29歳女性。
4つ年上のイケメンの兄を持つ。
兄が大学に進学し、はじめて連れてきた彼女に馬鹿にされ、性格、マナーの悪さに驚愕。
現在、兄は彼女とは別れ、母の勧めで婚活中です。
結婚相手については、「以前の彼女のような人は勘弁」と祈っています。
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兄の彼女を嫌いになったエピソード1.兄のはじめての彼女が、自分のことを馬鹿にしてきた
私は二人兄妹です。
子どものころから、大人たちに「かわいい、かわいい」とよく褒められていた兄。
そんな兄は、成長していわゆる「イケメン」になりました。
イケメンの兄のことをわりと誇りに思っている私。
友だちから、「お兄ちゃんイケメン!」と言われてる嬉しかったのですが……。
はじめてできた兄の彼女については、正直許せませんでした。
兄に彼女ができたのは、大学生になったときのことです。
兄は、それまで男子校に通っていたので、色恋沙汰とは無縁の生活をしていました。
しかし、兄は大学デビューし、髪を染めたり、おしゃれもするように。
東京の大学に進学したので、私たち家族とは離れ、1人で暮らしていた兄。
兄に彼女ができたことを知ったのは、大学に入ってから、はじめての夏休みのときでした。
兄が、夏休みに実家へ帰ってくることを聞いて、私はちょっと嬉しかったのですが……。
その際、兄が「紹介したい人がいる」と、母に言ったそうです。
母は「まさか、結婚!?」と、びっくりした様子。
しかし、そうではなく、ただ単に今付き合っている彼女を地元に連れてきて、同時に観光などもしながら、遊ぶ予定とのこと。
私は、「兄がはじめて連れてくる彼女はどんな人だろう……」と、少し楽しみに。
「きっと彼女もいい人に違いない……。私とも仲よくしてくれるかな?」
「もしかしたら、夏休みは3人で遊んでもらえるかも?」
優しい兄だったので、私はそのようなことを考えていました。
そして、兄が実家に帰ってきた当日。
家に兄が連れてきた彼女は、見た目は派手な感じで、顔は一見、かわいいように見えます。
しかし、つけまつげはばっちりだし、髪は茶色くして、ふわふわのパーマをかけ、化粧もがっつりしていました。
なので、「すっぴんは、それほどでもなさそう」と思ったものです。
少しがっかりしましたが、「優しければ、まぁいいか」と思った私。
しかし、その彼女は、性格もいまいちだったのです。
彼女は、私に向かって、「すごい真面目そうだねー!」と言ってきました。
「真面目そう」という言葉には、他人を馬鹿にするような意味が含まれていると思います。
「髪とか染めないの?」
兄の彼女がそう聞いてきましたが、私はまだ中学生。
当然、染髪はNGなのですが、そのことについても、小馬鹿にするような感じでした。
その後、兄は彼女と兄の部屋に入っていったので、私も隣の自分の部屋に戻ります。
すると、隣の部屋で彼女が、私たち家族の悪口を言っていたのです。
「お母さん、めっちゃおっきくない?(母は太っています)」
「妹ちゃん、ちょー真面目そう! おしゃれとかしないのかな??」
言い方は遠回しな感じですが、これは立派な悪口ではないでしょうか。
兄は、家族がバカにされていることにも、気づいていないようでしたね。
兄の彼女を嫌いになったエピソード2.料理もできない彼女
後日、兄と彼女が出かけるというので、母が私にも「一緒に出かけてきたら?」と、気を利かせました。
正直、「余計なこと」と思ったのですが、「彼女が行こうよ!」と言うので、ついていくことに。
行った先は、地元で人気のお好み焼き屋さんでした。
自分たちで、お好み焼きやもんじゃを焼くお店なのですが、彼女はまったく動きません。
夏だったので、お好み焼きを焼いていると、「暑い! 暑い!」と騒ぐばかり。
自分で種を混ぜたり、焼いたりということをまったくしないのです。
一枚目はすべて兄がつくったので、二枚目は私が焼きました。
私はつくり慣れているので、きれい焼くと、彼女はまたバカにしてきます。
「すごい、うまいね! 『肝っ玉母ちゃん』って感じ!」と。
私は内心イライラきていたので、彼女に「○○さんもつくってみてくださいよ!」と言いました。
すると、「えー、できるかわかんないー。けどやってみようかな」と、つくりはじめます。
すると、少し油が跳ねたり、煙が出たりするだけで、「やばいやばい!!」と大騒ぎ。
焼いている間も「焦げてない? 焦げてない?」と、お好み焼きを必要以上につつく始末。
「この人料理しないんだろうな……」と思いましたね。
「性格もいまいちなのに、料理もできないような女は、兄に似合わない」
私はそう思いました。
兄の彼女を嫌いになったエピソード3.母と父には取り入る彼女
父も会社から帰ってきて、みんなで家で食事をしたときの話です。
彼女は母と父にはお世辞を言って、取り入ろうとします。
「お母さんすごい料理上手ですね! 私にも教えてください!」なんて、鳥肌の立つようなお世辞です。
一流企業に勤めていた私の父に対しては、このようなお世辞を言いだします。
「すごく頭いいんですね。素敵です」と。
「真面目そう」「肝っ玉母ちゃん」「ダサい」
私には、馬鹿にするようなことばかり言っていたので、本当にむかつきましたね。
兄の彼女を嫌いになったエピソード4.おしゃれはするのに、がさつな彼女
夏休みの間はしばらく、兄の彼女を実家に泊めていたので、当然、おふろやトイレも共用になりました。
母は彼女が「お客さま」というのもあり、当然、おふろなども一番にしたのです。
私は、彼女のあとにお風呂に入ったのですが、排水溝のところに、茶色の毛がたくさんたまっていました。
普通なら気を使って、自分が使ったあとは綺麗にとり、捨てたりするものです。
それが「当たり前」と思っていた私は、「そんなこともしないんだ」と気分が悪くなりましたね。
母はおふろやトイレなども、彼女が泊まっている間は、頻繁に掃除をしていました。
なので、彼女に対し、腹が立って仕方なかったです。
さらに、洗濯も母にしてもらい、下着も平気で出す彼女。
普通はまだ赤の他人だし、そんなあつかましいことできないと思います。
その洗濯物の出し方というのも、シャツなどは裏返しにしたまま。
脱ぎ捨てるように、出されているのです。
母は気を使って、家族とは別々に洗濯機を回していましたが……。
「こんなに母が気を使って、いろいろしてくれているのに、『申し訳ない』という気持ちはないのだろうか?」
そう思うと、彼女が大嫌いになりました。
まとめ
その後、兄と彼女は数年付き合っていたようですが、大学卒業前に別れたそう。
というのも、兄はなかなか仕事が決まらず、卒業前に彼女は大手企業に内定が出ていた、別の男に乗り換えました。
「性格の悪い彼女が、兄と別れてくれて、本当によかった」
私はそう思っています。