35歳、女性、専業主婦。
5歳、1歳の子どもを育てています。
中学は共学、高校は女子校、大学は共学に。
女子校に通う3年間の間で、女子校ならではの怖さというものを経験していました。
「女子ばかりという環境が、よくない方向に左右されることもある」と実感したのです。
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女子校は怖いと感じたエピソード1.男子の目線を意識しないので、恥じらいがなくなる
共学の場合には男子がいるので、男子のことを意識して、女子っぽく振舞っている人が多いと思います。
しかし、女子校の場合には、男子がいなくて全員女子。
なので、男性を意識して、恥じらいを持って行動するということがなくなってくるのです。
体育の授業のあとなどで、動き回って暑いというようなとき、共学では下敷きで顔の辺りをパタパタとあおぐ程度。
しかし、女子校では違います。
授業を聞いているときに、座ったままでスカートをバサバサと動かす生徒たち。
それで、スカートのなかに、空気を入れて涼しくしようとしている光景が日常茶飯事です。
また、生理用のナプキンを友だちにあげるときも、男子の目を気にしなくても問題なし。
そのため、「はい」というふうに、人前で渡すこともよくありました。
下ネタが大好きな子がいたのですが、その子が休み時間などに下ネタを話しているのに、周りが乗っかっていたりもして……。
そういった話を聞くと、「品がないな」と思って、げんなりしてしまうこともありました。
女子校というと華やかなイメージだったり、「女子ばかりでいい香りがしそう」などといったイメージを持たれやすいです。
しかし、「男子目線を気にせず、自由に振舞ってしまうと、よくないこともあるな」と思いました。
女子校は怖いと感じたエピソード2.女子同士で、恋が芽生えることもあること
高校生ともなると、恋愛に対する関心が強くなってきていて、共学であれば自然と男女が恋をすると思います。
しかし、女子校の場合には、女子ばかりしかおらず、周りに男子はいません。
高校の外に彼氏をつくっている子たちもいましたが、女子校のなかで、恋が芽生えてしまうこともありました。
「友だちとして、仲がいい子たちなのかな」と思っていた私。
しかし実際は、おたがいに恋愛感情を持っていたようで……。
それを聞いたときには「女子校という特殊な環境のなかで、そうなってしまったのかな」と思って、びっくりしました。
また、爽やかなスポーツが得意で、さばさばしている男子っぽい子は、疑似恋愛のようにして、好意を持たれている場合も。
ですが、本人は別に女子が好きなわけではないので、迷惑に感じ、困っていましたね。
女子同士の恋愛というのは、「男子同士よりは、マシかな」といったところがあります。
しかし、「やはり男女が恋をするのが自然ななかで、不自然なように思い、気持ち悪いな」とも思いました。
それで盛りあがっていたりするのを遠巻きに見ていて、「ばかみたいだな」と思った私です。
女子校は怖いと感じたエピソード3.ライバル意識がむき出しになっていること
女子ばかりが集まっていると、周りの女子に対して、強烈にライバルとして意識しやすくなってしまいます。
私のコースは特別進学コースで、勉強に力を入れているコース。
女子が持っているライバル意識を、バチバチと飛ばしている子も少なかったです。
しかし、成績の順位などで、ライバル意識を持っている子を抜かした場合などには、気を遣ってしまいました。
男子がいる環境ではライバル意識があったとしても、「可愛らしく振舞いたい」というところから控えめにすると思います。
ですが、「女子しかいない環境のなかでは、そういった気持ちがむき出しになるものだな」ということを知った私。
それからは、「厳しい世界だな」と感じたものです。
特別進学コースでは勉強に対するライバル意識が強くて、「成績で競い合う」という感じになっていました。
一方、そうではない普通コースの子は、見た目などで競い合っているように見えましたね。
彼氏がいるかどうか、彼氏のルックスなどステータス、本人たちの見た目などを競い合う彼女たち。
「メイクを派手にしていたり、髪の色や制服を着崩しておしゃれをしよう」という子ばかり。
「高校に、なにをしにきているのだろう」という子も多かったです。
「おたがいに対して遠慮がなくなるということも、女子校ならではの怖さだな」と思いました。
女子校は怖いと感じたエピソード4.いじめなどがエスカレートしやすいこと
女子ばかりが集まると、どうしても、ドロドロしてしまいがち。
それもそのはず、女子高の場合、クラスのなかでいくつかのグループができあがっているのです。
そしてそのなかで派閥のようなものができてきて、グループ同士が仲が悪くて、おたがいの悪口を言っている光景を目にすることがありました。
また、グループ内で気に入らない子がいたら、その子を除外して、一人だけぽつんとさせるということも。
私はいじめが大嫌いなので、そういったことを平気でする人たちがいることに、ぞっとしましたね。
そういったことは、共学に通っていた中学でも、少しはありました。
ですが、男子がいると、ドロドロした人間関係に風通しがよくなるのです。
しかし、女子校の場合は、そういった役割を果たす男子がいません。
なので、どうしても仲間外れやいじめなどが、エスカレートしやすくなります。
当時携帯はそれほど普及していなかったですし、今のようにライングループなどもなかった時代。
授業中の手紙回しで、悪口を言っていたり、休み時間に悪口を言っていることもよくありました。
私はそういったことに関わりたくなかったので、いじめる側、いじめられる側のどちらにもならないように行動。
「遠巻きから見ている」という立場を貫いて、3年間を乗り切りました。
女子校ならではの怖さを感じましたね。
まとめ
女子校というと華やか、お嬢様という印象を持たれがち。
しかし、実際はそうではなく、「女子校ならではの怖さ」というものがたくさんあります。
共学の大学に通ったときに、「抜け出せた」というほっとした気持ちを抱いたほどです。