旦那の友人が嫌いになったエピソード6編

嫌な気持ちになる女性

28歳女性。OL。

旦那とは結婚して、今年で3年。

人と関わるのが好きな夫婦なので、友人を紹介しあったり、飲み会に呼び合ったりしながら、仲よく過ごしている。

 

「おたがい、知らない友人はいないのではないか」と思うくらい、紹介しあっている私たち。

そのため、顔と名前が一致しないことが多々あるが、もしかしたら歳のせいかもしれない。

 

 

旦那の友人が嫌いになったエピソード1.旦那の友人とその奥さん

仲が良い夫婦

 

はじめて私が彼らと会ったのは、今から2年前。

旦那と友人(以下A)と友人の奥さん(以下A嫁)の3人で飲み会をしているときに、「せっかくだから、お前の嫁さんも呼べよ」とAさんに言われ、旦那が私を呼んだのがきっかけです。

A夫婦と旦那は共通の趣味で知り合ったらしく、私と旦那が知り合う前から、ずっと旦那と仲よくしてくれていました。

 

A夫婦は結婚して、5年経ちますが、とてもラブラブな夫婦。

「私たちも、あんな素敵な夫婦になりたいね」と、旦那ともよく話をしていたくらい、私たちにとって理想の夫婦でした。

 

旦那とA夫婦とは交流が多く、親友とまでは言わないものの、一緒に旅行へ行ったりコンサートを見に行ったり、定期的に顔を合わせるほどの仲。

私も呼ばれて、ご一緒したりはしていましたが、予定がなかなか合わなかったり、またあまり毎回一緒に行くのも気が引けて、旦那だけで行くことのほうが多かったと思います。

 

旦那の友人が嫌いになったエピソード2.ことの発端

携帯を扱う男性

 

ある日、A嫁さんのほうから旦那にLINEがきました。

「相談したいことがあるから、一緒にランチに行こう」と。

私も旦那に誘われましたが、その日は予定が入っていたためお断りし、旦那だけで行くことに。

 

ちょっと気になって、「Aさんはくるの?」と聞くと、「なにも言ってなかったけど、くるでしょ。いつも一緒だもん、あの二人」とのこと。

そう言われ、私も深く考えずに旦那を送り出しました。

 

そのご夫婦と遊びに行くのはいつものことですし、私も相手のことは信頼していたので、なんの疑いも持たなかった私。

しかし、今思えば、「じゃあなんで、AさんからではなくA嫁さんからLINEがきたの?」と、思わなければいけなかったと後悔しています。

 

旦那の友人が嫌いになったエピソード3.嫌な予感

不安になる女性

 

ランチから帰ってきた旦那は、すぐに私にその日の報告をしてくれました。

 

まず、Aさんがこずに、A嫁さんと、うちの旦那2人でのランチだったこと。

そして、Aさんには「今日、2人で会っていることを内緒にして欲しい」と、A嫁さんに言われたこと。

 

相談内容は、「A嫁さんがずっと続けてきた趣味をやめようと思っている」ということだったようで……。

その趣味は、Aさんとも一緒にしている趣味なため、Aさんに言いづらく、「なにかいい方法はないか」という相談内容だったそうです。

 

相談内容を聞けば、Aさんが悪くなかった理由もわかりますし、Aさんに内緒にしたい気持ちもわかります。

ですが、私はこのとき嫌な予感がしたのです。

 

もし、Aに、「A嫁さんとうちの旦那が、二人内緒で会っていたとバレたら?」と。

私は旦那に忠告しました。

 

「なにかの拍子で、バレたら疑われてもしょうがない状況だから、気を付けといたほうがいいよ」と。

しかし旦那は、「大丈夫、大丈夫。もしバレてもAなら、俺を疑ったりしないよ」と楽観的。

 

私より旦那のほうがAさんのことをよく知っているのは確かなので、私もそれ以上は、うるさく言いませんでした。

 

旦那の友人が嫌いになったエピソード4.嫌な予感的中

話し合う夫婦

 

ランチの3日後、夜中に旦那のスマホの着信音が鳴り響きました。

旦那も私もびっくりして飛び起き、時計を見れば午前3時。

旦那がスマホをたぐりよせ、確認すると、画面にはAさんの名前が。

 

旦那はすぐに電話に出ました。

一言二言話したあと、旦那は私へ「ちょっと外でしゃべってくるから、寝てていいよ」と言って、スマホを片手に家を出て行ってしまったのです。

「寝てていいよ」と言われても、そんな状態で寝られるわけもなく、私は起きて待っていました。

 

旦那が返ってきたのは、30分後。

明らかに、旦那の顔が強張っているのがわかりました。

そして、「お前の言ってたとおりになった」とぽつりとこぼしたのです。

 

詳しく話を聞くと、A嫁さんとうちの旦那がランチをした日、偶然Aさんの職場の後輩が2人を目撃してしまい、Aさんへ話したそう。

それを知ったAさんは、A嫁さんとうちの旦那が完全にできていると思い込み、怒りをとおり越して絶望。

ベロンベロンに酔っぱらい、A嫁さんが止めるのも聞かずに、電話をかけ「うちの嫁をお前は幸せにできるんだな?!」と、電話口で号泣していたそうです。

 

旦那がいくら弁解しても聞き入れてもらえず、最後は「嫁をよろしく頼んだぞ」と言って、電話を切られたと言っていました。

 

 

旦那の友人が嫌いになったエピソード5.怒り心頭

怒っている女性

 

その話を聞いた私は、激怒しました。

たしかに、疑われるようなことをしたのは、A嫁さんとうちの旦那ですし、悪いことをしたと思います。

Aさんが怒るのは当たり前ですし、その怒りをぶつける相手は、A嫁さんとうちの旦那で正しいのです。

 

それだけであれば、当人たちに任せて、ことをおさめてもらえば済む話なので、私がわざわざ口を出さなくてもいいのですが。

Aさんの言い分は、私の逆鱗に触れました。

 

大前提として、うちの旦那は既婚者です。

私という嫁がいます。

 

A嫁さんとうちの旦那が幸せになったら、私はどうなるのでしょう。

私はいないことになっているのでしょうか。

 

それとも、うちの旦那が2つ家庭を行き来するのですか?

日本は、一夫多妻制じゃありません。

 

Aさんは、私の存在をあまりにも、粗末に扱いすぎだったのです。

 

旦那の友人が嫌いになったエピソード6.真実

不機嫌な女性

 

Aさんからの号泣電話があった翌日、再度Aさんから電話がありました。

どうやら、Aさんのお酒が抜けてから、A嫁さんとちゃんと話し合ったようで、誤解していたことを謝罪されたそうです。

 

そして、そこで衝撃の真実が明るみになりました。

なんと、A嫁さんはうちの旦那のことが好きだったそうなんです。

 

ただ、「A嫁さんが勝手に好いているだけで、体の関係があったとか、付き合っているとかそういうことではない」。

そうA嫁さんから話を聞いたAさんは、うちの旦那がとばっちりを受けた状態だというのが、ようやく理解できたとのことでした。

A嫁さんとAさんはその後の話し合いで、ちゃんと関係を修復しようという方向へ向かったらしいです。

 

お騒がせ夫婦というか、なんというか。

あんなに理想で素敵な夫婦だったのに、信頼もしていて、だからこそ旦那を旅行にも、遊びにも送り出したのに。

信じた自分は、本当に馬鹿だったと後悔ばかりです。

 

私はA夫婦とは、もう二度と顔を合わせたくありません。

しかし、旦那は趣味の集まりに行くと必ず、A夫婦と顔を合わせることになります。

旦那も、めんどくさい夫婦だと思っているらしく、自分から近寄って行ったりしませんが、まったく交流を持たないようにするというのは難しいようです。

 

私としても、「Aさんとは、もう仲よくしてほしくない」というのが本音。

それに、A嫁さんが旦那にちょっかいを出してこないかも心配なので、旦那が趣味の集まりに行くときは、いつも機嫌が悪くなってしまいます。

 

気持ちよく送り出してあげたくても、A夫婦のことが頭をよぎると、笑って「いってらっしゃい」ができません。

かといって、旦那に趣味をやめてほしくもありませんし、本当に悩みの種です。

 

まとめ

以上が、私が旦那の友人を嫌いになったエピソードです。

旦那とはおたがい友人を紹介しあう仲ですが、これほど嫌な思いをしたことはありません。

 

あんなに理想の夫婦だったのに、「たった一晩で人の印象はここまで変わるものなのか」と思ったできごとでした。