50歳。女性。
三人の息子のシングルマザーで、心理カウンセラーをしています。
波乱万丈な半生を経て、心理カウンセラーに。
自身が孤独だからこそ、人の傷みがわかります。
孤独は自由でもありますが、それゆえに一人で責任を負うということでもあるのです。
一人でいかに、強く生きていくかは、私の人生の課題でもあります。
見出し
- 1 一人っ子で天涯孤独な私のエピソード1.雨の日に近所から姉妹や兄弟で話す声が聞こえて羨ましかった
- 2 一人っ子で天涯孤独な私のエピソード2.一人っ子だと相談相手がいない
- 3 一人っ子で天涯孤独な私のエピソード3.親のことを一人で考えなければいけない
- 4 一人っ子で天涯孤独な私のエピソード4.葬儀の手配から相続手続きまで一人で大変だった
- 5 一人っ子で天涯孤独な私のエピソード5.子どものことで悩んでも頼れる身内がいなかった
- 6 一人っ子で天涯孤独な私のエピソード6.シングルになり兄弟姉妹もなく寂しい
- 7 一人っ子で天涯孤独な私のエピソード7.息子たちを見ていて羨ましくなる
- 8 一人っ子で天涯孤独な私のエピソード8.子どもが巣立ってさらに孤独に
- 9 一人っ子で天涯孤独な私のエピソード9.このまま仙人になりたいと思うこともある
- 10 まとめ
一人っ子で天涯孤独な私のエピソード1.雨の日に近所から姉妹や兄弟で話す声が聞こえて羨ましかった
幼いころ、雨の日だと皆、家で遊びため私は一人でした。
一人遊びは、生まれて物心ついてからずっとなので、慣れてはいましたが、学校から帰ると、ほかの家はにぎやかなのが羨ましかったです。
近所には二人姉妹や三人兄弟、多いと4人、5人の兄弟姉妹の家がたくさん。
なので、私は「ほかの家の子になりたかった」とよく思いました。
晴れた日でも夕方になり、皆帰ってしまうと、「家に帰っても一人だなぁ」と思い、幼心に孤独感を感じていたのを覚えています。
一人っ子で天涯孤独な私のエピソード2.一人っ子だと相談相手がいない
なにかで悩んだとき、やはり相続しやすいのは兄や姉だと思います。
私はあまり悩みを両親や友だちには話さないタイプだったのでなおさら、「兄や姉がいてくれたらな」と思いました。
なんでも一人で考えて、一人で決める癖がついた私。
慣れてはいましたが、やはり辛いとき、悩みが深いときには孤独でした。
「兄弟姉妹がいたら、こんな気持ちも紛れるのにな」と、よく思ったものです。
学校で仲間外れにされたことがあります。
嫌がらせをされたときには、親にも話せず、一人で抱え込んでいたので、毎日が孤独で苦痛でしたね。
一人っ子で天涯孤独な私のエピソード3.親のことを一人で考えなければいけない
10代後半になると、親から婿をもらうよう言われました。
物凄くプレッシャーを感じて、本当に好きな人には好きだと伝えられない癖がついてしまったのです。
常に「親の面倒を見なければいけない」という考えがまとまわりついて、投げやりになりそうになっていました。
その影響もあって、私は二回の結婚に失敗。
「せめて、相続できる兄弟姉妹がいてくれたら、気持ちが楽だっただろうな」と思いました。
一人っ子で天涯孤独な私のエピソード4.葬儀の手配から相続手続きまで一人で大変だった
父が亡くなって、両親ともいなくなってしまった私。
一人で葬儀の手配から、喪主、納骨、相続の手続き、遺品整理などやらなければならなくなり、すごく大変でした。
また、両親ともいなくなり、さらに私は孤独感を感じるようになったのです。
一人っ子で天涯孤独な私のエピソード5.子どものことで悩んでも頼れる身内がいなかった
子どもたちの学校でのことや、友だち間のトラブルなどがあったときに愚痴をこぼしたり、相談できる人がいなくて、一人で考え込んでいました。
友人にはあまり話さないほうなのと、やはり兄弟姉妹でなければ話せないようなことも、多々あったからです。
近所のママ友は、なにかあるとすぐに妹さんがきてくれていて、羨ましかったと同時に、自分が孤独であることを痛感しました。
一人っ子で天涯孤独な私のエピソード6.シングルになり兄弟姉妹もなく寂しい
主人も亡くなり、その後付き合っていた人とも別れて、さらに怪我の後遺症が悪化したうえに、膠原病を患ってしまいました。
それから、更年期に入り、最悪な状況に。
仕事が唯一の生き甲斐でした。
体調がよくなくても、働いていれば、孤独感を忘れることができます。
でも、帰宅して自分の部屋に戻ると、一気に寂しさが押し寄せてきました。
子どもたちは思春期で、あまりまともに会話しません。
ですので、ずっと一人でテレビを見たり、DVDを観たりして過ごしました。
その際、「兄弟姉妹がいたら、たまにはたがいの家を行ききしたり、寂しいときには電話だけでもできるのにな」と思いました。
一人っ子で天涯孤独な私のエピソード7.息子たちを見ていて羨ましくなる
ケンカするにしろ、たがいにディスり合いをするにしろ、兄弟だからこそ遠慮なくできることです。
私には、そんなふうに気を一切使わずに、接することができる人はいません。
なにかあったときに本気で心配してくれたり、体調を崩したり、熱を出したりしたときに、文句を言いながらでも助けてくれる兄弟姉妹はいないのです。
なにが起きても一人です。
息子たちの姿を見ていて、羨ましくなりました。
ケンカできる兄弟がいることは幸せだと思います。
一人っ子で天涯孤独な私のエピソード8.子どもが巣立ってさらに孤独に
上二人の息子が独立して、三男と二人暮らし。
さらに心にぽっかりと穴が空いたような、隙間風が吹くような、なんとも言えない孤独感と寂しさが、それまで以上に強く押し寄せました。
休日は、誰とも話さない日も多々あります。
仕事柄、人の相談に乗る立場なのですが、クライアントさんの話を聞いていて、「兄弟や姉妹がいるだけでも、幸せじゃない」と思うこともあるのです。
一人っ子で天涯孤独な私のエピソード9.このまま仙人になりたいと思うこともある
一昨年から鬱になりかけたことも多々ありました。
三男とはほとんど会話はなく、食事も別々です。
他市に親友がいますが、あちらは孫が生まれて忙しいので、そうそう会ったり、電話で話すこともたまにしかできません。
夜中にふと目を覚ますと、痛烈な孤独感に襲われることもあります。
天涯孤独になりそうではなく、事実を見つめると、すでに天涯孤独なのです。
婚活を勧められましたが、他人と一から信頼関係を築く気力はありません。
「仙人になって、山奥で静かに一人暮らしたい」と思うことも多々あります。
やはりどんなに仲が悪くても、遠く離れていたとしても、兄弟姉妹がいる人は羨ましいです。
まとめ
これまでの半生を振りかえっても、前述には書ききれません。
まだまだ、たくさん一人っ子であるがゆえに辛かったことや、自分の好きにはできなかったことが多々ありました。
しかし、最近やっと、この問題はいつまで悩んでいてもしょうがないことに気づいたのです。
これからは、孤独感を埋められるなにかを探しながら、一生懸命生きていきたいと思います。