ノルマきつい!自動車ディーラー営業での辛いエピソード4つ

座って考え込んでいる社会人

27歳、男性某自動車ディーラー勤務。

新卒で入社し、今までおよそ100台新車を販売してきました。

 

買取業車とのつながりが明るみになり、会社から自主退職を命じられ、退職済み。

今は、ホームセンターのパートで生計を立て、いずれは自営業を夢みています。

 

 

自動車ディーラー営業での辛いエピソード1.新人によくあること

一生懸命に仕事をする男性

 

新入社員の営業職として配属され、最初に感じた辛かったことは、誰も助けてくれなかったことです。

4月に入社し、まだ商品知識もなく、お客様対応もなにもできないまま、5月の週末に商談を任されました。

この時期が、一番つらかったですね。

 

世間では、6割の方が週末に休みがあり、ディーラーとしても、一番の稼ぎどきとなります。

そんななか、営業が全員埋まってしまったので、私はお客様対応をしていたのです。

 

車両説明、カタログ、見積もりと、順番通り進めていったのですが……。

ついに、お客様の一番の楽しみである、値引き交渉のときがやってきます。

 

しかし、私自身、商談車種の具体的な値引き額がわからず、戸惑ってしまいました。

先輩、上司に相談しても相手にされず、皆自分の仕事でいっぱいで、新人のことなど気にしてません。

 

あのとき、完全に周りに放置され、一気に、やる気と勇気がなくなってしまった私。

立ち直るまで時間がかかり、しばらく、誰とも話したくありませんでした。

 

自動車ディーラー営業での辛いエピソード2.無茶な引き継ぎ客

悩む

 

新入社員が最初にする仕事といえば、顧客に対しての挨拶回りです。

一気に300人のお客様を管理することになり、一件一件自宅へ訪問し、挨拶回りをしていました。

 

そのなかで、やはり、嫌なお客様もいるものです。

当社で車を買ったにも関わらず、毛嫌いされたり、したことはよく覚えています。

しかし、そんななかでも、新車を購入していただいたお客様に対しては、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

一概にすべてのお客様が嫌なイメージではないですが、訪問して、部屋から薬物みたいな匂いがしたこともあります。

3年以上接触がないお客様は、要注意であるとともに、「お客様も、選んでいかなければならない」と感じましたね。

 

 

自動車ディーラー営業での辛いエピソード3.週末の結果報告

お手上げ状態の男性

 

私が働いていた某ディーラーでは、一週間ごとに、店の販売計画があります。

それぞれ個人に対して、台数が決まっており、週末になるにつれて、事務所が重たい空気になっていくのです。

 

販売において、辛かったのは、ノルマに対する意識の差。

入社して2年になり、ある程度、販売も上向きになっていきました。

 

私には上司が3人おり、販売計画は私よりも上。

しかし、週末なのに商談を一つもせず、夜訪にもいかず、パソコンを叩いているだけの上司を見ていると、辛かったです。

 

販売計画がうまくいかないと、店長は必ず呼び出され、部長、常務に、コテンパンに怒鳴られます。

普段、そんな辛い顔一つせず、みんなに話している店長の姿を見ていると、本当に辛かったです。

毎日怒られに本社に向かい、下の者は営業活動を怠っている現状においては、気が狂いそうでした。

 

営業といえば、「やる気と根性がお客様に伝わり、販売につながっていくこと」だと思っていた私。

ですが、在籍していた営業マンからは、なにも感じ取れませんでした。

 

ただ、長年勤めていることもあり、お客様とのつながりは濃いため、話になれば、成約になることも多かったです。

しかし、「それは、本物の営業マンとはよべない」と、心から感じました。

 

自動車ディーラー営業での辛いエピソード4.買取業車との出会い

退職する男性社員

 

ディーラーへ来店するのは、なにもお客様だけではありません。

下取りを期待して、やってくる業者もたくさんきます。

基本、業者とのつながりは禁止されており、下取りを横流しにすることも禁止です。

 

私はある日、その業者の甘い話に、乗っかってしまいました。

下取りをその業者に流し、下取りの何パーセントかを財布に入れ、普通とは違う商談をしていたのです。

しかし、業者に頼ることにより、値引きありきの商談しか、できなくなりました。

 

また、「いつか、バレるのではないか」と、不安な気持ちが脳裏をかすめる毎日。

毎日、そんな不安な気持ちで、出勤していました。

 

ある日に、私のお客様から、電話があったときのこと。

たまたま店長が対応することになり、契約の金額とお客様の金額に相違があったので、バレてしまったのです。

その瞬間、私は会社に出勤することを辞め、部屋に引きこもるように。

 

しかし、店長から、電話が何回もきました。

最終的に、両親にも連絡がいき、ファミレスで話をすることに。

 

最悪な展開を予想していた私。

しかし、店長が「また一から、一緒にやろう」と、優しく声をかけてくれたのです。

 

私も反省し、勇気を振り絞り、次の日出勤しました。

しかし、そこで待っていたのは部長です。

私と店長はすぐさま本社にいき、今回の件について、すべて話しました。

 

結果、私は自主退職をする形に。

あとあと分かったのですが、店長は私が辞めなければならないことを知っていたうえで、私を呼び戻したことを知りました。

 

私自身が一番悪いのですか、なんだか裏切られた気持ちでしたね。

半分は自分のためですが、もう半分は店のためやったことでもあるので、本当に情けなかったです。

 

まとめ

結果として、仕事を辞めることになったのですが、私自身、内心「良かった」と思いました。

精神的にもきついことが多く、500円玉サイズのハゲができたり、不眠症になったりしたことがあります。

そのようなことが続き、次第に心がダメになっていくのが、分かっていたからです。

 

「人のための営業とはいえど、最後は自分のためである」

そう感じた3年間でした。