50歳。女性。離婚歴、死別歴ありのバツ2。
三人の息子のシングルマザーで、職業は心理カウンセラーです。
あり得ないような悲惨な体験を数多く乗り越えてきたので、「その経験を活かして、人の役に立ちたい」との想いから、カウンセラーになりました。
一人でも多くの方に、元気で笑顔になってもらうことが生きがいです。
見出し
夫が家出してしまったエピソード1.いじけて車でふて寝していた
結婚して、間もなくのこと。
些細なことから、口論になりました。
そして、夫は家を飛び出して、朝まで帰ってこなかったのです。
翌朝、私が買い物に行くため、ちょうど夫の車がある駐車場をとおり、それとなく夫の車のところまで行くと、夫がシートを倒れて寝ていました。
窓を叩くと、目を覚ました様子。
帰ってくるように伝えましたが、いじけた顔をして、また寝てしまいました。
結局、夫は夜になってから帰宅したのです。
夫が家出してしまったエピソード2.ケンカして飛び出し3日帰ってこなかった
その後、次男が生まれさらに、1年5ヶ月後に三男が誕生。
そのとき夫は、失業して毎日家にいました。それが理由で、頻繁にケンカをするように。
そんなある日、普段よりケンカが激しくなり、私は暴力まで振るわれたため、「出てって!」というと、そのとおりに家を飛び出して家出してしまい、3日間帰ってこなかったのです。
私はあちこち、夫の行きそうな店をあちこち探し回り、夫のお姉さんや姑にも電話しましたが、見つかりませんでした。
二日目の朝、私は警察に捜索願いを出しに行った私。
しかし結局、夫は三日目の夜に帰ってきました。
どこにいたのか聞くと、サウナ付きのカプセルホテルにいたのだそうです。
夫が家出してしまったエピソード3.お酒が飲みたくてビジネスホテルに宿泊
それからしばらくして、私たちは一階に住んでいる方から、大家さんにケンカがうるさいとクレームを言われてしまい、住んでいたアパートを出て行かなくてはならなくなりました。
引っ越し先はずくに見つかり、ひと月後に、一駅隣の駅近くのマンションに引っ越し。
ところが、引っ越し翌日に、私は熱を出してしまったのです。
夫はすぐに部屋を片付けたかったらしく、横になっていた私を詰りはじめました。
はじめは具合が悪くて言い返す気にもならず、目をつぶって聞かないフリをしていましたが、とうとう我慢できなくなり、二人でケンカに。
すると夫は、リュックに着替えなどの荷物を詰めて、出て行ってしまったのです。
一日たっても、二日経っても、夫は帰ってきませんでした。
そして私は、前と同じように、警察に捜索願いを出しに行ったのです。
その4日後、一駅先にあるビジネスホテルから電話がかかってきました。
ホテルの支配人さんから、こう告げられたのです。
夫が一週間前から泊まっていること。
夫は「一泊泊まる」としか言ってなかったが、翌朝チェックアウトに時間になっても、出てこないため、夫の部屋に電話すると、「しばらく滞在する」と言われたこと。
食事にも買い物にも行かないし、ルームサービスも利用しないため心配になり、合鍵で部屋に入ると、夫は缶ビールを何十本も飲んで、床で寝ていたこと。
失禁までしていて、カーペットや部屋に臭いが染み込み、取れないと思うから、リフォーム代を支払って欲しいこと。
想像もしていなかったことを告げられ、私は血の気が引くような感覚を覚えて、頭が真っ白に。
そして、母に連絡して、「マンションにきて子どもたちを見て欲しい」と伝えたのです。
母はパートを終えると、その足ですぐにきてくれて、私は急いでビジネスホテルに向かいました。
支配人さんと女将さんに謝り、その後三人でロビーで話し合い。
そのとき、渡された請求書には300,000円と書かれてあったのです。
「一度では払えないので、毎月10,000円ずつにしてもらえないか」と話し、了承してもらい、そのあと夫の部屋に支配人さんと向かいました。
起こしたのですが、夫は起きなく、支配人さんから「あとは、こちらでなんとか対処しますから、いったん帰っていいですよ」と言っていただいたので、私は帰宅。
母には心配をかけたくないので、夫の件は話しませんでした。
夫は夜遅くになってから帰宅。
謝りもせずに、シャワーだけ浴びて寝てしまいました。
夫が家出してしまったエピソード4.公園で一夜を明かした
その後、連続飲酒が絶えなくなった夫。
入退院を繰り返し、断酒しても、ひと月と持たない状態でした。
そんなある日、私と口論になり、また家出してしまったのです。
そのときには、もう捜索願いを出しに行く気持ちはなくなっていました。
「お財布を持っていなかったので、すぐに帰ってくるだろう」という気持ちがあったのです。
実際、夫は翌朝には帰ってきました。
「自分から近くの公園のベンチで、寝ていた」と言う夫。
そして、そのあと夫は長期入院。
私がそうしてもらいたいと、病院にお願いしたのです。
2年近く入院させました。
夫が家出してしまったエピソード5. 舅宅に行っていた
2年後、夫は帰ってきました。
3年間は断酒できたようです。
しかし、私の両親が亡くなってから、また飲酒がはじまりました。
その結果、口論が絶えない夫婦関係に。
そして、酔ったまま、夫は家出して、また一週間帰ってきませんでした。
三日目に舅から電話があり、舅宅にいることが発覚。
ところが、舅は「こんな状態でいられたらたまんないから、帰す」と言ったのです。
舅宅でも、毎日一升のアルコールを飲んでいた夫。
そして、「失禁して、部屋が臭くてたまらない」と言っていました。
夫は四日後に、帰ってきたのです。
夫が家出してしまったエピソード6. 雨のなか自転車で走り死にかけた
それからしばらくして、また私と夫は口論になりました。
朝から豪雨で、外に出たらすぐにずぶ濡れになるような状況でしたが、夫は財布だけポケットに入れて、外に出て行ったのです。
私はもう夫のことはあきらめていたのと、心身ともに疲れきっていたので、探す気すらありませんでした。
「そのうち帰ってくるだろう」くらいにしか、考えていなかったのです。
そして、いつもどおり仕事に行き、夕方、夕飯をつくるためいったん帰宅。
帰宅して数分後、ドアをノックする音がしてドアを開けると、お巡りさんが立っていました。
用を尋ねると、夫が道で倒れて、ずぶ濡れのまま横になっていたというのです。
たまたま通りかかった見知らぬ人が、救急車を呼んでくれたのだそう。
結果、警察にも連絡が行き、運ばれた病院に行くと「低体温でもうダメでしょう」と言われたとのことで、そのままバイクでうちに、知らせにきてくれたのでした。
私が病院に行くとそこには、処置室で寝ている夫の姿が。
看護師さんから「もうあまり長い時間もたないと思うので、手を握ってあげて下さい」と言われて、私は夫の手を握りました。
すると不思議なことに、体温があがりはじめたのです。
平熱まで戻り、夫は入院するため部屋に移されました。
そして、翌日の朝、退院許可が出て、帰宅することができたのです。
遺体を安置するため、布団を敷いて、息子たちにも事態を伝えていたため、夕方に帰ってくると、スタスタと歩いている夫を見て、驚いていました。
まとめ
ことあるごとに、家出をする夫に正直、嫌気がさして仕方ありません。
しかし、離婚というのはなかなか考えられない選択。
離婚をしなくても済むように、夫の更生に力を入れていきたいと思います。