗談であってほしかったんだと思います。

ですが、結局その日の放課後、私はアルバイトをして稼いだうちの10,000円を持って、その人の家に行きました。

 

その人は、私が本当にお金を持ってくるとは思わなかったようで、少しびっくりしている様子。

ですが、その10,000円を受け取り、仲直りすることになったのです。

 

あとから考えると、そのとき「おかしい」と思って、別れておくべきだったんだと思います。

その10,000円を渡してから、たびたび「お金を貸してほしい」と言われるようになりました。

 

「貸してほしいということは、あげるわけではないから、そのうち返してくれる」と、思っていた私。

ですが、貸した金額がどんどん大きくなるばかりで、一向に返してもらえる気配はありませんでした。

 

私が「貸したお金はいつ返してくれるの?」と聞いても、「今金欠だから無理。仕方ない」と言われるばかり。

私は心のどこかで、「この人は返す気がないのかも」と気づいていましたね。

でも、相手のことが好きで、断って嫌われるのが怖く、貸すという名目でお金を渡し続けていました。

 

そんなことが続き、お付き合いをはじめてから、三年ほど経って、私は高校を卒業。

高校を卒業して就職をすると、学生のころより視野が広がりました。

それでやっと、先輩と別れる決意をしたのです。

 

「別れなければいけない」と思いはじめてから、かなりの月日が経っていました。

でも、「はじめてちゃんとお付き合いした人」ということもあり、自分のなかでとても思い入れが強かったのです。

なので、なかなか気持ちを断ち切ることができませんでした。

 

最終的には、会わないようにしたら、徐々に気持ちが落ち着いてきて、踏ん切りがつくように。

結局、今まで渡したお金500,000円ほどは、1円も返ってきませんでしたが、気にしていません。

 

今思うと、勉強になりました。

「そういう人の心に付け込んで、自分のいいように利用する人が、世のなかにはたくさんいるんだな」と。

 

好きになったからといって、善悪の判断ができなくなるのはよくないことです。

 

 

彼氏にお金を盗まれたエピソード2.カバンから盗まれる

カラオケ

 

これは、私が二十歳のころの話です。

そのころの私は、成人になり、お酒が飲めるようになって、友だちとお酒を飲みに行くようになったころでした。

 

私はセダン車が好きで、車関係の集まりにもたまに顔を出します。

そこで知り合った男の人に、飲みに誘われたのです。

 

その人は、私が信頼している人の紹介で知り合った人だったので、警戒心はあまりありませんでした。

約束したときは、二人で飲みに行く予定だったのです。

しかし、約束の前日に「友だち数人を連れて行ってもいいか」と聞かれました。

 

とくに断る理由もなかったし、「大人数のほうが楽しい」と思い、承諾。

行ったお店は、完全個室でカラオケがついている居酒屋でした。

 

車関係で知り合った人の提案で、ゲームをすることになった私たち。

「カラオケのメドレーを入れて、ワンフレーズずつ歌っていき、歌えなかった人は焼酎の水割りを一気飲みする」というものです。

 

そんな飲み方をすれば、すぐに酔うし、たくさん飲んでいたので、トイレも近くなり、何度もトイレに行きました。

それからお開きになったのですが、ベロベロに酔っていたので、近くの知り合いの家で休ませてもらうことに。

 

結局、そのあとも酔いがさめず、いつも間にか眠ってしまい、次の日の朝に、家に帰りました。

その日は二日酔いになってしまい、家でぐったりしていましたね。

 

ふと夜に財布のなかを確認すると、100,000円入れていたのに、20,000円しかありませんでした。

前日の居酒屋は相手のおごりだったため、お金は使っていません。

 

気づいたときは、とてもびっくりしました。

ですが、冷静になったら、前日の個室居酒屋でトイレに立ったとき、鞄を置いていってしまったことを思い出したのです。

すぐに、「そのとき、財布から抜かれたんだ」と気づきました。

 

80,000円という大金だったので、とてもショックでしたね。

 

まとめ

世のなかには、人のお金を盗む人がたくさんいることをお分かりいただけたでしょうか。

盗み方はいろいろですが、人の心に付け込んだり、見ていない隙に抜き取ったり、常人には考えられないようなことをします。

 

ぜひ、気を付けていただきたいです。