16歳の母に。10代で妊娠し出産した私のエピソード6編

母と子

41歳女性。

看護師資格をもち、現在は求職中。

16歳で妊娠して、17歳で出産し、20歳で離婚しました。

 

自分で思うがまま、生きてきたことの責任は、自分で負うことが信条。

長男は独立させたものの、2回目の結婚も離婚に終わり、現在も一人で、育児に奮闘中です。

 

 

10代で妊娠し出産した私のエピソード1.祖母と暮らすようになり、好き勝手な生活ができた

夜中

 

13歳で母が再婚し、最初の1年は母とは別々に、母方の祖母の家で暮らすことになりました。

どうしてそうなったのか、いきさつはよく覚えていません。

ですが、あれよあれよという間に、通学にも一段と不便な、祖母の家に預けられたのです。

 

思春期で、私を生理的に受け付けなかった、母と歳の離れた義父。

そんな私が、再婚に反対したので、そばにおいておきたくなかったのでしょう。

 

祖母と暮らしはじめると、とくに厳しくされるわけでもありませんでした。

20時ごろには寝てしまうので、夜遅くまで帰らないように。

 

祖母が寝ているので、友だちと電話することにも、気を使いましたね。

ただ、夜中に外に出ることも、自由にできた状態です。

なので、よくありがちなことですが、年上の人と知り合うきっかけが、たくさんありました。

 

その結果、不良といわれる先輩たちの家に、よくいるようになったのです。

 

10代で妊娠し出産した私のエピソード2.母と暮らすようになり、居心地の悪さからプチ家出

夜の公園

 

祖母と暮らして1年ほどのこと。またこれも、いきさつは分かりません。

ですが、義父の家で、母と義父の3人で暮らすようになりました。

 

もう荒れた生活が身についていたし、先輩たちと過ごす時間が楽しくて仕方なかった私。

中学校に行ったふりをして、先輩たちと遊び、夜遅く帰宅することを繰り返しました。

 

学校に行っていないのを知った母は、厳しく接してきましたが、ますます反発して、もっと悪い先輩たちと遊ぶように。

ときどき服を取りに家に帰るような、プチ家出状態が続きました。

 

そういう仲間は初体験も早いので、当たり前のように、私も14歳で初体験。

そのころは、それほど重要なことだと思っていなかったので、気が合って好意を感じれば、簡単にそういうことをやっていたのです。

 

10代で妊娠し出産した私のエピソード3.「子どもが欲しい」と、漠然と思った

考える女性

 

そのうち、漠然と「子どもが欲しい」という願望が沸いてきました。

これもありがちなことですが、「自分の居場所が欲しかった」とか、「温かい家庭をつくりたかった」という、表向きの理由とは別です。

「早く妊娠して、出産することが格好いい」と、思っていた部分があったのだと思います。

 

15歳のとき、3歳年上の彼氏ができました。

彼は、実家の離れで暮らしていて、中学卒業後、とび職として働いていたので、収入があります。

ひっきりなしに浮気をしていましたが、実は私も、それほど好きなわけでなかったので、気にならなかったのです。

 

そのころには、実家にほとんど帰らなかった私。

「彼氏の家に住む」と公言して、同棲していたので、妊娠することは簡単でした。

 

15歳で妊娠し、両親からは猛反対を受け、怖気づいて「おろしてほしい」と言う彼氏。

しかし、私は「結婚しなくてもいいから、子どもだけは産ませてほしい」と、耳をかしませんでした。

 

結局、妊娠5か月目に、彼の両親に説得されて、入籍。

私が16歳2か月、彼が19歳5か月のときです。

 

 

10代で妊娠し出産した私のエピソード4.妊娠後の生活

恐る恐る電話をかける女性

 

入籍して、どんどんお腹が大きくなる私を、若い彼は避けるようになりました。

酔っぱらうと、彼は繰り返し、こう言うのです。

「子どもなんか欲しくない」「結婚したくなかった」と。

 

とび職として、高給を稼いでいた彼。

ですが、月300,000円のうち160,000円が車のローンでなくなり……。

残りのお金も、人付き合いにほとんど使っていました。

 

彼の実家の離れで暮らしていたので、家賃や光熱費などは必要なかった状態です。

だからか、そういう生活を変えようとは、しませんでしたね。

 

浮気も相変わらずしていましたし、このころは彼も、手当たり次第に、手をつけていたのしょう。

相手の女の質も、悪くなったように感じます。

 

「子どもを盾に結婚を迫るな。死ね」「あんたより、あたしといたいと言ってる」

このような電話が、たくさんかかってきました。

 

とくに彼に対して、思い入れがあったわけではなかったので、悔しくも辛くもなかった私。

なので、その都度「別に今すぐ別れても構わないから、電話じゃなくて、うちにきてください」と言っていたのです。

しかし、誰もきませんでしたね。

 

10代で妊娠し出産した私のエピソード5.出産日

あかちゃん

 

出産予定日の3日前の夜中に、陣痛がはじまりました。

たまたまその日は、彼が家にいたので、病院まで車で送ってもらうことに。

 

初産なので、なかなか出産に至らず、翌日の昼になっても、まだ産まれませんでした。

「腹が減ったから、ラーメンを食ってくる」

そう言い、いなくなる彼。

 

彼がなかなか帰ってこない間に陣痛は進み、彼が夕方戻ってきたときには、男の子をすでに出産していました。

私が16歳8か月、彼が19歳11か月のときです。

 

10代で妊娠し出産した私のエピソード6.出産後、まだ私が入院中に

腕を組む女性

 

出産した翌日に、彼の両親が病院にきて、突然、こう言ってきたのです。

「○○(彼)が昨日から、黒いシルビアに乗った女を泊まらせている」と。

 

「それを私に言う前に、自分がなんとかしなさいよ」

そう思い、あきれた私ですが、とくになにを言う気にもなりませんでした。

 

なぜなら、私はこう思っていたからです。

「子どもは健康に生まれてきてくれたし、彼のことなんかどうでもいい。そのうち離婚するだろうな」と。

 

まとめ

10代での出産が、いかに行き当たりばったりで、未熟なことなのか、わかっていただけたと思います。

実際、ほとんど深く考えることなく、「子どもが欲しいから」という理由だけで、妊娠・出産をしてしまいました。

 

当然の成り行きですが、このあと私たちは、どんどん離婚の方向に加速していきます。

私は息子にしか、愛情を感じなくなりましたし、そのうえ、その愛情は、ますます強くなりました。

 

でも、彼のおかげで、息子を産むことができたので、それだけは彼に感謝しています。