35歳男性。栃木県出身。
栃木県での中学校の教諭を経て、現在は東京都内のIT企業で働いています。
中学時代は卓球部に所属していたが、1年生のときは辛い思いしかなく、やる気もなかった。
試合に出ても、わざと負けたりしたこともあります。
ところが、2年生の夏休みから上級生が消え去り、清々しい気持ちに。
なぜか、やる気が起きてきたのです。
教諭から指導を受け、卓球のコツを掴むと、部活動が楽しくなってきた。
そして、地区大会で勝つ喜びを得ると、ますます部活動が楽しいものに。
趣味は、ロードサイクリングと読書と株式投資。
見出し
苦しい部活を楽しいと思ったエピソード1.目障りな先輩がいなくなって、青天井のような気持ちになれた
私は、中学時代、卓球部に所属していました。
私は運動が嫌いでしたので、小学校時代の友人と相談して、いちばん楽そうな運動部に思えた、卓球部に入部したのです。
ところが、卓球部の担当教諭が、真面目に部活指導する教諭でして……。
私たち1年生も、みっちり鍛えられました。
まず、「卓球は足腰を鍛えることが基本だ」と教えられ、毎日ジョギングを1時間。
「足腰を鍛えることによって、卓球の試合で強烈なスマッシュを打つことができ、相手の強烈なスマッシュを打ち返すことができるのだ」
そう指導されたのです。
担当の教諭は、すでに50代後半の男性。
サングラスをかけて、週に1度は私たちのジョギングに自転車で並走し、叱咤し続けます。
「これくらいで、へばるな!」、「同じピッチで走れ!」、「呼吸が乱れてるようじゃ、試合で勝てないぞ!」と。
ジョギングが終わると、今度は上級生の球拾いです。
私はとくに、2年生の球拾いを担当しましたが、頻繁に後ろに卓球ボールが飛んできます。
なので、立ちっぱなしの状態で、息を抜けません。
おまけに、私は先輩から嫌われていました。
なので、先輩のいじわるで、隣接しているテニスコートに、わざと卓球ボールを飛ばされたりしたことも。
私は、テニスボールが飛び交うなか、球拾いに行かされました。
「卓球部なんかに、入るのではなかった」
このような担当教諭による厳しい指導と、上級生からのいじめをうけて、心底こう思いましたね。
したがって、1年生大会に出場しても、やる気が起きません。
適当に試合をこなして、シングルスでも、ダブルスでも、1回戦で簡単に負けていたのです。
ところが、そのような部活動生活も、2年生の夏休みになってからは、一転して、やる気が起きてきました。
3年生の部活動は、1学期まで。
なので、夏休みからは、自分たち2年生が、最上級生として振る舞えるのです。
いままでの鬱屈した気分から解放されて、目障りな先輩たちが、消えていなくなった卓球部。
私は、青天井のような気持ちになったのです。
苦しい部活を楽しいと思ったエピソード2.担当教諭から、マンツーマンで指導を受けるようになり、卓球のコツを掴めるようになった
2年生の夏休みになると、私たちは、体育館の2階のフロアで、卓球の練習に、打ち込めるようになりました。
そして、担当教諭から、具体的な指導を受けることができるように。
「スマッシュを打つときは、最後まで振り切れ!」
「ボールの回転をよく見て、ラケットで逆回転を与えるんだ」
「ただ単にカットをしても、相手のコートに打ち返すことはできんぞ!」
具体的には、このような指導内容でした。
説得力のある指導内容でしたので、私はしだいに、卓球のコツを掴むことができるように。
そして、同級生と練習試合をやっても、簡単に負けなくなりました。
「教諭の指導通りの卓球をやれば、卓球の腕が上達するのは間違いない」
そう思えるようになっていったのです。
苦しい部活を楽しいと思ったエピソード3.2年生の秋の地区大会で、準々決勝まで勝ち進むことができた
ますます「部活動が楽しい」と、思えるようになったキッカケは、2年生の2学期に実施された、秋の地区大会でした。
私はこの大会で、シングルスとダブルスともに、準々決勝まで、勝ち進むことができたのです。
ベスト4まで勝ち進めば、県大会への出場資格を手に入れることができます。
しかし、もう一歩のところで、敗退してしまいました。
敗退してしまいましたが、1年生大会のときは、不貞腐れてやる気がなかった私。
1回戦であっさりと敗退したころを思えば、我ながら見違えるほどです。
私は試合に勝ち進んだことによって、勝つことの楽しさを感じることができるように。
これ以降、私は毎日のジョギングから、熱心に練習を行うようになりました。
地区大会で強い選手は、試合の最後まで息が切れません。
私のライバルたちには、体力が備わっていたのです。
ですから、「彼らに負けるわけにはいかない」という気持ちを抱くようになりました。
ジョギングでみっちり汗をかいて、それからラケットを持って、まずは素振りです。
卓球の素振りも、テニスや剣道と同じく、形が美しくなければいけません。
自分自身の素振りの姿を、同級生や担当教諭にチェックしてもらったあと、練習です。
地区大会のあとは、自分から積極的に、担当教諭に指導を仰ぎました。
そして、自分の強みと弱みをしっかり分析。
「どうすれば、県大会への出場権を手にすることができるか」
担当教諭と話し合うこともありました。
勝つための練習ですし、話し合いでしたから、楽しくて楽しくて、仕方ありませんでしたね。
まとめ
卓球部に入部した当初は、「毎日ジョギングをやらされて、球拾いばかりやらされて、辛い」と思いました。
それに、「実にくだらない」とも、思っていた私。
しかし、その気持ちを変えたキッカケが、先輩が消えたことと、勝つ喜びを知ったことでした。
自分を取り巻く環境が変われば、自分という人間は変わるのです。